ディスプレイケーブルについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ディスプレイケーブルのメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ディスプレイケーブル関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:EIZO株式会社、2位:株式会社バッファロー、3位:サンツウ株式会社となっています。
ディスプレイケーブルとは、パソコンとディスプレイを接続するケーブルのことです。
パソコンの出力装置にはディスプレイ、プリンタなどがあります。
パソコンからプリンタへはWi-fiなどの無線で出力することもできますが、ディスプレイへはケーブルを利用して出力します。
その理由は、ディスプレイへの出力データ量が膨大なため、無線では出力が間に合わないためです。
ディスプレイケーブルはパソコンからディスプレイへ有線で接続するために用いられ、アナログ出力とデジタル出力があります。
2020年現在ではほぼデジタル出力が採用されています。
ディスプレイケーブルはその名の通り、パソコンとディスプレイを接続するためのケーブルです。
接続方法のうち、アナログ方式はデータをアナログで送る規格のケーブルです。規格としては「VGA」ケーブルがあります。「VGA」ケーブルは別名「アナログRGB」、「D-sub 15pin」ケーブルとも呼ばれます。画質はデジタルケーブルに劣ります。
デジタル方式はデータをアナログで送る規格のケーブルです。「DVI」「DisplayPort」「HDMI」「USB Type-C」ケーブルなどがあります。アナログ方式よりも高画質な映像を出力可能です。
前述のとおり、パソコンとディスプレイを接続するディスプレイケーブルにはアナログ方式とデジタル方式があります。
アナログ方式では、パソコンで映像信号を送るときにデジタル信号をアナログ信号に変換します。
デジタル信号は飛び飛びの値(離散値)ですが、アナログ信号は電流などの連続した値(連続値)です。
アナログ信号は周辺の影響(ノイズ)を受けて値が変化するため、信号が劣化しやすいといわれています。
アナログの「VGA」方式において画質が劣化しやすいのは上記の理由からです。
デジタル信号による方式ではほぼ映像信号の劣化は起きないので、2020年現在メインで使用されている方式はデジタル方式です。
ただし同じデジタル方式でも、送信できる信号量(解像度)に差があったり、映像と同時に音声が送れるものもあったりします。
医療分野など高画質な映像を出力したい場合は、高画質対応のディスプレイケーブル(DisplayPort方式が主な候補)を選択する必要があります。
最新のディスプレイケーブルであるHDMIケーブルとDisplayPortケーブルには、用途に応じてアクティブタイプとパッシブタイプというタイプに分かれています。
アクティブタイプのケーブルは、内部にICが入っておりICで信号を変換したうえで伝送を行います。内部で信号処理を行っているため、長距離の伝送においても通信の質が劣化しないことが特徴です。ただし、不正確な信号の変換処理によって安定性に欠ける場合があるので注意が必要です。基本的には、工場や教室などの広い場所で用いるべきケーブルとなります。
パッシブタイプのケーブルは、あらゆる用途で利用できるケーブルです。製品内部にICが入っておらず、機器からの信号をそのまま他の機器に伝達します。長距離の通信になると信号が減衰して正しく通信できないことがあります。一般的な用途ではパッシブタイプが向いていますが、長距離の通信を行う場合に限ってはアクティブタイプの利用がおすすめです。
なお、アクティブタイプのケーブルは信号の流れる方向性が決まっているため、接続する際には出力元と出力先を正しくつながないと動作しないことに注意が必要です。ケーブルにINとOUTの記載がありますので、確認の上接続しましょう。
ディスプレイケーブルのコネクタを他の規格に変換するためには、変換コネクタを利用します。変換コネクタを用いることで、出力側HDMIー入力側DisplayPortや、出力側DVIー入力側D-subといったように、異なる規格を備えたPCやディスプレイの間でも通信を行うことができるようになります。
近年では、PCの出力ポートとしてUSB typeCのみを備えた製品も多く発売されており、外部出力を行うためには変換コネクタが必須となるなど、その必要性が増しています。ただし、変換コネクタによって上位の規格に変換を行ったとしても、元のケーブルの最大のスペック以上の通信はできないことに注意が必要です。
参考文献
https://jpn.nec.com/techrep/journal/g06/n03/pdf/t060315.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/30/8/30_653/_pdf/-char/ja
https://www2.elecom.co.jp/cable/display/guide.html
https://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia02_02/
https://hytec.co.jp/useful/video5122
https://kjshintani.com/?p=5990
https://masafumiiwasaki.com/blog/about-displayport/
https://www.sanwa.co.jp/product/cable/howto/hdmi/hdmi.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト9
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | EIZO株式会社 | 24.2% |
2 | 株式会社バッファロー | 24.2% |
3 | サンツウ株式会社 | 12.1% |
4 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 12.1% |
5 | 株式会社アクロス | 9.1% |
6 | j5create | 6.1% |
7 | 株式会社ナスペック | 6.1% |
8 | サンワサプライ株式会社 | 3% |
9 | エレコム株式会社 | 3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のディスプレイケーブルページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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