全てのカテゴリ
閲覧履歴
MOSFETについての概要、用途、原理などをご説明します。また、MOSFETのメーカー42社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。MOSFET関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:株式会社エルムテクノロジー、2位:オン・セミコンダクター株式会社、3位:アイスモス・テクノロジー・ジャパン株式会社となっています。
MOSFETは電子機器に欠かせない半導体デバイスの一つでありトランジスタの一種です。
MOSとは、「Metal Oxide Semiconductor」の略で、日本語では金属酸化膜のことを指します。FETとは、「Field-Effect Transistor」の略で、日本語では電界効果トランジスタと呼ばれています。
MOSFETは、基本的にオンオフのスイッチングや信号の増幅の動作を行います。長所としては、動作速度が非常に速く、緻密な制御に向いていることです。
以前の半導体デバイスはハイポーラトランジスタが主流でした。しかし、機器の小型軽量化や効率化のニーズが高まり、近年の半導体デバイスの主流はMOSFETになりつつあります。
MOSFETは、各種ICやLSI向けの電子回路構成用のトランジスタとして使用されています。
使われる分野としては、単体 (ディスクリート) の用途にはパワーエレクトロニクス、センサなどの業界があり、他にも電源系やインバーターなどが相当します。各種LSIは、自動車や情報家電向けのマイコン、スマホやタブレットなどの携帯端末、PC用メモリや各種コンピュータ向けCPUなど、使用用途は幅広いです。
MOSFETは小型軽量化が可能で、集積化に対応できるため、近年の製品においては無くてはならない存在と言えます。
MOSFETは端子 (電極) を3本有しており、それぞれ「ドレイン」「ゲート」「ソース」と呼ばれます。電圧を印加することで電流が流れる性質を持っており、ゲート電極に電圧を印加することでスイッチのオンオフ動作やトランジスタとしての増幅動作を行います。
MOSFETにはNチャンネル (N-Ch) 型とPチャンネル (P-Ch) 型の2タイプがあります。
なお、デジタル回路やメモリIC、センサなどで広く汎用的に用いられているCMOS (Complementary Metal-Oxide-Semiconductor) はp型MOSとn型MOSが一対となった構造のトランジスタです。MOSFETは、動作速度が速く、高速スイッチングが可能となります。
また、駆動電力が小さいため高周波動作にも適しています。大電流化に弱いという性質を持っているものの、その集積のしやすさと取り扱いのしやすさから、近年では主力デバイスです。
MOSFETにはp型とn型が存在しますが、動作特性の違いから、さらに「エンハンスメント型」と「デプレッション型」に分類されます。
ノーマリーオフ型、つまりゲートに電圧が印加されていない場合、ソース・ドレイン間には電流が流れないものです。
ノーマリーオン型、つまりゲートに電圧が印加されていない場合でも、ソース・ドレイン間に電流が流れているものです。
MOSFETには2種類ありますが、スイッチング用途として良く使われるのはエンハンスメント型です。最初に開発されたMOSFETはデプレッション型でしたが、現在では非常に限定的な用途で使われています。
例えば、負電源を回路に持たなければならない場合を想定します。-5Vを生成した際に、ここにデプレッション型のゲートを10kΩ程度の抵抗で接続をしておきます。
通常、負電圧-5Vが正しく出力されていれば、デプレッション型のソース・ドレイン間には電流が流れませんが、何らかの異常により負電源が正しく出力されていない場合はソース・ドレイン間に電流が流れるため、アラートを出力することが可能となります。
MOSFETの選定で最も重要なのは、ソース・ドレイン間耐圧VDSSの絶対最大定格です。これはMOSFETの耐圧を大きくすると、オン抵抗が高くなる傾向があるからです。システム用途を考慮して、マージン込で最適な耐圧を選定しないと、無駄にオン抵抗が高く、システムの消費電力増加につながってしまいます。
ソース・ドレイン間に加わる電圧がほぼ一定の場合は特に問題なく選定できますが、問題はサージが生じた場合をいかに考慮するかです。サージ込で考えると、どうしても定常定格の数倍のマージンを見込む必要があります。
同じ耐圧のMOSFETでも、アバランシェ電流やアバランシェエネルギーに対する耐量は異なります。サージ込で考える場合は、高アバランシェ耐量のものを選ぶことで、より低耐圧で低オン抵抗のMOSFETとなります。
Si-MOSFETは大電流化には適しておらず、2Vを超えた高いバイアス動作や大電流向けのインバーター回路などのパワーデバイス用途向けには、ゲートにMOSFETを、出力部にバイポーラトランジスタを集積した構造であるIGBTの方が適しています。
IGBTは複合デバイスであり、動作には一般にゲートドライバ回路が必要でSOA (Safety Operation Area) や絶対最大定格を超えると破壊しやすいトランジスタであるため、その保護回路が必要という点でMOSFETと比較して扱いが難しい面があります。
