地磁気センサーのメーカー5社・12製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
地磁気センサとは地球の持つ磁気(地磁気)を検出するためのセンサです。電子コンパスと呼ばれることもあります。
地磁気センサにはXY軸を検出することができる2軸タイプとXYZ軸を検出することができる3軸タイプに分かれています。平地で使用する場合は2軸タイプで問題はありませんが、傾斜地などで使用する場合3軸タイプでなければ正確な地磁気を検出することができません。
地磁気センサは、一般的に方角を検出するために利用されます。登山用GPS端末などに電子コンパスとして搭載されているほか、マップ上の端末の向きを測定するためにスマートフォンやカーナビゲーションに搭載されています。自動車などに搭載されているのはXY軸を検出する2軸タイプですが、航空機などピッチ・ヨーといった三次元的な運動が可能な場合XYZを検出できる3軸タイプを搭載する必要があります。
地磁気センサは三種類に分かれます。ホールセンサ・MR(Magneto Resistance)センサ・MI(Magneto Impedance)センサが代表的な地磁気センサーの種類です。以下にそれぞれのセンサの特徴を挙げます。
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
TZ1011MBGはウェアラブル機器に搭載する高性能のプロセッサで、ARMプロセッサコアと呼ばれる演算機器を搭載しています。
これは16ビット3軸の磁気センサ、加速度センサ、角速度センサなどを備えたFPU RISCプロセッサです。
従来よりも小型パッケージであるため、搭載するウェアラブル機器の小型化を図ることができます。
さらに本プロセッサはUSB機器やUART、SPI、I2Cといったデバイスとの多様な通信規格に対応しています。そのため大気圧計や湿度計などの通信コネクタを備えたMEMSセンサに対しても容易に取り付けることができます。
AK8771はホール効果を利用した磁気センサで、磁石のN極・S極を交互に検知する交番検知を利用しています。
ホール素子と波形整形用ICを一体化することで、1.1 mm×1.4 mm×0.37 mmという超小型化を実現しました。
休止時には消費電力を削減するパワーダウン機能が搭載されており、優れた省エネ性能を有します。
動作磁束密度は-4.0 mTから+4.0 mTという超高感度であり、30 ℃から+85 ℃の温度環境で使用することができます。
環境影響を考慮したハロゲンフリー材料が使用されています。
3軸デジタル磁気センサIC - BM1422AGMVは、3方向の磁気を感知するための磁気インピーダンス(MI)センサとその制御用ICを小型パッケージに集積化した磁気センサです。
通信規格としてI2Cを備えており、12ビットまたは14ビットのデジタル出力が可能です。
測定可能な入力磁気範囲はプラスマイナス120 µTで、磁気感度は0.042 µT/LSBです(LSBは最下位ビットのことです)。-40 ℃から+85 ℃の温度範囲で動作します。
大きさが2 mm×2 mm×1 mmという小型であるため、腕時計やスマートフォンなどのデバイスに搭載され使用されます。
3軸地磁気タイプ HSCDシリーズはデジタル出力の3軸地磁気センサであり、高感度で地磁気要素を検出することができます。
センサ内には駆動用回路、信号処理回路、そしてシリアル通信規格が備え付けられています。
電子コンパス機能(半導体を用いたセンサ)により、地球の南北を通過する地磁気から方角を算出します。
分解能は0.15 µT/LSBで、-40 ℃から+85 ℃の温度環境で動作します。
パッケージの大きさは1.6 mm×1.6 mm×0.7 mmと小型で、スマートフォンやゲーム機器、ヘルスケア機器などに使用されます。
モーションFXはX-CUBE-MEMS1と呼ばれるセンサ制御ソフトウェアの機能を拡張させることができるミドルウェア構成要素です。
加速度センサや角速度センサ、磁気センサからデータを取得し、リアルタイムでこれらを統合し処理します。
ライブラリに搭載されたフィルタリング機能と予測機能により、動作環境によらず複数のMEMSセンサからの出力を高度に統合することができます。
ARM Cortexベース・32ビットマイコンのSTM32上で使用されます。
ST MEMSを対象として設計されているため、他のMEMSセンサでは正常に動作しない可能性があります。