バニシングドリルのメーカー16社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
バニシングドリルとは、穴あけとバニシングを同時に行えるツールのことです。バニシングとは「研磨」の意味を持ち、高い面粗度が要求される穴加工でよく用いられます。
これとよく似た性能を持つツールとして、リーマ(またはバニシングリーマ)が挙げられます。リーマは既にあけられた穴に対して面の仕上げを行うものですが、一方で、バニシングドリルは先端角のついた「チゼル」と呼ばれる切れ刃を持つため、仕上げと同時に穴あけを行うことができます。
バニシングドリルは、一本で穴あけとバニシングの両方を行えるため、加工時間の短縮や工具数の削減ができ、様々な製造現場で使われるツールです。
基本的にはバニシングドリルの刃はストレート状です。一方で、高速送りや深穴に対応するために、とぐろ状の刃がついたドリルもあります。その他にも、オイルホール付きのものや、1mm以下の穴径に対応できるものなど、種類も豊富です。
また、バニシングドリルの多くは多段形状になっています。そのため、複数の穴径を持つワークの加工に適しています。
バニシングドリルの特徴は、外周部に「バニッシュマージン」と呼ばれるマージンがある点です。このマージンが穴表面の凹凸をすり潰していくことによって、まるで研磨したかのような滑らかな面が形成されるのです。
リーマと比較すると、バニシングドリルにはチゼルと逃げ溝がある分ツール本体の肉が少なくなり、剛性は下がります。そのため、面の綺麗さという点ではリーマに軍配が上がりますが、サイクルタイムを短縮できる点や下穴用のドリルが不要になるといった点は魅力といえるでしょう。生産性を重視するワークの加工には最適なツールです。
また、基本的な穴あけに使うドリルは、ねじれ形状の刃になっており、面が荒くなる分より深くまで穴をあけられる点が特徴です。それに比べ、ストレート刃のバニシングドリルは深穴には不向きですが、それでも加工を行いたい場合は、オイルホール対応のものを使用して、切りくずをクーラントの水圧で除去するという方法もあります。
参考文献
https://sakusakuec.com/shop/pg/1drill06/
http://www.btktool.co.jp/products/drill_jouken.html#:~:text=%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A8%E3%81%AF%E8%A1%A8%E9%9D%A2%E3%82%92,%E3%81%8C%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB%EF%BC%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
https://saikenma.com/word/word-639/
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