昨今は、MOSFETの基板をSiではなく化合物半導体であるSiCを用い、材料物性のバンドギャップを大きくすることで高い耐圧特性を可能にしたSiC-MOSFETも普及し始めています。これらのデバイスはコスト含め一長一短を有するため、当面は市場での用途に応じてのすみ分けがなされるでしょう。
MOSFETはそのプロセスの微細化により、オン抵抗低減などの特性改善とともに高周波数対応が図られてきました。従来はバルク基板と呼ばれるp型 (ないしはn型) のSi基板に構造をウェル層ともにCMOS構造を形成するのが一般的でした。
しかしながら、特にRFモバイル向けの高周波数対応デバイスの必要性から、Si基板をバルクではなく、SOI (Silicon On Insulator) と呼ばれる絶縁層のBOX層を導入し基板の絶縁性を高めることでMOSFETならではのリークパスを抑制し特に高周波数特性を改善したCMOSデバイスが登場しています。
これらはSOI-CMOSと呼ばれ、高速動作かつ低損失なデバイスの一つとして着目されています。
MOSFETの最大の特徴は、低消費電力かつ大規模集積化に適した半導体デバイスであることです。しかし、プロセス寸法を微細にすることで、トランジスタをより高速かつ低電圧動作させ、また回路の集積度も飛躍的に向上させることが可能です。
特に集積度が非常に重要な前述のCMOSを用いた大規模なデジタルプロセッサの場合、2000年代初頭に100nmだったプロセス加工寸法は2022年現在では3nmと言われ、その構造にはFinFETと呼ばれるトランジスタの断面構造に工夫を取り入れた最先端プロセスが採用されています。
今後のさらなる微細化の予測は難しい面が多いですが、一つの技術の流れとして、マルチチップ構造のチップレットと呼ばれる3次元のチップ実装技術の導入が世界の研究開発機関を中心に盛んに検討されている状況です。
参考文献
https://contents.zaikostore.com/semiconductor/4779/
https://www.shindengen.co.jp/products/semi/column/basic/mosfet/mosfet.html
https://amasawahakusyo.com/electronics/mosfet-how-work/
https://toshiba.semicon-storage.com/jp/semiconductor/knowledge/faq/mosfet_common/what-is-a-mosfet.html
http://sudoteck.way-nifty.com/blog/2011/05/post-2a19.html
https://www.infineon.com/dgdl/Infineon-JPPowerDevice1311-02-ART-v01_00-JA.pdf?fileId=5546d462576f34750157b11d2413134c
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社エルムテクノロジー |
4.8%
|
2 | オン・セミコンダクター株式会社 |
4.8%
|
3 | アイスモス・テクノロジー・ジャパン株式会社 |
4.0%
|
4 | トレックス・セミコンダクター株式会社 |
4.0%
|
5 | サンケン電気株式会社 |
4.0%
|
6 | 豊前東芝エレクトロニクス株式会社 |
4.0%
|
7 | イサハヤ電子株式会社 |
4.0%
|
8 | 新電元工業株式会社 |
4.0%
|
9 | 日本パナトロニック株式会社 |
3.2%
|
10 | STマイクロエレクトロニクス株式会社 |
3.2%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月のMOSFETページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
製品の閲覧数をもとに算出したランキング
電話番号不要
何社からも電話がかかってくる心配はありません
まとめて見積もり
複数社に何度も同じ内容を記入する必要はありません
返答率96%以上
96%以上の方がメーカーから返答を受け取っています
平均返答時間が24時間以内の企業の中での注目ランキング
電話番号不要
何社からも電話がかかってくる心配はありません
まとめて見積もり
複数社に何度も同じ内容を記入する必要はありません
返答率96%以上
96%以上の方がメーカーから返答を受け取っています
49 点の製品がみつかりました
インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社
240人以上が見ています
最新の閲覧: 14時間前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
22.0時間 平均返答時間
■概要 エンジニアや自動車メーカーは、インフィニオンの車載用パワーMOSFETなどの高品質製品を使用することで、MOSFET関連の故障を最小限に抑えることができ...
