検出スイッチのメーカー20社・82製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
検出スイッチは、物体の位置などを検出して、オンとオフや、回路の切り替えに使用されるスイッチです。赤外線や、マイクロ波、磁気、光、振動、加圧などを検出して動作します。検出スイッチに対して、圧力などの直接動的な検出がある場合は、機械的な接点によってスイッチが動作する場合もありますが、接触や赤外線、磁気、光、熱などを検出する際には、内蔵されている検出素子が光などを検出したときに出る電子や抵抗の変化などによって、スイッチの動作を行います。
検出スイッチは、店舗や住宅、製品、生産工場、実験装置などで利用されます。検出スイッチの選定の際には、サイズや検出精度、ノイズへの対処、耐久性を考慮する必要があります。
検出スイッチの使用例を以下に示します。
検出スイッチの動作原理を説明します。検出スイッチの中でも、接触によって動作するスイッチ、磁気によって動作するスイッチ、光によって動作するスイッチ、温度変化によって動作するスイッチの検出方法を説明します。
検出スイッチの種類は、まず検出方式の種類として「接触式」「非接触式」があります。
接触式は、物理的な力の作用によって接点を切り替える方式です。検出体が直接スイッチに接触して回路を切り替えるため、検出に間違いがないですが、物理的な接触が生じることにより検出スイッチの故障、経年劣化が起きてしまうというデメリットがあります。
非接触式は、磁気や光によって作動する検出スイッチです。接触式と異なり検出体との直接接触がないため、検出スイッチ本体が長寿命となります。しかし簡易な接触式の検出スイッチと比較して、価格が高価になる傾向があります。
次に検出スイッチの内部回路にも種類があります。「a接点」「b接点」「c接点」です。
a接点は、スイッチオフ状態では回路が繋がっておらず、検出スイッチが反応すると回路がつながるタイプです。
b接点は、a接点とは逆にスイッチオフ状態で回路が繋がっており、検出スイッチが反応すると回路が切れます。
c接点は、a接点とb接点の両方の特性をもっています。入力端子1つと出力端子2つで構成されているのが一般的です。この2つの出力端子への内部回路がそれぞれa接点、b接点となっています。
検出スイッチは使用環境によっては防水性が求められることがあります。例えば水回り周辺で使用する電化製品や、車載機器で水に触れる可能性がある部分、外で使用する機械に使用する場合です。
電化製品の駆動などに使用される防水の検出スイッチは、主に接触式で小型の検出スイッチです。しかし外で使用する機器では検出体が大きい場合があり、小型の検出スイッチでは故障のリスクが高くなります。そのため状況に応じて、非接触式で防水の検出スイッチを選択します。
また検出スイッチに防水タイプを選定するだけではなく、ハーネスコネクタの防水にも注意する必要があります。検出スイッチが防水であっても、コネクタ部からの水侵入により検出信号が不良となる可能性があるからです。
参考文献
https://www.omron.co.jp/ecb/product-info/basic-knowledge-series/basic-knowledge-of-switches/part-1-switch-from-the-beginning/basics/definition
https://www.compoclub.com/products/knowledge/limit/sw1.html
https://www.teraoka-ads.co.jp/products/files/sensor.pdf
https://www.omron.co.jp/ecb/product-info/basic-knowledge-series/basic-knowledge-of-switches/part-1-switch-from-the-beginning/basics/type-and-classification
https://tech.alpsalpine.com/prod/j/html/switch/detector/detector_list1.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
検出スイッチSWシリーズは、PPCペーパートレー検出スイッチで、PPCのペーパートレーで、用紙サイズの検出の用途などに用いられています。
スナップ取付とコネクタ接続によって、設置場所が自在であることが特徴です。
回路数は、動作方向の種類が豊富で、レバー動作タイプとプッシュ動作タイプがあります。
主な仕様は、定格10ミリアンペア5ボルトで、接触抵抗は最大1オーム、負荷寿命は10万回となっています。
小型検出スイッチCL-DAは、A-CTA規格に用いられるスイッチと同じ形状をしており、小型で実装高さ2ミリほどの薄型の検出スイッチです。
接点には金メッキ加工が施されて高い信頼性を持っており、包装形態はテーピング形式になっています。
CL-DAタイプは側部動作に対応しており、自動搭載対応をしています。
端子の形状はガルウィングで、極数は1極です。
はんだ耐熱性は260度で、リフローに対応しています。
オープンタイプなので、洗浄はできません。
GXスイッチは、小型で二重安全構造となっている検出スイッチです。
奥行きの寸法は14ミリほどと小型で、接点部分と異なる極同士の絶縁距離は4ミリ以上を確保しています。
二重復帰スプリングと双断型によって二重の安全構造をしています。
パワー接点とシグナル接点を組み合わせることが出来、シーケンス接点タイプも標準として使用できます。
OA機器やプリンタや複写機などや電源装置などの用途に使用されています。
検出スイッチSPVSシリーズは、小型で2方向動作タイプの検出スイッチです。
回路バラエティは、オープンとクローズの2種類があります。
主な用途には、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末や、ロボット、産業機器、オーディオ機器などがあります。
検出スイッチのはんだ付け条件は、リフロー方式に対応しており、加熱方式は、遠赤外線加熱による上下加熱方式です。
主な使用は、最大定格が1ミリアンペア5ボルトで、接触抵抗は初期の段階で最大2オームとなっています。
検出スイッチDSBシリーズの仕様は、定格電圧電流はDC12ボルト0.1アンペアで、1回路2接点の回路になっており、動作寿命は10万回ほどです。
動作方式はプッシュオン方式で作動力はプッシュタイプは最大1N、レバータイプは最大0.6Nとなっています。
プッシュタイプとレバータイプの2種類があり、セット側の取り付けを考慮して、基板取付とコネクタ接続の2種類があります。
オーディオ機器や、PC周辺機器、TVやDVDプレーヤー、家電、産業機器などの幅広い用途に使用されています。
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