制御・計測・センシング
駆動・機械要素・電子制御部品
産業別カテゴリ
電源・エネルギー・熱処理機器
安全・保護・環境対策
材料・素材・ケミカル
電気・電子部品
構造部品・締結要素
ソフトウェア・ネットワーク
サービス
その他
全てのカテゴリ
閲覧履歴
撥水撥油コーティング剤のメーカー11社一覧や企業ランキングを掲載中！撥水撥油コーティング剤関連企業の2025年5月注目ランキングは1位:荒川化学工業株式会社、2位:日油株式会社、3位:株式会社フロロテクノロジーとなっています。 撥水撥油コーティング剤の概要、用途、原理もチェック！
撥水撥油コーティング剤は、撥水撥油性能が必要とされる被保護物の表面に塗布することにより被膜を形成し、被保護物に撥水撥油性能を付与するものです。フッ素樹脂を溶解した溶液状の製品がほとんどで、刷毛や浸漬などで簡単にコーティングでき、室温で乾燥できることも特徴です。
撥水撥油コーティング剤は、日用生活品から工業用品、材料の防水加工まで撥水性能や撥油性能を必要とする他分野にわたって使用されています。
日用生活品への使用例としては、タッチパネルの撥水・撥油・指紋付着防止への使用や防水スプレー原液としての使用、絹や綿などの繊維に対する撥水防水などが一般的な使用例です。
工業用品への使用例としては、ミニ・モーターの軸受け油流出防止やHDD流体軸受け（FDB
）のオイルバリヤ、HDD磁気ヘッドへの潤滑油移行防止などがあげられます。
また、材料の防水加工例としては、絹や綿などの繊維の撥水・防水加工や木材の撥水、皮革防水などです。
撥水撥油コーティング剤の主成分であるフッ素においては、C-F結合が安定しており、分子と分子が引き合う力（分子間凝集エネルギー）が弱く、撥油撥水コーティング剤の表面張力は低くなります。一方の水や油は分子同士が引き合い、その表面張力は撥油撥水コーティング剤の表面張力よりも高い値です。このことから、表面張力の低い撥水撥油コーティング剤よりなる膜の上では、表面張力が高い水や油は液滴となり、水と油がはじかれます。また、微生物をはじめとする生物も、フッ素よりなる撥水撥油コーティング剤よりなる膜の表面に付着しにくくなります。
なお、このはじく性質は、ぬれ性を示す接触角であらわされます。接触角とは、液体を固体表面に落としたときにできる液滴のふくらみ（液の高さ）の程度を数値化したものです。具体的には、固体表面に付着した液を横から観察して測定し、固体表面を基準として液滴の端点における液の角度を測定します。
撥水の中でも、超撥水とは、表面撥水性が非常に高い状態を示す言葉です。撥水と超撥水の違いは、固体表面に液体が触れた時の接触角の差であらわされ、接触角が140度以上だと超撥水、90度以上だと撥水と呼ばれています。
撥水撥油コーティング剤には様々な種類があります。
引火性が無く安全に使用できるタイプです。
水またはアルコールで希釈して使用できるタイプです。キュアリング不要です。
コストパフォーマンスに優れます。
また、近年では、炭素数が8個以上のC8テロマー（Rf基の構造を有する化合物）を使用しない、もしくはフッ素自体を使用しない撥水撥油コーティング剤もあります。
これは、炭素数が8個以上のＣ8テロマー（Rf基の構造を有する化合物）を原料としているフッ素系加工剤に、PFOA（パーフルオロオクタン酸）が不純物としてごくわずかに含まれるためです。このPFOAは、環境や人体に影響を及ぼす可能性があるといわれています。このため、炭素数が6個のC6タイプの撥水撥油コーティング剤や、フッ素を使わない非フッ素系撥水撥油コーティング剤が開発されています。
撥水撥油コーティング剤の導入例の一例としてインクに関わる分野があげられます。
撥水撥油コーティング剤は、例えばインクジェットプリンターのインクカートリッジに使用されています。インクジェットプリンターにおける印刷の基本的な動作は、インクカートリッジ内のインクの必要な量をインク噴出ノズルから噴射して被印刷物に吹き付けることです。このとき、色合いは複数の色のインクの吹き付け量を調整しておこないます。
