リードスイッチのメーカー7社・33製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
リードスイッチとは、ガラス管の中に磁化可能な2本のリードによって接点を設けているスイッチです。
一般的なリードスイッチは、スイッチが開いているとき、2本のリード接点端部に小さな隙間を設けて分離しています。
2本のリード接点端部に外部磁界を近づけると、リードの接点端部が互いに引き付け合い閉じることで、電気回路が完成します。
リードスイッチは下記用途で利用されます。
リードスイッチは、主に以下の原理が利用されます。
リードスイッチはスイッチであることから可動箇所がある部品です。このため故障する可能性はゼロではありません。主な故障としては、通電が行われなくなる、常に通電状態となる、予期しない誤動作が発生するなどが考えられます。
まず、通電が行われなくなる要因の1つは、スイッチを閉じるための磁力が何らかの理由で足りなくなっている可能性があります。また、スイッチを閉じるための力が十分な場合には、端子表面が化学変化等で絶縁化していることが考えられます。
一方、常に通電状態になってしまう場合には、端子のバネ特性が劣化してしまっている事が考えられます。この様な状態になると磁力を除いても回路が開かなくなり、通電したままになります。
予期しない誤動作が発生する場は、上記の複数の原因がランダムに重なり合って発生している事が考えられます。この場合、原因を特定することは非常に難しくなります。
リードスイッチはこの様に故障する可能性はありますが、その可能性は非常に少ない製品です。故障に対処するには、回路を冗長設計とすることや、誤動作防止の設計を行うことが肝要です。また、リードスイッチはそれほど高価な部品ではないため、最初からある程度の期間で交換することを前提として設計することもあります。
リードスイッチは磁石がリードスイッチに近づくことにより動作します。ただし、スイッチが動作する動作領域が一様ではないため、磁石のリードスイッチへの近づき方、磁石の移動の仕方によってはスイッチが2度、3度とON/OFFが繰りかえされる事があります。このため、この様な使用方法が想定される場合には、リードスイッチの動作領域を考慮した設計が必要になります。
一方、リードスイッチの原理で述べたように、リードスイッチの接点のギャップは非常に少なく、接触圧も非常に小さいです。精密なスイッチのため、定格内での使用を厳守する必要があります。加えて、定格内での使用であっても強い衝撃を加えることが無いように十分な注意が必要です。
また、強い磁界が発生するような環境でリードスイッチを使用すると、誤作動が発生することがあります。この様な環境での使用が想定される場合には、磁気シールドを施して外部磁力を遮断する必要があります。
参考文献
http://aitendo3.sakura.ne.jp/aitendo_data/product_img/parts/relay/reed_switch/RSW2X14/ORD228VL.pdf
https://ieeexplore.ieee.org/document/142891
http://www.suzushoweb.com/pdf_file/47edee2639842.pdf
https://www.compoclub.com/products/knowledge/sensor/index.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
株式会社日本アレフの「リードスイッチ型近接センサ」は汎用タイプのリードスイッチです。
全14種ラインナップがあり、省スペース型、防滴・防塵仕様、耐熱仕様、高容量型、など用途に最適なグレードを選択可能です。
検出領域内に検出物体があるときに出力開閉素子がONになる「NO」と、その逆の検出領域内に検出物体が無いときに出力開閉素子がONになる「NC」の2種があります。
開閉電圧も100V対応と200V対応の2種があり、開閉電流も0.25~1Aまであります。
株式会社日本アレフの「リードスイッチ型レベルセンサ」はフロートタイプ(シングル)のリードスイッチです。
全13種ラインナップがあり、ナットタイプ、板金スライドタイプ、汚水の液面検知機能付き、フロートステム分離タイプなど用途に最適なグレードを選択可能です。
使用環境は「水用」と「油用」の2種類に分けられます。
開閉電圧も100V対応と200V対応の2種があり、開閉電流も0.25~1Aまであります。
喜威達株式会社SWEETAの「REEDSWITCH(SWMKA-07101)」はリードスイッチリードスイッチです。
接点の形式は検出領域内に検出物体があるときに出力開閉素子がONになる「1A」タイプで、開閉電圧も24Vまで対応しており、開閉電流は1.0Aまで対応しています。
150gのピーク衝撃加速度と衝撃を伴う機械的衝撃にも耐える耐久性を備えています。
1〜500Hzの正弦波振動と10gの加速度振幅の影響も受けません。
リテルヒューズの「59045シリーズ」はPCB実装のミニチュアリードスイッチです。
17.78mmx4.32mmx3.30mmという小型化を実現、別売の「57045アクチュエーター」との組み合わせが最適です。
常時開型のリードスイッチで、開閉電圧は200V、開閉電流は0.5A。基盤洗浄が可能な成形スタンドオフ付きとなっています。
位置、リミット感知、セキュリティ、ドアおよび窓のアラームシステム等の用途で使用可能。
ComusInternationalの「KOFUReedSwitches」は汎用タイプのリードスイッチです。
全14種ラインナップがあり、ガラス部位の長さ、直径、形状も様々なため、自由に選択可能です。
検出領域内に検出物体があるときに出力開閉素子がONになる「A」と、2つの回路をスイッチング可能な「C」の2種があります。
開閉電圧も24~350Vまで対応しており、開閉電流は0.1~1.0Aまであります。
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