メーカー 8社製品 18点

シャー
メーカー8社【2024年】

シャーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、シャーのメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。シャー関連企業の2024年12月注目ランキングは1位:株式会社富士機工、2位:株式会社アマダマシナリー、3位:工機ホールディングス株式会社となっています。

シャーとは？
シャーのメーカー8社
シャー18製品
シャーの価格・相場

シャーとは

シャー (shear) とは、金属板を切断するための電動工具であり、金切ハサミで行うカット作業を効率化します。この工具は、主に板金加工の現場で使用され、曲率のある物よりもフラットな物を切断する場合に最適です。上下に刃があり、刃部で加工物を挟み込みながら剪断力を加えて切断します。これを「シャーリング加工」と呼びます。シャーリング加工は迅速に切断でき、切りくずが出にくいのが特徴ですが、加工物の反りやバリが発生しやすいため注意が必要です。以下にシャーリング加工の使用用途、原理、種類などを詳しく解説します。

シャーの使用用途

シャーはシャーリング加工のための電動工具で、主に板金加工に使用されます。高速で切断することができるため、板金の大まかな切り出しや、切り売りする際に非常に適した工具です。例えば、建築用パネルや大型機器の外装パネル、金属製のドアや窓枠、自動車部品、家電製品の筐体、箱製品などの製造・成形工程において、その機能を十分に発揮します。さらに、精密板金の材料は決められたサイズの「定尺板」として市場に流通しており、その鋼板の切断にも使用されます。

シャーの原理

シャーに使われる原理はハサミと同じです。上下についた刃で加工物を挟んで剪断します。剪断とは、対象物の断面に対して平行に互いに反対向きの力を加えることで、その面に沿って直線的に切断する方法です。シャーの刃には「シャー角」と呼ばれる角度が設けられており、剪断に必要な力を軽減します。しかし角度が大きすぎると鋼板にたわみ、ねじれ、反りといった変形が発生する可能性あるため、注意が必要です。

剪断する前に、カットする鋼板の厚みに調整し、シャーの先端を鋼板に押し当てて切断します。曲線を描いて切断する場合は、ハサミのようゆっくりと動かしてください。なるべく端材が出ないように歩留まりを考慮して板取りを行います。また、シャーで切断できる厚さには限界があるため、仕様や許容範囲を確認することが重要です。作業中は、刃先に触れたり、カットの進行方向に手を置いたりしないよう注意してください。刃先の調整を行う際は、必ず電源を切ってください。素早く鋼材を剪断できることがシャーの強みですが、切断された材料も迅速に落下するため、落下物による怪我に十分な注意が必要です。

シャーの種類

シャーには「ハンドシャー」と「ストレートシャー」の2つのタイプがあります。また電源により、「コード式」と「充電式」に分けられます。切断する鋼板の種類やカットの用途に適しているかどうかを考慮して、適切なシャーを選択してください。場合によっては、複数のシャーを使い分けることもあります。以下に、各種シャーの特徴を解説します。

ハンドシャー：刃を高速で振幅させ短時間で切断でき、軽量で小回りがきくので使い勝手が良いが、反りやバリが発生しやすい
ストレートシャー：まっすぐかつ高精度に切断できるが、切りくずがでやすい。一方、バリは発生しにくい
コード式：作業者ではなく加工物を動かして切断する場合、同じ切断を繰り返す場合に適している
充電式：作業者が動きながら大きな加工物を切断する場合に適している

シャーが材料の厚みと材質 (銅、アルミ、ステンレス) に対応しているかを確認する必要があります。ステンレスの場合、ハンドシャーは2.5mm、ストレートシャーは1.2mmまで対応しています。

シャーのその他情報

シャーの刃は、加工物の材質や抗張力、すきま設定によって寿命が左右されます。良い切れ味を長く保つために、材質に適した刃を選ぶことが大切です。また、素早く切断すると刃に熱が発生するため、耐熱性にも注目してください。切断作業の回数が多い場合には、刃の交換や研ぎ直しが必要になります。交換やメンテナンスが容易な刃を選ぶことで、コスト削減が可能です。切断面の品質を確保するには、慎重にすきま設定を行ってください。これらの注意点を考慮しながら、シャーの性能劣化を防ぐことが重要です。

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