高周波ケーブルのメーカー6社・17製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
高周波ケーブルとは、高周波を利用した機器間の接続に使用されるケーブルであり、一般的には同軸ケーブルと呼ばれる内部構造を持ったケーブルが使われます。高周波を利用した機器はノイズに敏感なことも多いため、高周波ケーブルではノイズキャンセルができるように構成されています。その構造を維持する必要があるため、一般的なほかのケーブルに比べて大きく曲げることができないなど、制約があります。
高周波を利用する機器の接続に利用されるため、高周波帯の電波を発信するテレビやインターネットの発信機器とそのモジュール間で多く用いられます。また、レンジやプラズマ発生装置などの本体と電源間の接続などにも用いられます。理化学機器のプラズマ発生装置は、半導体分野などの精密工学分野にてそのプラズマ反応を利用するべく多く使われており、日常に不可欠な装置となっています。
高周波ケーブルの内部は、同心円状に導体と絶縁体が巻かれた構造をしています。
中心には内部導体と呼ばれる銅線が貫いており、この銅線を通して高周波を伝送していきます。その内部導体を取り巻くように絶縁体が巻かれており、さらにその周りに外部導体が巻かれています。さらにその外側は被覆が施されています。
高周波の伝送効率は、内部導体の外径と外部導体の内径の比と間に挿入された絶縁体の誘電率によって決まります。そのため、高周波ケーブルの特性は外からの見た目ではなく、内部構造によって決まることに留意する必要があります。
また、高周波ケーブルは高周波を発生電源から各モジュールへ安定的にかつ効率的に伝送することが求められるとともに、外部ノイズからの影響を極力抑えることも求められます。このノイズ対策については、外部導体がシールドの役割をしています。
高周波を伝送するには、この内部構造がケーブル全領域にわたって同心円状に維持される必要があります。そのため、高周波ケーブルは限界曲げ半径が指定されています。
参考文献
https://www.stack-elec.co.jp/?p=261
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