コアレスモーターのメーカー12社・53製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
コアレスモーターは、無鉄心電動機とも呼ばれます。通常のモーターのように鉄心がないので小型で、軽いモーターです。コアレスモーターは通常のモーターとは磁石とコイルの位置が逆転しており、まさに逆転の発想から生まれたモーターと言えます。
鉄心がないことによって鉄損と呼ばれる磁性材料による損失がないメリットがあり、コギングによる振動がなく、静かなモーターです。ブラシ付きもブラシなしもあります。
ただ、発生する磁力が通常のモーターより弱いのでトルクは小さくなります。
コアレスモーターは小型で振動や騒音が少なく、さらに電磁障害も少なくできる利点があります。そこで、携帯電話のバイブレーションを起こす振動モーター、ラジコンやロボットのサーボモーター等に利用されています。
応答性や制御性も優れていますので、他には測量機器やカメラレンズのモーター、超音波内視鏡、サージカルドリル等に使用されています。医療用途でも欠かせないモーターです。各メーカーとも独自のコイルの巻き方や材質等の開発が進んでいます。
通常のモーターは鉄心にコイルを巻き、その外側に磁石が配置された構造になっています。コイルに電流を流し、電磁誘導により発生する磁界を利用して磁石に回転を起こしています。
コアレスモーターでは、逆に内側に永久磁石を配置して、磁石の外側に樹脂などを利用してカップ状にコイルを巻くことで鉄心をなくしています。コイルに電流を流すと、フレミングの左手の法則を受け、コイルが回転する仕組みです。コイルが回転するのでロータと言います。
コアレスモーターは巻き数のインダクタンスが少なく、高効率なモーターです。重量が軽く慣性モーメントが小さいので、急な加速、減速に向いています。
内部の磁石をネオジム磁石など、強力な希土類磁石を使用することでより一層の小型化とトルクの拡大が進んでいます。小型、薄型、軽量化に役立っています。
コアレスモーターでは、コイルの巻き方に各社の技術が現れています。無駄を少なくし、効率を上げるよう工夫がなされています。
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF
https://www.jp.tdk.com/tech-mag/ninja/041
社員数の規模
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