このため、インクジェットプリンターにおいては、ノズルのつまりはインク噴出量が変化し、色や濃さが変わってしまうため大きな課題です。そこで、インク噴出ノズルの内壁に撥水撥油コーティング剤を塗布して、インク噴出ノズル内のインクの付着を防止しています。
また、インクカートリッジを効率よく使用する、インク噴出ノズルから噴出する量を確実に提供するためには、インクカートリッジ内のインクの付着をなるべく減らすことが必要です。そこで、インクカートリッジの内壁に撥水撥油コーティング剤を塗布して、インクカートリッジ内へのインクの付着を防止しています。
インクカートリッジはプラスチック製のものが多く、加熱などの処理が不要な撥水撥油コーティング剤は好適です。
関連キーワード
2025年5月の注目ランキングベスト10
| 順位 | 会社名 | クリックシェア |
|---|---|---|
| 1 | 荒川化学工業株式会社 |
18.2%
|
| 2 | 日油株式会社 |
13.6%
|
| 3 | 株式会社フロロテクノロジー |
12.1%
|
| 4 | ダイキン工業株式会社 |
12.1%
|
| 5 | ユニケム株式会社 |
9.1%
|
| 6 | シュアラスター株式会社 |
6.1%
|
| 7 | 株式会社ハーベス |
6.1%
|
| 8 | キヤノンオプトロン株式会社 |
4.5%
|
| 9 | 大道産業株式会社 |
3.0%
|
| 10 | 有限会社ペイントテクノ |
3.0%
|
15 点の製品がみつかりました
15 点の製品
有限会社アズテック
260人以上が見ています
最新の閲覧: 3時間前
返信の比較的早い企業
4.3 会社レビュー
100.0% 返答率
32.1時間 返答時間
■概要 製品のはっ水が低下し、生地表面が濡れるような場合、部分的あるいは全体的なはっ水回復のためのメンテナンスにご使用ください。 ...
有限会社アズテック
260人以上が見ています
最新の閲覧: 5時間前
返信の比較的早い企業
4.3 会社レビュー
100.0% 返答率
32.1時間 返答時間
■概要 製品のはっ水が低下し、生地表面が濡れるような場合、部分的あるいは全体的なはっ水回復のためのメンテナンスにご使用ください。 ...
日油株式会社
210人以上が見ています
最新の閲覧: 9時間前
100.0% 返答率
70.7時間 返答時間
モディパー F、FS、FPシリーズは当社の製造技術で開発したブロックコポリマーで機能性セグメントと相容性セグメントで構成されておりま...
株式会社京絹化成
180人以上が見ています
最新の閲覧: 1時間前
マックスガードFX-214はPFOAフリータイプの環境に配慮した撥水剤です。 ■特長 ・各種繊維に高度の撥水撥油性を付与します。特に合成繊...
株式会社京絹化成
160人以上が見ています
マックスガードFX-2550はPFOAフリータイプの環境に配慮した撥水剤です。 ■特長 ・天然繊維を含め各種繊維に高度の撥水撥油性を付与し、...
株式会社野田スクリーン
230人以上が見ています
最新の閲覧: 15時間前
100.0% 返答率
50.3時間 返答時間
撥水性に優れ、皮革･織布などに塗布が可能です。独自開発のフッ素樹脂を使用しており、極低濃度でも優れた撥水･撥油性を有します。衣類...
株式会社野田スクリーン
290人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
100.0% 返答率
50.3時間 返答時間
撥水性に優れ、皮革･織布などに塗布が可能です。フッ素を使用したエマルジョン。水道水で希釈して使用可能。漬け込み後乾燥させることで...
株式会社野田スクリーン
180人以上が見ています
100.0% 返答率
50.3時間 返答時間
撥水性に優れ、皮革･織布などに塗布が可能です。完全非フッ素のエマルジョン。繊維の奥まで浸透し、防水に特化した製品です。水道水で希...
株式会社京絹化成
150人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
ソルベン3000は非PFOAの溶剤型撥水撥油剤で、各用途において高度の撥水撥油効果を付与します。 ■特長 ・環境に配慮した非PFOAの製品で...
