ロボットケーブルのメーカー17社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ロボットケーブルは、ロボットアームや産業用ロボットへ信号を伝えるためのケーブルになります。通常のケーブルと比較して、ロボットアームや産業用ロボット同時の繰り返しの婉曲や伸縮などへの耐久性が非常に高いことが特徴です。様々な製品のケーブルが発売されており、大電流に対応できる製品や、径が小さい製品、使用されている素材などが工夫され、ねじれや屈曲に対して非常に強い製品などがあります。
ロボットケーブルは、ロボットアームや産業用ロボットが生産ラインで使用される工場や、ロボットの内部などで使用されます。使用される業界としては、自動車から精密機器、家電、機械部品など多岐に渡ります。ロボットケーブルの選定の際には、使用するロボットが動作する際に、どの様な繰り返しの荷重やねじれ、屈強がロボットケーブルに生じるかを分析し、その要求を満たす製品を購入する必要があります。また、長さや信号の送信速度、電流や電圧の大きさなども考慮する必要があります。
ロボットケーブルの特徴を説明します。ロボットケーブルは、数本の特殊な素材の絶縁膜と、絶縁膜で覆われた導線、接続端子、遮蔽テープ、外膜で構成されています。構造としては、絶縁膜で覆われた導線が複数、束になっており、その周りを遮蔽テープと外膜で覆う様な構造となっています。遮蔽テープや外膜は、繰り返しの荷重や屈曲、などに非常に強く、断線しにくい素材が使用されています。絶縁膜や導線を工夫することで高電圧でも伝達できるロボットケーブルもあります。
動作時は、ロボットコントローラに接続端子を接続し、もう一方の接続端子をロボットそれぞれの動作部に接続します。ロボットコントローラから発信された信号や電流をロボットへ伝達することでロボットを動作させます。
ロボットが頻繁に高速で屈曲する場合は、非常に外膜や遮蔽テープへの疲労強度の要求が高くなるため、特殊加工のビニルやエストラマーやフッ素樹脂などでコーティングされた製品が多くなります。
ロボットケーブルにも安全規格が存在します。ロボットケーブルを販売する国によっても規格が異なるため、メーカーはそれぞれの国に合わせて規格を遵守しています。国ごとに遵守すべき規格の一例を以下に示します。
ケーブル曲げや繰り返しの荷重に強いロボットケーブルですが、例えば搬送ロボットのスライダーに巻き込まれたり、鋭利なワークで傷つけてしまったりするとダメージを負い、断線する場合もあります。装置に機器が密集しており、可動部とロボットケーブルの位置が近いとこのような事態を引き起こしやすく、その対策としてロボットケーブルを保護するケーブルベヤが設置されることがあります。ケーブルベヤとは、ロボットケーブルやエアホースなどを収納できる容器のようなものです。本体内にロボットケーブルやエアホースを通し、移動する装置と固定端間のケーブル・ホースを確実に支持案内することができます。屈曲部は一定の半径で一方向にのみ曲がるような構造です。
参考文献
https://www.taiyocable.com/product/robotcable/difference_robot_general/
https://www.okidensen.co.jp/jp/prod/cable/robot/
https://www.taiyocable.com/column/robot-cable-standard/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社