6種類の品番
株式会社三社電機製作所
190人以上が見ています
最新の閲覧: 42分前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
27.3時間 平均返答時間
■特徴 IGBTの弱点である高速スイッチングを克服したデバイスです。SiC (シリコンカーバイト) は絶縁破壊強度がSiの10倍であるために同じ耐圧でもN-ドリフト層...
2種類の品番
株式会社三社電機製作所
130人以上が見ています
最新の閲覧: 33分前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
27.3時間 平均返答時間
■パワー半導体とは 三社電機グループが開発・製造している半導体は、よく知られているメモリーやマイコンなどの集積回路半導体ではなく、大きな電流や電圧の...
アイスモス・テクノロジー・ジャパン株式会社
170人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
2011年よりリリースされた高いアバランシェ耐量をもつGEN1シリーズ。汎用品、工業、医療用などの電源に最適です。 1960年代からシリコンは半導体デバイスの...
10種類の品番
アイスモス・テクノロジー・ジャパン株式会社
130人以上が見ています
最新の閲覧: 4時間前
2023年より順次展開されておりますGEN2シリーズ。GEN1と比較し、よりQgやRdsonが低くなるように工夫されており、小型化されたパッケージへの応用に向いていま...
10種類の品番
株式会社タイワン・セミコンダクター
30人以上が見ています
最新の閲覧: 14時間前
主な特徴 AEC-Q101 認定 IATF 16949 認定 高度なトレンチ セル設計 ESD 保護 (HBM >2kV) 湿度感度レベル: レベル 1、J-STD-020 準拠 RoHS 準拠 ハロゲンフリー
二松電気株式会社
40人以上が見ています
最新の閲覧: 8時間前
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
0.2時間 平均返答時間
Cystech (システック) は2002年に設立された、台湾のMOSFETを始めとするパワーデバイスのメーカーです。Cystechの製品は、通信、DCファン、パワー、カーエレ...
二松電気株式会社
50人以上が見ています
最新の閲覧: 17時間前
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
0.2時間 平均返答時間
Letex Technology は、2001年に台湾で設立された、Photo DMOS-FETリレー、フォトカプラー、およびその他のPhotoの関連製品のメーカーです。2018年8月にISO900...
二松電気株式会社
50人以上が見ています
最新の閲覧: 11時間前
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
0.2時間 平均返答時間
ユニソニック テクノロジー (UTC) は1990年に設立された、台湾のアナログ IC およびディスクリート デバイスのメーカーです。ISO9001、ISO14001、IATF16949シ...
二松電気株式会社
40人以上が見ています
最新の閲覧: 14時間前
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
0.2時間 平均返答時間
Willas Electronic Corp. (威倫電子) は、1982年に設立された台湾のトランジスタ、ダイオードのメーカーです。整流ダイオード、ブリッジ、ショットキーダイオ...
二松電気株式会社
40人以上が見ています
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
0.2時間 平均返答時間
Formosa Microsemiは、1996年に設立された台湾のダイオード、トランジスタ、MOS-FETのメーカーです。主に、スイッチングダイオード、高速ダイオード、ツェナ...
Metoreeに登録されているMOSFETが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
カタログを企業ごとに探す
カタログを種類ごとに探す
基地局・サーバー用電源や、産業機器・民生機器用モーターなど、24V/36V/48V系統の電源で動作するアプリケーションの駆動に最適なNch MOSFET「RS6xxxxBx / RH...
