レーザーマーカーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、レーザーマーカーのメーカー26社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。レーザーマーカー関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社光響、2位:ビデオジェット社、3位:オムロン株式会社となっています。
レーザーマーカー(英語: laser marker)は対象物の表面にレーザーを照射することで印字や加工を行う装置です。
レーザー照射によって表面を削り取ったり、化学反応させたりすることで変色させ、印字を行います。ピンポイントで光を照射できるので高い精度で印字ができることや、インクジェットプリンタなどに比べると印字が消えにくいというメリットがあります。
また、金属や樹脂をはじめ、ガラスや木材など多種多様の素材に印字することができます。
レーザーマーカーは主に自動車・食品・半導体などの産業分野で活用されています。
特に、金属への印字や加工はこれまでニードルのようなものによる彫込で行われていましたが、より精密で細かい印字ができるレーザーマーカーへと需要がシフトしています。
レーザーマーカーによる印字は、主にマスク方式とスキャニング方式の二種類があります。
印字したいパターンの穴を持ったマスクにレーザー光を照射し、通過した光をレンズで集光して印字を行う。印字パターンごとに異なるマスクを準備しなければならないため、手間とコストが掛かるというデメリットがあります。
レーザーを印字のパターン通りに走査します。走査にはガルバノミラーを使用し、X軸に対応するミラーとY軸に対応するミラーの二枚でレーザー光を反射させて平面上を自由に動かすことができます。またZ軸に対応するミラーを追加すれば曲面の走査も可能になります。現在販売されているレーザーマーカーはスキャニング方式を採用しているものが一般的です。
レーザーマーカーに使用するレーザーは基材の種類や印字・加工の内容によって適切なものを選択する必要があります。代表的なものにCO2媒質としたガスレーザー、YAGやYVO4などを媒質とした固体レーザー、Ybを媒質としたファイバーレーザーなどがあります。
レーザーマーカーには大きく分けて以下の3種類があります。
缶のような金属や、プラスチック表面への印字など広い用途に使用されています。素材にダメージを与えにくい、やさしいレーザーです。
高出力なので金属への深堀加工などに利用されます。金属治具やパイプ表面への文字印字に活用されています。
ファイバーレーザーの詳しい説明・注目メーカーランキングをみる
紙、木材、ゴム、樹脂などのほか、ガラスのような透明な素材にも印字することができます。
主に、木片やコルク、金属板や樹脂プレートにレーザーを当て、焦がすことによって名前やイニシャル、キャラクターを刻印するために使用されます。通販サイトで購入することができ、価格は50,000~100,000円前後です。周囲に粉塵をまきちらさないため、および目にレーザーを誤照射することを防止するためのカバーが付いてきます。文字や図柄は専用のアプリケーションで作成し、パソコン、またはスマホから情報を転送して印字させます。
三脚で固定して使用する、デジカメ程度のサイズのレーザーマーカーです。コンパクトなので場所を選ばず、リビングから書斎、倉庫など、どこへでも持ち運んでレーザー印字や図柄刻印が可能です。産業用には手持ちタイプのレーザーマーカーもありますが、印字の間ずらさずに持ち続けることはできないため、ホルダにセットして使用することになります。角度や製品との距離を自由に決められるメリットはありますが、高精細なバーコード印字には不向きです。
レーザーマーカーは、家庭で使用するホビーユーズから、商品や治具へのマーキング、印字に使用するような産業用のものまで幅広い価格帯があります。
家庭用のものは主に木工や皮革への印字に使用され、価格は50,000円前後です。
産業用のものは1,000,000円から5,000,000円が相場です。金属への深堀など高出力のレーザーであれば、10,000,000円程度になります。
参考文献
https://www.keyence.co.jp/ss/products/marker/lasermarker/basics/laser_marking.jsp
https://www.fa.omron.co.jp/guide/technicalguide/350/329/index.html
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
レーザーマーカーのカタログ一覧はこちら企業
株式会社光響 ビデオジェット社 株式会社アコン 株式会社アマダウエルドテック 日本電産コパル株式会社 REA Elektronik GmbH PCL株式会社 株式会社日立産機システム タカノ株式会社 OPI株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社光響 | 30.7% |
2 | ビデオジェット社 | 19.8% |
3 | オムロン株式会社 | 6.7% |
4 | パナソニック株式会社 | 5.4% |
5 | 株式会社日立産機システム | 5.3% |
6 | ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社 | 4% |
7 | 株式会社キーエンス | 3.4% |
8 | 山田マシンツール株式会社 | 2.4% |
9 | グラボテック株式会社 | 2.2% |
