レーザースキャナーのメーカー6社・20製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
レーザースキャナーとは、スキャナーから照射されたレーザーにより対象物との間を光が往復し、そこから距離や角度を割り出すことによって、対象物の空間位置情報を取得する計測装置です。
レーザースキャナーは大きく3つに分類することができ、“地上型3Dレーザー”、“航空レーザー”、“MMS(モバイルマッピングシステム)”となっています。
安全かつノンプリズムに大量の点群データを取得できることから、非常に短時間に3次元でのデータを取得できる計測技術のひとつです。
主な使用例としては、設備やプラントメンテナンスといった建築物の管理や工事現場での現況図のドキュメント化、またCADモデル作成が挙げられます。
この他にも地形の計測や土木・維持補修などのトンネル内や既存構造物の変位調査、また犯罪調査における事故現場や犯罪現場の正確な記録方法など、様々な場面で活用されています。
さらには3Dプロジェクトマッピングで投影される面形状測定にも用いられており、身近な環境で用いられるようになってきています。
レーザースキャナーの基本的な原理を説明いたします。
3Dレーザースキャナーにおいて主流であるのは、タイム・オブ・フライトという方式です。
これは対象物に直接触れることなく測定対象物にレーザー光線を照射し、レーザーが対象物から帰ってくるまでの測定時間を測定、その時間から対象物までの距離に換算する方式です。
またこれと同時に、レーザーの照射角度から対象物の座標位置を(X,Y,Z)座標を用いて算出します。
これにより3次元座標のデータを取得することができるほか、RBGカラー座標や反射強度、反射率、さらには角度情報など、各点ごとに多くの情報を得ることが可能です。
レーザースキャナーで取得したデータは専用のソフトで読み込みます。
画面上に座標データが点(ドット)で表現されており、この情報に基づいて測定した現地の状況をパソコン上で再現することができるようになっています。
見えるものすべてのデータを取得することから、漏れなく計測することが可能というのも特徴のひとつです。
参考文献
http://www.riegl-japan.co.jp/about/
https://www.oura.co.jp/service/3d/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
XC65Dx、XC65Dx-LSクロススキャナーは、3本のレーザーを互いに交差配置することで、1回のスキャンで複雑な形状や表面などの完全な立体形状を取得するレーザースキャナです。
高速CMOSカメラ技術による、毎秒75,000点の高速スキャンが特長で、さらに時間のかかるスキャナーの姿勢変更を減らしたことで計測時間も短縮できます。
たわみやすい部品やもろい部品の測定に適しており、XC65Dx-LSにおいては、深いくぼみ形状の計測に最適です。
SZ-Vシリーズは、保護領域8.4mという広範囲を保守し、安全性と生産性の両方を実現したセーフティレーザースキャナです。
新しく搭載されたアルゴリズムが、反射型センサの性能を大幅に改善し、さらに汚れやほこりなどによる誤検知を減らすことで、無駄な設備の停止を防ぎます。
レーザースキャナの課題であった「見えない」を、スキャナヘッドと表示ユニットにわけるて「見える化」したことで、設置や稼働、メンテナンスなどの時間を短縮し、生産性の向上に役立ちます。
X300は、TOF方式の採用により中距離での測量に適しており、バッテリーを含めて7kgという軽さを誇るコンパクトなデザインの3Dレーザースキャナです。
高精度で最大300mまで測定でき、デジタルカメラを2式搭載してることで、モデルへのテキスチャ画像の貼り付けが可能です。
ガラス窓で密閉されたレーザーと、保護等級IP65の防塵・防止耐性能により、厳しい環境下での測定作業も問題なく行うことができます。
スマートフォンやタブレットでもスキャナの操作が可能です。
RIEGL VZ-400iは最先端の技術を詰め込んだ、ハイパフォーマンスな3Dレーザースキャナです。
TOF方式を採用し、有効測定レートが1秒あたり最大50万点という素早いデータ収集力、最大800mの距離測定、精度5mmという高スペックが特長です。
エコーデジタル処理とオンライ波形分析式による高精度で高確度な測定が可能で、ミドルからロングレンジの測定に適しています。
レーザーは安全なクラス1を使用し、保護規格IP64の防塵・防沫性能により、厳しい環境下でも測定できます。
RIEGL VZ-2000iは、同シリーズ400iよりもさらにロングレンジの測定に適した、ハイスピードな3Dレーザースキャナです。
1秒あたり最大50万点という非常に高い有効測定レートと、測定距離は最大2,500mの長距離に精度5mmという高スペックに加え、エコーをオンラインでデジタル処理し、複数のターゲットを同時に取得する独自の波形分析機能が特長です。
このロングレンジの3Dレーザースキャナは、地形測量やシティモデリングなど長距離計測が必要なシーンで活躍します。
RIEGL VZ-6000は、リフレクター無しで最長6,000m以上のウルトラロングレンジの測定ができる、エコーデジタル処理・オンライン波形分析式の3Dレーザースキャナです。
視界の悪い状況でも優れた測定が可能となっており、雨や雪、霧、砂ぼこりなどによる複数ターゲットの反射環境下でも安定して測定できます。
レーザーの波長の調節によって、雪氷面の計測ができることから、氷河の計測や雪原のモニタリングにも最適です。
Leica RTC360レーザースキャナは、1秒間で最大200万点の計測スピードと高度なHDRイメージングシステムにより、今までにない高速処理で、高品質なカラー3D点群データとHDR画像が取得できます。
VIS技術によるターゲットなしでの自動合成処理と現場からオフィスへの自動転送機能は、作業時間の短縮により、生産性の向上に役立ちます。
低ノイズなデータで明瞭かつ高品質な画像データを取得し、高密度なディテール情報をもったスキャンデータは、様々なアプリケーションに利用できます。
Leica ScanStation P50は、超高層ビルや大規模なインフラ施設など長距離計測が可能な3Dレーザースキャナです。
1kmを超える長距離を1秒間に最大100万点という高速スキャンで、高品質な3DデータとHDR画像を生成し、優れた計測レンジと角度精度、さらに低レンジノイズと適切な2軸補正によって、高品質で鮮明なカラー3D点群データを得ることができます。
人の立ち入りが困難な場所でも安全な場所からスキャンできるため、現場の作業時間が削減され、生産性が大きく向上します。
モノタロウでチェック
Amazonでチェック
アズワンでチェック
株式会社レックスでチェック
株式会社ソーキ販売でチェック