ACサーボモーターについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ACサーボモーターのメーカー37社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ACサーボモーター関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:CKD株式会社、2位:株式会社日立産機システム、3位:日本電産サンキョー株式会社となっています。
ACサーボモーターと関連するカテゴリ
ACサーボモータ(英語: AC servo motor)は電気信号を物理的な動作に変換するアクチュエータの一つです。サーボモータのサーボは、忠実に、命令通りに動くという意味合いがあります。
電気制御により、正確な回転位置、回転速度、回転力を実現するモータになります。
モータには直流モータ、交流モータ、パルスモータがありますが、ACサーボモータは交流モータに分類されます。現在特にFA(ファクトリーオートメーション)分野で用いられているモータはほぼACサーボモータです。
オートメーションのシステム内で、物理的な作業を要する際に用いられます。特に高い精度が要求される工業製品の生産現場において多用されています。
例えば、自動車製造工場で稼働する産業用ロボットはACサーボモータを可動パーツとして用いて、溶接や塗装の作業を行っています。
他にも半導体・液晶製造装置、電子部品実装、LED製造などで、高い生産性と高精度な位置決めに貢献しています。身近な場面では、鉄道駅のホームドアや医療機器の可動部分にも用いられています。
モータの回転部分であるロータは永久磁石でできており、シャフトと回転の検出器(エンコーダ)につながっています。
ロータの周りはステータ(固定子)と呼ばれており、鉄心に電線が巻き付けられたもので構成されています。この電線に適切な電流を流すことによって、モータが駆動します。
実際の操作では、まずサーボコントローラが制御部であるサーボアンプへ指令信号を送ります。この信号に基づいてサーボアンプは電力をモータへ供給、動作させます。ACサーボモータの正確性は、自身に備え付けられた検出器が動作を検出して、サーボアンプへとフィードバック信号を送ることで達成されます。コントローラからの信号と、フィードバック信号の比較により、サーボアンプがモータの正確な動作を支えています。
モーターは、種類も様々で用途や条件によって使い分けも必要ですが、ここでは、産業用によく使われているACサーボモーターとステッピングモーターの特徴について説明します。
どちらのモーターも高精度な位置決め制御が可能なモーターですが、構造や動作原理からそれぞれの特徴があります。
ステッピングモーターは、別名パルスモーターとも呼ばれ、パルス信号に応じたステップ角度ずつ動くモーターです。
パルスの数によって回転角度が決まってくる為、正確な位置決めが可能です。回転速度は、パルス信号の速度に比例します。小型で高トルクを発生するので、加速、応答性に優れており、起動と停止を頻繁に繰り返す動作が必要な用途に適しています。
ACサーボモーターは、エンコーダと呼ばれる回転速度と回転位置を検出する装置を搭載し、モータの回転制御にフィードバックすることで、正確な位置決めを行うことが可能です。
サーボモーターは、低速域から高速域まで、安定したトルク特性を持っている為、比較的長い距離を高速に動かす動作が必要な用途に適しています。
ACモーターを使用した駆動装置などの産業機器の安全性確保の為、電源遮断時や故障発生時にモーターを緊急停止させるブレーキには、大きく分けて2種類あります。
一つは、制動用ブレーキと呼ばれており、大きな負荷慣性モーメントを抵抗器で熱消費させたり、回生エネルギーとしてサーボアンプにフィードバックし電気エネルギーとして再利用ます。
熱消費される方式をダイナミックブレーキ、電気エネルギーとして再利用する方式を回生ブレーキと呼ぶこともあります。どちらも、あくまでも減速用で保持機能はありません。
垂直方向に上下駆動している装置で停電などが発生した場合の落下防止には、停止状態で長時間その状態を保持している必要があり、その為に保持用ブレーキまたは、電磁ブレーキがあります。
無励磁作動型電磁ブレーキを使うと、通電が切れた時にブレーキがかかり、停止状態を保持してくれます。
参考文献
https://www.on-side.co.jp/pdf/yokuwakaru_ac_servo_motor.pdf
https://www.yaskawa.co.jp/product/mc/about-servo
https://www.softech.co.jp/mm_060201_plc.htm
https://www.orientalmotor.co.jp/file/pdf/seminar/sampletxt_id9.pdf
https://www.orientalmotor.co.jp/tech/teruyo/vol10/
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ACサーボモーターのカタログ一覧はこちら企業
CKD株式会社 ツカサ電工株式会社 ヴィッテンシュタイン株式会社 株式会社カナデン*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | CKD株式会社 | 7.3% |
2 | 株式会社日立産機システム | 6.9% |
