地磁気センサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、地磁気センサーのメーカー7社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。地磁気センサー関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:ローム株式会社、2位:旭化成エレクトロニクス株式会社、3位:アルプスアルパイン株式会社となっています。
地磁気センサとは、地球の持つ磁気 (地磁気) を検出するためのセンサです。
電子コンパスと呼ばれることもあり、XY軸を検出できる2軸タイプとXYZ軸を検出できる3軸タイプに分かれています。平地で使用する場合は2軸タイプで問題はありません。
しかし、傾斜地などで使用する場合は、3軸タイプでなければ正確な地磁気を検出することは不可能です。
地磁気センサは、一般的に方角を検出するために利用されます。登山用GPS端末などに電子コンパスとして搭載されているほか、マップ上の端末の向きを測定するためにスマートフォンやカーナビゲーションに搭載されています。
自動車などに搭載されているのはXY軸を検出する2軸タイプですが、航空機などピッチ・ヨーといった三次元的な運動が可能な場合XYZを検出できる3軸タイプを搭載する必要があります。
地磁気センサではX軸、Y軸、3軸の場合Z軸の各軸方向の磁力を計測し、方位を計算します。地磁気センサは3種類に分かれます。ホールセンサ・MR (英: Magneto Resistance) センサ・MI (英: Magneto Impedance) センサが代表的です。
磁場の垂直成分である磁束がホール素子に起電力を与え、それを地磁気として感知します。ホール効果を用ることによって磁束密度を測定し、増幅回路を通過した後に、磁束密度に比例した電圧を出力します。使い勝手が良いことが特徴です。
MRセンサでは磁場の水平成分である磁束がMR素子にオームを与え、それを地磁気として感知します。ホールセンサと異なる点としては、MR素子の電気抵抗が磁界によって変化するのを利用して地場の大きさを測定します。
ホールセンサに比べ感度が高く、消費電力も小さいため、使用頻度が多く、電子コンパスなどの地磁気検出用途やモータの回転、位置検出用途などに用いられることが多いです。
MIセンサーでは、アモルフォスワイヤーと呼ばれる結晶状態を持たない特殊な物質で構成されたワイヤーを使用します。地磁気の存在下でパルス状の電流をアモルフォスワイヤーに通電するとMI 効果が発生し、その磁気インピーダンスの変化を利用して地磁気を検出します。ホールセンサに対して10,000倍以上も感度に優れているため、地磁気の微小な変化も高精度に測定が可能です。
MI効果とは、磁性体に表皮効果を生じさせる高周波電流を通電する際、インピーダンスが外部磁界で高感度に変化する現象です。MIセンサではアモルファスワイヤにパルス電流を流した際の外部磁気に対する反応を、周囲に巻いているピックアップコイルで検出しています。
表皮効果とは、高周波電流が導体を流れる時に電流密度が導体の表面付近で大きくなり、内部になるにつれて小さくなる効果のことです。
ホール素子とは、ホール効果を利用した磁気センサです。ホール効果とは物質を流れる電子に対して垂直方向に磁界を加えると、電流と磁界に垂直な方向に起電力が発生する現象を指します。
電流になる荷電粒子が磁場の影響でローレンツ力を受けることで、物質内に電荷の偏りが発生します。この時物質内で電位差が発生し、起電力が生じます。
MRセンサ素子とは、磁気抵抗効果 (MR効果) を利用した磁気センサ素子です。MR効果は磁界を変化させると抵抗値が変化する現象のことを指し、磁性体に見られます。
電子はアップスピンとダウンスピンと呼ばれる2つのスピン状態を有します。電子が強磁性体の中を進む際、電子のスピン状態が上下に変化すると、磁化された物質内での散乱確率が変動します。これがMR効果を引き起こす要因です。
参考文献
https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/sensors/sensor_what2
https://hakaru.jp/hakaru-tech/
http://uav.xenocross.net/hdg.html
https://www.akm.com/jp/ja/technology/technical-tutorial/basic-knowledge-magnetic-sensor/magnetic-sensor/
https://go.alps.jp/l/506151/2018-09-03/sx9dz
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
地磁気センサーのカタログ一覧はこちら企業
オプテックス株式会社 エム・シー・エム・ジャパン株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト7
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | ローム株式会社 |
30.9%
|
2 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 |
23.6%
|
3 | アルプスアルパイン株式会社 |
14.5%
|
4 | センサテック株式会社 |
12.7%
|
5 | STマイクロエレクトロニクス株式会社 |
7.3%
|
6 | 株式会社オータマ |
7.3%
|
7 | ロックゲート株式会社 |
3.6%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の地磁気センサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている地磁気センサーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
カタログを企業ごとに探す
ワイヤレス車両検知センサーを活用した満空管理システムです。交通誘導員に頼らない満空情報のお知らせができるほか、クラウドサービスに接続することで、さ...
2023年1月10日
駐車場の満空管理で患者様のスムーズな来院をサポートオプテックスのワイヤレス満空管理システムViiK Parking System導入で、以下の効果が期待できます。・利...
2022年11月14日
従業員駐車場の満空管理で、職場環境を改善オプテックスのワイヤレス満空管理システムViiK Parking System導入で、以下の効果が期待できます。・交通誘導員の...
2022年11月15日
運動公園・施設駐車場のスマートな駐車場誘導を実現!オプテックスのワイヤレス満空管理システムViiK Parking System導入で、以下の効果が期待できます。・お...
2022年11月15日
駐車場の空き状況を表示して、来場者の利便性向上を実現!オプテックスのワイヤレス満空管理システムViiK Parking System導入で、以下の効果が期待できます。...
2023年4月24日
駐車場の空き状況を表示して、誘導のセルフサービス化を実現!オプテックスのワイヤレス満空管理システムViiK Parking System導入で、以下の効果が期待できま...
2022年11月15日
AK8771はホール効果を利用した磁気センサで、磁石のN極・S極を交互に検知する交番検知を利用しています。
ホール素子と波形整形用ICを一体化することで、1.1 mm×1.4 mm×0.37 mmという超小型化を実現しました。
休止時には消費電力を削減するパワーダウン機能が搭載されており、優れた省エネ性能を有します。
動作磁束密度は-4.0 mTから+4.0 mTという超高感度であり、30 ℃から+85 ℃の温度環境で使用することができます。
環境影響を考慮したハロゲンフリー材料が使用されています。
3軸地磁気タイプ HSCDシリーズはデジタル出力の3軸地磁気センサであり、高感度で地磁気要素を検出することができます。
センサ内には駆動用回路、信号処理回路、そしてシリアル通信規格が備え付けられています。
電子コンパス機能(半導体を用いたセンサ)により、地球の南北を通過する地磁気から方角を算出します。
分解能は0.15 µT/LSBで、-40 ℃から+85 ℃の温度環境で動作します。
パッケージの大きさは1.6 mm×1.6 mm×0.7 mmと小型で、スマートフォンやゲーム機器、ヘルスケア機器などに使用されます。
モーションFXはX-CUBE-MEMS1と呼ばれるセンサ制御ソフトウェアの機能を拡張させることができるミドルウェア構成要素です。
加速度センサや角速度センサ、磁気センサからデータを取得し、リアルタイムでこれらを統合し処理します。
ライブラリに搭載されたフィルタリング機能と予測機能により、動作環境によらず複数のMEMSセンサからの出力を高度に統合することができます。
ARM Cortexベース・32ビットマイコンのSTM32上で使用されます。
ST MEMSを対象として設計されているため、他のMEMSセンサでは正常に動作しない可能性があります。