表面温度センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、表面温度センサーのメーカー14社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。表面温度センサー関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:理化工業株式会社、2位:渡辺電機工業株式会社、3位:株式会社チノーとなっています。
表面温度センサーと関連するカテゴリ
表面温度センサーの使用用途は、接触式と非接触式で異なります。接触式の表面温度センサーの代表格である「熱電対」は、熱電対を温度測定する対象物に接触させるもので、主に研究や試験などを実施する際に使用します。もう一つの接触式の表面温度センサは「サーミスタ」で、これは冷蔵庫やエアコンなどの電化製品にも多用されており、最も量産で使用されている表面温度センサーと言えます。次に、非接触式の表面温度センサーの代表と言える「赤外線の量を検知するセンサー」による温度測定に関しては、対象物に接触しなくても測定できるので、体温を測定する際など、多くの場面で使用されています。
表面温度センサーの原理について説明します。今回紹介する表面温度センサーは、接触式が「熱電対」と「サーミスタ」、非接触式が「赤外線検知センサー」によって、表面温度を測定するものです。最初に「熱電対」の原理は、2種類の金属導体で作られた温度センサで、異なる金属の間に発生した電圧を温度に換算しています。この熱電対方式のメリットは、応答が良く、安価で広範囲の温度が測定可能な点が長所です。次に「サーミスタ」による表面温度の測定ですが、この原理はサーミスタと言う素子の特性を生かしたものです。サーミスタは、温度により抵抗値が変化するので、その抵抗値を測定することで温度に換算出来ます。最後に、非接触方式の「赤外線検知センサー」による表面温度の測定原理ですが、これは測定したい対象物が放射する赤外線量をセンサーで検知して、温度に換算するもので、体温などを測定する際にも使われていて、接触しなくても温度が測定出来て、大変便利な温度計です。但し、この非接触温度計にも注意点があり、金属などの赤外線を正確に放射しない物質に対しては、正確な温度を測定することが出来ないのが弱点です。
接触式の表面温度センサーに使用する金属を熱電対といいます。
熱電対には寿命があり、知らずに使用し続けていると、正確な表面温度を読み取れないことが起こります。 熱電対の寿命は、使用する温度や雰囲気で変化します。また、金属の種類によっても寿命は異なります。
一般的な例であれば、酸化雰囲気中で常温以下の場合、腐食や錆に弱い貴金属は約2000時間、強い卑金属であれば約10000時間です。また、各金属の上限温度で使用した場合、約50時間から250時間と非常に短くなります。
熱電対の劣化は、電化製品や工業製品に表面温度センサーが組まれているものはトラブルになりやすく、注意が必要です。熱電対が正常に作動しない場合、センサーは異常な温度を検出します。そのため、自動温度調節が誤作動を起こす危険性があります。
温度が低いとセンサーが感知すると、さらに温度を高くするためにガスを燃焼します。温度が高いと感知すると、きちんと温度をだせません。これらが発生しないために、表面温度センサーの熱電対は、定期的なメンテナンス、交換が必要です。
非接触式の表面温度センサーの中でも、放射温度計が主流です。対象物から放射される赤外線の強度から測定するため、直接接触せずに温度を測れます。これは、高温で近寄ることが危険な物体や、移動、回転などの動きのある物体に有効です。また、応答が非常に早いため、瞬時に温度が計測できます。
触れられないものを計測することに大変便利な放射温度計ですが、場合によっては使えない場合があります。例えば、湿度が高くレンズが曇るようなところでは、正確に温度計測ができません。これは、赤外線が水蒸気に吸収され、減少するからです。この場合、実際の温度よりも低く計測する場合があります。これはレンズが汚れている場合にも、同じことがいえます。
一つ注意したいことは、非接触式体温計とは違うことです。赤外線を放射して温度計測する原理は全く同じのため、間違われがちです。放射温度計は、一般の温度計測用と体温計測用で±1℃の差が発生します。これは、人の骨格の違いや湿度などの誤差が原因といわれており、体温測定用であれば、補正機能がついています。
参考文献
https://www.keyence.co.jp/ss/products/recorder/lab/thermometry/thermocouple.jsp
https://ednjapan.com/edn/articles/1902/13/news011.html
https://www.keyence.co.jp/ss/products/recorder/lab/thermometry/thermocouple.jsp
https://www.japansensor.co.jp/faq/995/index.html
https://www.daiichi-kagaku.co.jp/blog/labo/?doing_wp_cron=1612597635.1874310970306396484375
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表面温度センサーのカタログ一覧はこちら企業
グリッドリンク株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 理化工業株式会社 | 30.7% |
2 | 渡辺電機工業株式会社 | 12% |
3 | 株式会社チノー | 12% |
4 | 安立計器株式会社 | 10.7% |
5 | 東邦電子株式会社 | 6.7% |
6 | 日本電測株式会社 | 5.3% |
7 | ニッソクセンサー株式会社 | 5.3% |
8 | 坂口電熱株式会社 | 5.3% |
9 | 株式会社ネツシン | 4% |
10 | 林電工株式会社 | 2.7% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の表面温度センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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微小表面用温度センサ「ST-55/ST-56」は、細かい部分の温度測定が可能なK熱電対の温度センサです。
テフロンコートのセンサは260℃、セラミックコートのセンサは高温の測定が可能であり500℃まで測定できます。
テフロンコートのセンサは、ガラス不織布製またはポリイミド製のテープを使用し、センサの先端部分を計測したい箇所に接着することが可能です。
用途としては、狭い場所での温度測定や小さな部品の表面温度の測定に適しています。
表面測定用熱電対は、表面温度を約2秒以内の高速で測定する応答性の速い熱電対です。
-40℃~500℃の範囲の測定が可能な高温用タイプの「NT-581Hシリーズ」や、-40℃~400℃の範囲の測定が可能な「NT-981Hシリーズ」、200℃までの測定が可能な低温用タイプやCleanタイプなどの種類があります。
耐久性が高く、接点数は1対式のシングルタイプ、測定は接地型であり、TC-K熱電対を使用しています。
簡易補償形表面温度測定用センサ「C015」は、対象物に直接センサを接触させずに表面温度を測定することが可能です。
プラスチック製シートや回転ローラなどの表面温度の測定への導入に適しています。
センサ部分にはK熱電対を採用しているので、受信側に特殊な機器を使用する必要がなく、測定温度範囲は常温〜250℃、または常温〜500℃までです。
測定対象物の表面の状態や温度による放射率の補正を実行する必要がないことが特徴です。
微小表面用温度センサ「CSシリーズ」は、測温部分の小さい微小表面用の温度センサです。
熱電対はEまたはKタイプの2種類があり、使用温度範囲は-50~400℃または-50~600℃、応答速度は2〜3秒です。
5万回以上使用できる耐久性があり、電子基板のような小さな部品だけではなく様々な物体の表面温度の測定に適しています。
パイプ部分はステンレス(SUS304)、グリップ部分は黒色フェノールレジンが使用されています。
マグネットセンサーは、表面温度測定用の温度センサーであり、熱電対や測温抵抗体の接点部分にマグネットを組み込んでいることが特徴です。
マグネットによる取り付け方式を採用しているため、測定対象の物体とセンサーを容易に着脱することが可能であり、作業効率をあげることができます。
温度範囲は200℃までの測定が可能です。
接続導線部分は2mあり、Y端子が付属しているので、温度計へ簡単に接続することが可能です。