3 | 日本電産サンキョー株式会社 | 5.9% |
4 | 芝浦機械株式会社 | 5.2% |
5 | 山洋電気株式会社 | 5.2% |
6 | 株式会社安川電機 | 5.2% |
7 | 株式会社キーエンス | 4.5% |
8 | パナソニック株式会社 | 4.5% |
9 | オリエンタルモーター株式会社 | 3.5% |
10 | 株式会社REJ | 3.5% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のACサーボモーターページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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Metoreeに登録されているACサーボモーターが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
サーボモータΣ-7シリーズの特徴としてまず、調整レス機能が進化し、面倒なチューニングなにし安定した動作が可能です。
また、過酷な条件での使用も想定されており、AC240V、標高2000m、最高使用温度60℃を可能としています。さらに、防水についてもIP67に向上しています。
さらに、安心機能として、システムを異常温度から保護するため、温度センサを搭載し、製品温度状況をセンサで監視し、異常を早期段階で検知、故障を防ぐことが可能です。
汎用ACサーボモータBNRⅡシリーズは、特殊な環境で威力を発揮できるサーボモータです。
レゾルバは、電子回路や光学素子などを持たないことから、振動や衝撃のある環境、環境耐性が必要なアプリケーションで使用することができます。
また、遠隔操作など、駆動部と制御部が離れた場合にも対応可能です。
さらに、60W~3kWまでラインナップがあり、標準ラインナップをペースに、容量や回転数の変更、軸形状変更などカスタム設計も可能です。
SV2 シリーズのACサーボモーターは、高性能サーボシステムであり、実装する装置のタクトアップと高精度化を実現します。
速度応答性周波数や制御演算周期の高速化、エンコーダー分解能の高精度化をおこなっています。
サイズ帯は、50Wから5KWまでのラインナップがあります。
エンコーダーは、アブソリュート方式のため、電源投入時の原点合わせが不要です。
上位PLCとアンプ間は、Ethernetベースの通信でワンタッチ配線となっており、配線工数の削減が期待できます。
機械振動を抑制する高精度チューニングによって、装置の安定した動作を容易に実現できます。
MELSERVO-J5は、CC-Link IE TSNに対応したACサーボモーターシステムのシリーズです。
応答性の高い速度周波数応答を実現したサーボアンプにより、生産設備のタクトタイム短縮に貢献します。
多軸一体サーボアンプは、1ユニットでサーボモータ2から3台を駆動することができます。
省スペース、省配線、低コストに貢献します。
回転型サーボモータとリニアサーボモータ、ダイレクトドライブモータに対応します。
回転型サーボモータでは、高分解能エンコーダにより、トルクの変動を低減しつつ安定した制御を実現します。
分解能ビットバッテリレス絶対位置エンコーダを搭載しており、メンテナンスコストを削減します。また、装置の原点復帰は不要となります。
MINAS A6ファミリーは、ACサーボモーターのシリーズであり、イナーシャのロー・ミドル・ハイタイプがあります。
特に、ミドル・ハイタイプは、業界最高クラスの高速、大トルク、小型軽量化を実現しています。
すべてのタイプに共通して、位置検出分解能性能を向上させることにより、スムーズで高精度な位置決めが可能です。
さらに、通信速度を向上させることで低振動の位置決めとなります。
それにより、加工機による実例では、きれいな鏡面に仕上げることが可能となっています。
また、IP67対応モーターにより、省メンテナンスとなりトラブル軽減が期待できます。
CPS62Cは、バッテリ駆動/バッテリ対応のACサーボモーターです。
メーカー独自のコイル設計により、モーターの小型化・高効率化を実現しています。
それにより、バッテリによる駆動時間を上昇させています。
主に、AGVのような、バッテリ駆動の自律式ロボットに使用されています。
DC24~48V駆動が一般的です。
サーボドライバーで制御することによって、高精度な位置決め、速度・加速度制御が可能となっています。
さまざまなタイプのエンコーダーがあり、ドライバにあわせて選定します。
コアレス構造となっており、高速回転が可能です。
1Sシリーズのサーボシステムは、装置立上げ期間の短縮、メンテナンス性の向上に拘って設計されたACサーボモーターシステムです。
冗長化対応によって、予期せぬネットワークの断線でも、同期性を維持したまま装置稼動が可能です。
また、モーション安全機能により、人が接近した場合などの危険時も安全を確保したまま装置稼動を継続できます。
設置・配線の効率化が図られており、コネクタ端子台変換ユニットなしで入出力信号を直接配線できます。
0.1KWから7.5KWまで同じ高さのアンプとなっており、盤内の省スペース化に優位になります。
23ビットABSエンコーダにより原点復帰は不要になります。また、バッテリレスになっているためメンテナンスを軽減することができます。
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