レーザー溶接機のメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
レーザー溶接機は、レーザー加工機のひとつで、金属溶接や切断などに使用されます。レーザー光が非常に短い時間で加工物にエネルギーを入れて溶かし、それがすぐ固まるので溶接後の歪みが少なく済みます。従来の溶接法と比べて、高速に処理できることも特徴です。また、レーザーの波長やエネルギー密度、ビームスポット径を調節することで、微細加工にも対応できます。
レーザー溶接機の発振器にはYAGレーザーやCO2レーザー、ファイバーレーザーが使用されますが、近年はディスクレーザーや半導体レーザーが使用されることも多くなっています。このテクノロジーを利用し、非常に繊細で、熱による影響を与えたくない部品や、熱により酸化しやすいチタンなどの溶接を行うことができます。
レーザー溶接は、自動車のボディやフレームといった大きなものから、金型といった比較的小型のもの、電子部品の微細加工など、大小様々なサイズの素材に対応しています。また、ステンレスやアルミ、銅など金属の溶接や、電子部品のスポット溶接といった細かな加工、高い気密性のシーム溶接など、加工技術も多様です。
レーザー溶接機は主に、レーザー発振器、光路、集光光学系、駆動系、シールドガス系で構成されています。
発振器から照射されたレーザー光が、ミラーや光ファイバーなどの光路で集光光学系まで伝送されます。そして集光光学系で適切なスポット径に絞られた光が、ヘッド部から照射されます。
レーザー照射した部分の酸化やプラズマを防ぐために、アルゴン、ヘリウム、窒素などがアシストガスとして吹き付けます。これがシールドガス系です。
さらに加工する素材を固定する治具や位置決めステージなどを駆動系と呼びます。
また加工方法で熱伝導型と深溶込み型に分けることができます。
さらに、レーザー溶接に使用されるレーザーにもそれぞれ特徴があり、素材や加工法に合わせた波長、出力を選びます。
参考文献
http://www.monozukuri.org/mono/db-dmrc/laser-weld/kiso/index.html
https://mitsu-ri.net/articles/laser-welding-mechanism
https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure/welding/laser/mechanism.jsp
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社