10 | 株式会社東陽 | 1.9% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のレーザーマーカーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているレーザーマーカーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
CO₂レーザーマーカー高機能モデルシリーズは標準機の小ロット用に対し、医薬品、タバコ、飲食品市場における中高速の大量生産ラインに対応できます。印字領域が3640、3340シリーズで601×440 mmと業界で最も広く、一般のレザーマーカー2台分の領域をカバーしています。
最高印字速度は3640、3340シリーズで2100文字/秒で、耐環境には3140シリーズも含め全てがIP54、65規格の保護構造です。
レーザー光源寿命は45000時間(参考値)と長期間の使用が可能です。
UVレーザーマーカーは対応可能な材質も豊富で、表面だけではなくガラスの内部にもマーキングが可能です。
構造を単純化することで優れた操作性を保持しながらも低価格に努められており、HPに価格も明記されています。
電源は家庭用コンセントのAC100 Vで動作可能です。
レンズを交換することによりビームのスポット径も変えることができ、最大マーキング範囲はf=420 mmレンズを使用時に、300 mm×300 mmです。
NanoVISはa-Waveという新技術が搭載されたYVO4のレーザーシステムです。
全長が30 cmをきる大きさで、オプションの専用遮光ボックスとセットで使用しても400 mm角のスペースで設置が可能です。
性能を絞った低価格で、対象物はプラスチックや金属など素材を選ばないので、導入モデルとして適しています。
最大マーキング範囲は110×110 mmです。Z軸及び回転軸制御装置はオプションで追加できます。
LM-C301シリーズは、耐環境がIP54規格の保護構造を有したCO₂レーザーマーカーです。
用途はPET、包装フィルム、プリント基板、CD・DVD、キャップ等で、ビームエキスパンダ有のシリーズも別に販売されています。
レーザー発振器全体にエアーを流す冷却システムが搭載されており、温度上昇を抑えて品質でばらつきのない安定した印字が可能です。
レーザーマーカーヘッドに制御部を内蔵したコンパクトボディで、レンズの取り付け位置も縦型横型の設置方向へ合わせて変更することができます。
・テレセントリック光学系採用により、全ビームを垂直に入射するので均一な印字・加工が可能
・20 umの極小スポットで高精細な印字が可能
・吸収率の高いグリーンレーザー採用により、低パワーでの印字が可能、高反射材や電子部品に最適
・高剛性モノコックボディ採用により、温度変化による光学系のひずみを最小限に抑え高い安定性を実現
・他社のレーザーマーカーに比べ、リーズナブルな価格でコストパフォーマンスの良い
製品である。(95万円~購入可能)
・スイッチング電源に強みのある、株式会社アコンのオリジナル専用電源を利用することで、軽量、コストダウン、コンパクト化を実現。
・パソコンとUSBケーブルで接続することができ、専用のCADソフトもシンプルで分かりやすいため、入門機として最適である。
・ガルバノモータを採用することにより、高速描写が可能。生産スピードが必要な用途にも利用可能。
・簡単な操作でプリンター感覚で使える
・最大50Wの高出力レーザーを搭載し視認性の高い印字が可能
・IP64定格で過酷な環境でも安定して動作する
・ヘッド部からファイバユニットとケーブルの取り外しが可能、取り付けの際も芯出し不要
・付属ソフトウェアで簡単設定
FAYbレーザーマーカーLP-Fシリーズは1999年、世界で初めてファイバー発振器を採用して発売されました。
ファイバー方式はレーザーダイオードの寿命が長く消費電力も低い一方、パルス幅を縮小しづらいのですが、2019年10月発売のLP-RVは1 nsのショートパルス化を実現させています。
熱影響が少ない為、変色・変形を抑えたい製品のIC、薄物金属等や、コントラストを得るのに難しい樹脂材へ発色印字をすることができます。
ショートパルスレーザーは、0.15 mm角の極小文字でも潰れることなく印字が可能です。
・ヘッド部を大幅に小型化し、フロアコスト削減に貢献
・ユーザーフレンドリーな専用ソフトが付属しており、初心者でも条件出しが簡単にできる
・Z軸制御機構を内蔵し、基盤の厚みに応じたヘッドの高さ調整無しに均一な印字が可能、段取替え工数削減に貢献
・PLC不要の外部機器連携機能を搭載し、カメラやコードリーダーと直接データ処理ができる
・プラスチック、木材を始め、食品への直接印字など幅広い素材に対応
・グラフィカルな操作パネルで直感的な操作ができる
・同社の他の印字システムと同一のユーザーインターフェースを採用しており、一度使えば同社のレーザーマーカー以外の印字システムも扱うことができるよう設計されている
・パイロットレーザーを標準搭載しており、本番の印字・加工を行う前にリハーサルを行うことができる
・NVCクライアントを搭載しており、ユーザーがどこにいても遠隔操作できる
・飲料用アルミ缶への印字に特化した製品
・一時間に10万缶という高速印字を実現
・缶の凹凸部にも高精度な印字が可能
・様々なフォーマットで60文字以上の高解像印字が可能
・約10万時間の長寿命レーザーを採用
・IP65定格の高い防塵・防水性能により、高湿度・砂糖を多く含んだ空気中でも特別なメンテナンスなしに長期間安定して動作する
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