熱風発生装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、熱風発生装置のメーカー20社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。熱風発生装置関連企業の2023年08月注目ランキングは1位:株式会社スイデン、2位:細山熱器株式会社、3位:勝川熱工株式会社となっています。
熱風発生装置 (英: hot air generator) とは、熱風や温風を発生させるヒーターなどの装置です。
瞬間的に大量の熱風を生成できるため、短時間で目的とする用途に適しています。シンプルな構造で容易に風量や温度を調節可能で、操作性に優れているのが特徴です。
また、外付けで送風口に用途にあった形状のノズルを取り付け、送風の方向や範囲を決められるため、より効果の高い使い方が期待できます。
熱風発生装置は、高温の熱風を利用して空調などで室内の温度を上昇させるほか、工業用途で、乾燥、加熱、殺菌、溶解などを行うことができます。食品製造、薬品製造、工業分野などで幅広く使用されており、用途例として乾燥設備や、食品・薬品などの製造設備、製鋼・化学などの製造設備や、空調設備などが挙げられます。
具体的には、熱風によるビンなどの熱殺菌や、化学繊維・金属・熱可塑性の樹脂などを高温で溶解するケースです。また、室内の空気を上昇させる目的で、暖房などの空調設備や農業ハウスの加熱として利用する場合もあります。
また、半導体製造装置では、排気管のホットN2パージに、電子部品基板の熱処理に使われます。さらに、乾燥炉内の昇温・加熱・乾燥・焼付けに、洗浄後の水滴除去・乾燥、電子部品の接着後の乾燥・硬化、塗装部品の予熱・乾燥なども用途の1つです。
熱風発生装置は、温度調節部分と送風部分などで構成されます。外部の熱を温度調節部分の熱源で加熱し、加熱された空気を送風部分から外部に放出させて熱風を送り込みます。
温度調節の方式は、さまざまです。バーナーと燃焼ガスによって直火を熱源として熱風を生成する直接加熱方式、燃焼炉などからの熱を取り込んで熱交換器を使って間接的に空気を加熱する間接加熱方式、及び電気を熱源とする電気加熱方式などがあります。
60℃前後の低温熱風から、1,000℃前後の高温熱風を発生できます。燃焼による加熱方式よりも、電気方式の方が安全性が高く、細かい温度調節が容易である点が有利です。燃焼式の利点として、コストが低いことが挙げられます。
熱風発生装置の吐き出し温度は、60℃程度の低温域から、1,000℃以上の高温域まで可能です。また、0.1kWクラスから、1,000kW以上の広範囲の容量があります。
対象物に対し温度制御が可能です。特に電気加熱方式は、精密な温度調節が容易にできます。
高温で大風量の加熱が可能なので、対象物を非常に速く加熱できます。また、長時間の加熱も可能です。
燃焼加熱方式では、外板の断熱、燃料系・燃焼ガス系の安全監視システムにより、万全を期しています。電気加熱方式でも、同様の安全制御を行っています。
燃焼式の加熱装置には、日本産業規格JIS B 8415-2 工業用燃焼炉の安全通則第2部があります。ガス燃料・液体燃料・多種燃料、バーナー部分、配管、制御装置、安全機器、各部の材質、試験法など多岐にわたって、安全通則が定められています。
製造業者は、この通則に基づいてチェックし、必要な情報を取扱説明書に記載します。
直接加熱熱風循環式システム
直接加熱熱風循環式システムは、乾燥室などの加熱・乾燥に応用した循環式のシステムです。直接加熱方式の熱風発生装置の熱風を乾燥室などに送風し、リターンダクトで熱風発生装置へ戻して再加熱して、再び乾燥室などへ送風します。
乾燥室の湿度が高い空気の一部を排気放出するため熱ロスの無駄がなく、効率が高い方法です。
間接加熱熱風循環式システム
熱交換器を使用した間接加熱方式です。熱風発生装置の熱風を熱交換器により、加熱部の空気を循環させて間接加熱します。
参考文献
https://nnh-kk.jp/products/hot-air/
https://teitokusha.co.jp/haga/
https://www.nippon-heater.co.jp/products/gas/hotwind/
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
熱風発生装置のカタログ一覧はこちら企業
株式会社スギイマシナリィ*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年08月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社スイデン |
17.2%
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2 | 細山熱器株式会社 |
10.6%
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3 | 勝川熱工株式会社 |
7.6%
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4 | 三晃電気工業株式会社 |
6.6%
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5 | 中日本ヒーター株式会社 |
6.1%
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6 | 株式会社八光電機 |
6.1%
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7 | 株式会社正英製作所 |
5.6%
|
8 | 日本ヒーター株式会社 |
5.1%
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9 | 株式会社河村バーナー製作所 |
5.1%
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10 | 坂口電熱株式会社 |
5.1%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年8月の熱風発生装置ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている熱風発生装置が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
ガス燃焼超高効率間接型熱風発生機 コンデンシングエアーヒーターは低位発熱量基準において105%という非常に高い効率をほこる熱風発生装置です。
比例温度制御を採用しているので設定の温度を安定して供給することができます。
さらに間接的に加熱する方式をとっているので燃焼ガスなどを含むことなく、作業現場・環境にやさしいクリーンな設計です。
高品位メッキ・塗装・食品・薬品・ガラス管など幅広い現場で使用することができます。
熱風発生機6000シリーズは最大で吐出口気体温度450度および吸入気体温度340度での使用することができる高温の循環式熱風発生機です。
コントローラーによって温度および風量の制御が容易にできます。
ステンレスシーズーヒータを使用しているので、作業現場・環境にやさしくクリーンでさらに高い耐久性をほこります。
使用用途は乾燥炉内の昇温・乾燥・加熱をはじめ、洗浄後の水分除去や塗装部分の乾燥・水切り、各種炉の熱源として幅広く使用することができます。
マイクロケーブルエアーヒーターNシリーズは熱を生成するマイクロヒーターを特徴的な形状に加工し、USパイプに挿し込むことで空気や窒素ガスなどを加熱することのできる熱風器です。
発熱体に細いシースヒータを使用し、特殊な加工により高効率で気体を加熱することが可能です。
シースヒータに取り付けられている内蔵熱電対により、ヒーターの過剰加熱が抑えられ安全に作業を行うことができます。
主に半導体分野やなどで採用されています。
熱風発生装置キャビネットヒーター循環型は熱を生成するヒーターと熱風を送りこむファンが一つのユニットになった構造の熱風発生装置です。
保温庫などに使用されるため、非常にコンパクトに設計されており省スペース化に貢献します。
塗料・接着剤などを保温庫に保存し、適切な粘度を保つためにこの熱風発生装置を使用することができます。
蒸気を利用した自然や環境にやさしい設計になっており、ファンレス構造のため防爆地域での暖房に最適です。
HF ホットコーナー・直火加熱式熱風発生装置はバーナーによって燃焼された燃焼ガスと空気を混合させ温風・熱風を発生させる機器です。
ガスの燃焼室は完全燃焼が可能な構造をしているので煤や一酸化炭素の発生を極限まで抑えることが可能です。
熱風の温度は低温の40度からおよそ1000度の高温まで自由に調節・制御することができます。
工業・農業・水産業製品の水分調整や生産工場の湿度調節、塗装の乾燥など使用できる現場・産業は多岐に渡ります。