フラットドリルのメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
フラットドリルとは、切削工具の一つであるドリルの一種で、穴をあける作業に用いる通常のドリルとは形状が異なり、先端が平ら、つまりフラットな形状をしているドリルの種類です。
通常のドリルでは加工が困難な斜面や曲線に対しての穴あけや、座ぐり加工、交差する穴をあけるような加工に使用します。
また、フラットドリルは加工した穴の終端側にバリがでにくく、穴が曲がったりすることも少なく平坦に真っ直ぐ穴をあけることができますので、薄い鋼板の通し穴にも適しています。
通常のドリルで傾斜面に対して垂直な穴をあけようとすると、斜面や曲面に沿うようにドリルが入ってしまうので、穴をあけたいはずの場所から逃げていってしまい、最後は折れてしまいます。また、出口が傾斜になっている場合も同様で、真っ直ぐな穴をあけることができません。
一方、フラットドリルは傾斜面に対しても穴をあけたり、座ぐり加工で平らな面を作って深穴加工時の案内を作ることができます。 もちろん、Rになっている面や交差している穴にも対応し、様々な形状に対して柔軟に穴あけ加工をすることができます。
刃物の形状から2枚刃エンドミルとよく似ていて、エンドミルでも同じような加工をすることはできます。しかし、エンドミルの形状は刃物の中心が少し窪んでおり、座ぐり加工をすると僅かに穴の中央に盛り上がりが出来てしまい、これがドリルの逃げを生んでしまいます。
フラットドリルは完全に平な面を作ることができるので、深い穴加工の前加工をするにはフラットドリルのほうが穴が曲がりにくいです。 また、貫通穴においてはワークの抜け際で鉄の厚みが薄くなるところが軟弱になるのを抑制し、終端のバリが出にくくなる特徴があるので、鉄板を短時間で効率よく穴あけ加工することができます。
反対にデメリットとしては、フラットな形状によって刃物全体に負荷がかかってしまいます。 また、ねじれ角が穏やかな形状になっているため、切りくずを出す力が、通常のドリルと比べると貧弱で、深い穴をあけようとすると切りくずが出せなくなってしまうため、フラットドリルオンリーで深い穴は加工することが出来ません。
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