2023年7月5日
通信基地局や産業機器向けファンモーターの駆動に最適な、100V耐圧のMOSFET*12チップを1パッケージに同梱したデュアルMOSFETです。・HP8KEx/HT8KEx(Nch+Nch...
2023年9月1日
ロームの小信号ディスクリートデバイス ロングセラー品は、長きにわたり市場でご愛顧いただき、総出荷数600億個以上、業界トップクラス*の供給実績を誇る製品...
2023年11月6日
ロームで製造・販売しているIC・個別半導体・光半導体・電子部品・モジュールの製品の一覧を掲載しております「ショートフォームカタログ」です。
2024年4月26日
Electronics for the Future革 新 的 なパワーデバイス の 開 発を通じて 、持 続 可 能な 社 会 の実 現に貢 献しま す 。ロームは、創業60年以上の半導体・...
2024年11月11日
リテルヒューズは、さまざまな半導体デバイスの設計、製造、販売に加え、光絶縁電子部品のメーカーとしても広く知られています。リテルヒューズは、高電圧ウ...
2024年7月30日
Cystech システック (台湾) MOSFET トランジスタ ダイオード パワーデバイス カタログCystech(システック)は2002年に設立された、台湾のMOSFETを始めとする...
2024年9月25日
2023年12月14日
本評価ボードはXDP710-002を搭載しています。XDP710-002は広い入力電圧範囲を備えたホットスワップコントローラーで、FETのターンオンを制御して容量性負荷の...
2023年12月14日
2023年12月14日
2023年12月14日
2023年12月20日
2023年12月20日
EVAL_TOLL_72VDC_2kW 評価用パワーボードは、高出力電動工具に適したバッテリー駆動 60 V ~ 84 V BLDC モータドライブアプリケーション向けに、新しいOptiMO...
2023年12月20日
2023年12月22日
2023年12月22日
2023年12月22日
2024年3月18日
2024年3月19日
2024年3月19日
2024年4月8日
2024年4月11日
2024年4月12日
2024年6月10日
2024年6月10日
2024年6月20日
2024年7月12日
2024年7月12日
OptiMOS™ 6 135 Vは、小型電気自動車 (LEV)、電子フォークリフト、電動工具、園芸工具などの高出力モーター制御アプリケーションや、主に72 Vや84 Vのバッテ...
2024年7月12日
新しいOptiMOS™ 6 200 V MOSFETは、インフィニオンの最新トレンチMOSFET技術を代表する製品です。高電力密度、高効率、高信頼性のニーズに応えます。本技術は...
2024年7月12日
2024年7月12日
インフィニオンの600 Vの最新CoolMOS™ 8は、世界最先端の高耐圧スーパージャンクションMOSFET技術です。技術と価格性能の両方の世界標準を確立しています。
2024年8月7日
Thin-TOLL 8x8のCoolSiC™ MOSFETディスクリート650 V G2は、CoolSiC™ G2のような高性能技術を活用する8x8オプションとして最適です。本製品は、標準的な8x8パ...
2024年8月15日
TOLLパッケージのCoolSiC™ MOSFETディスクリート650 V G2は、CoolSiC™ Generation 2の最高クラスのスイッチング性能を活かし、さらに上面放熱のあらゆる利点...
2024年8月15日
2024年8月15日
2024年8月15日
2024年8月15日
2024年8月15日
2024年9月9日
OptiMOS™ 7 100 V SSO8は、汎用性、堅牢性に優れた高電流のSSO8 SMDパッケージ (5×6mm2) での提供です。 車載用途に必要な高性能、高品質、堅牢性を重視した...
2024年10月18日
高耐圧600V以上のパワー MOSFET!低オン抵抗・超低ゲート電荷量を特長とするMEMS技術のデバイスです。『スーパージャンクションMOSFET』は、高耐圧のスーパー...
2023年12月25日
MOSFETのカタログ45件分をまとめてダウンロードできます!お迷いの方は便利な無料の一括ダウンロード機能をご利用ください。
企業
ローム株式会社 Littelfuseジャパン合同会社 二松電気株式会社 インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社 アイスモス・テクノロジー・ジャパン株式会社