レーザー彫刻機のメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
レーザー彫刻機は、レーザー発振器を使用して様々な材料に文字や図を刻印する加工機です。レーザー光が加工物の表面に熱することで素材が融解、燃焼し、溝を掘ることができます。一般的に高い出力のCO2レーザーやファイバーレーザーが用いられます。
ジョブショップなどで使用されるシステムのレーザーの出力は数十Wから数百Wのものが多いようです。ステージなど駆動系との組み合わせにもよりますが、レーザー出力が高いほど、より深く、素早く彫刻することができます。
最近では家庭でも手軽に使用できる〜3000mW程度の小型のレーザー彫刻機も登場しています。
レーザー彫刻機は、アクリル、金属、木材、革皮など、様々な素材に刻印することができます。
また、発振器に使用されるCO2レーザー、ファイバーレーザーでも加工できる素材が変わります。
レーザー彫刻機は、画像処理ソフトと連動して使用できるものが一般的で、データをパソコンから彫刻機に転送して照射・加工します。
彫刻やマーキング、溶接などのレーザー加工機は、基本的にレーザー発振器、光路、駆動系、集光光学系、そして必要に応じて素材を固定する治具やステージが組み込まれています。
さらにレーザー彫刻機には2つの照射方法があります。XYプロッタ方式(フラットヘット)とガルバノ方式です。
レーザー彫刻では、レーザー発振器の選定も重要です。レーザーの波長によって、素材の吸収率が変わるためです。CO2レーザーはアクリル、木材、革皮、布地、紙など多様な素材に対応できますが、反射が強い金属の加工にはあまり向いていません。代わりにファイバーレーザーはアルミ、銅、真鍮などにも対応できます。
参考文献
https://www.troteclaser.com/ja/faqs/how-to-laser-mark/
https://xn--wckwfybb4714bueo2su.com/%E3%82%84%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E8%AC%9B%E5%BA%A7/%E3%82%84%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%84%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E7%AC%AC21%E5%9B%9E%EF%BD%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E6%A9%9F%E3%81%AE/
https://www.gendai-press.co.jp/archives/3833
https://www.troteclaser.com/ja/faqs/laser-plotter-vs-galvo-laser/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
ML-N-20-Autoは、東京彫刻工業株式会社の製造するレーザー彫刻機です。
20W SPI Dual Wave MOPAファイバータイプのレーザーと全自動スライドドアを搭載しており、種々のフォントや.ai、.jpg、.plt、.bmp、.gif、.dxfなどの画像データを入力として用いて、対象物の100mm ×100mmの範囲に対して最大100mmの文字高で彫刻加工を施すことが可能です。
オプションで、レーザーの出力を50Wに変更することや加工範囲を拡大することが可能です。
CS1000p48 FAYb LASER MARKER 48本自動搬送タイプは、有限会社リンクシステムが製造する、印章の生産に適したレーザー彫刻機です。
チタン、ジュラルミン、アルミなどの金属材質の印材を48個までセットして、それらの前面・側面に彫刻加工を施すことが可能です。
入力データは.BMPであり、これと印材の縁の厚さ・径を入力すると、自動で加工が行われます。
搭載されているファイバーレーザーはPanasonic製です。
LM-3200 PC AFは、ブラザー工業株式会社が製造するレーザー彫刻機です。
20W・50Wの出力のレーザーが搭載されており、加工対象物との距離を自動測定する機能が搭載されており、基準値から±25㎜の範囲で加工対象物との距離を設定することが可能であり、凹凸を持つ対象物に対しても彫刻加工を施すことが可能です。
オプションで一次バーコード・二次バーコードの読み取り機能を追加することが可能です。
LS900 EDGEは、グラボテック株式会社が製造するレーザー彫刻機です。
40Wの出力のCO2レーザーと20・30・50Wの出力のファイバーレーザーを搭載しており、それらを使い分けて、 セラミック、水晶、ガラス、金属、石などへの彫刻と、紙、木材、樹脂、発泡スチロール、革などの切断を行うことが可能です。
切断が可能な対象物に対しては彫刻も同時に施すことが可能であり、切断・彫刻とも全自動で行われます。