株式会社京絹化成
130人以上が見ています
最新の閲覧: 10時間前
ソルベン4500は非PFOA系溶剤撥水撥油ガード剤で、柔軟性を付与し、旧来のPFOA 系商品以上の高度撥水撥油ガード性能を絹着尺反物に付与し...
株式会社京絹化成
120人以上が見ています
ソルベン6001は非PFOA系溶剤撥水撥油ガード剤で、引火点が70℃以上の消防法危険物第四類第三石油類で、引火危険マーク表示不要、危険物運...
株式会社京絹化成
110人以上が見ています
最新の閲覧: 9時間前
当社の撥水撥油剤の性能向上併用剤です。通常の着尺等のガード加工は完全に撥水撥油性能が得られますが、胴裏、紬，仕上がり布等では糊...
株式会社京絹化成
130人以上が見ています
最新の閲覧: 1時間前
■特徴 ・フッ素系溶剤に可溶する ・非引火性の ・非PHOA･C6系撥水撥油ガード剤 ・内容成分の溶剤はフロン系溶剤のみ ■主用途 繊維加工...
株式会社京絹化成
110人以上が見ています
最新の閲覧: 18時間前
ソルベン6702は非PFOAでありながら、高撥油性を有する撥水撥油剤です。現行製品から撥水性能を保ちつつ、撥油性を向上させています。 ■...
株式会社京絹化成
140人以上が見ています
最新の閲覧: 8時間前
ソルベン7114はガラスなどの無機物に撥水性を付与することができます。一部、合成繊維にも有効である。エタノールなどのアルコール系溶...
撥水撥油コーティング剤は、撥水撥油性能が必要とされる被保護物の表面に塗布することにより被膜を形成し、被保護物に撥水撥油性能を付与するものです。フッ素樹脂を溶解した溶液状の製品がほとんどで、刷毛や浸漬などで簡単にコーティングでき、室温で乾燥できることも特徴です。
撥水撥油コーティング剤は、日用生活品から工業用品、材料の防水加工まで撥水性能や撥油性能を必要とする他分野にわたって使用されています。
日用生活品への使用例としては、タッチパネルの撥水・撥油・指紋付着防止への使用や防水スプレー原液としての使用、絹や綿などの繊維に対する撥水防水などが一般的な使用例です。
工業用品への使用例としては、ミニ・モーターの軸受け油流出防止やHDD流体軸受け（FDB
）のオイルバリヤ、HDD磁気ヘッドへの潤滑油移行防止などがあげられます。
また、材料の防水加工例としては、絹や綿などの繊維の撥水・防水加工や木材の撥水、皮革防水などです。
撥水撥油コーティング剤の主成分であるフッ素においては、C-F結合が安定しており、分子と分子が引き合う力（分子間凝集エネルギー）が弱く、撥油撥水コーティング剤の表面張力は低くなります。一方の水や油は分子同士が引き合い、その表面張力は撥油撥水コーティング剤の表面張力よりも高い値です。このことから、表面張力の低い撥水撥油コーティング剤よりなる膜の上では、表面張力が高い水や油は液滴となり、水と油がはじかれます。また、微生物をはじめとする生物も、フッ素よりなる撥水撥油コーティング剤よりなる膜の表面に付着しにくくなります。
なお、このはじく性質は、ぬれ性を示す接触角であらわされます。接触角とは、液体を固体表面に落としたときにできる液滴のふくらみ（液の高さ）の程度を数値化したものです。具体的には、固体表面に付着した液を横から観察して測定し、固体表面を基準として液滴の端点における液の角度を測定します。
撥水の中でも、超撥水とは、表面撥水性が非常に高い状態を示す言葉です。撥水と超撥水の違いは、固体表面に液体が触れた時の接触角の差であらわされ、接触角が140度以上だと超撥水、90度以上だと撥水と呼ばれています。
撥水撥油コーティング剤には様々な種類があります。
引火性が無く安全に使用できるタイプです。
水またはアルコールで希釈して使用できるタイプです。キュアリング不要です。
コストパフォーマンスに優れます。
また、近年では、炭素数が8個以上のC8テロマー（Rf基の構造を有する化合物）を使用しない、もしくはフッ素自体を使用しない撥水撥油コーティング剤もあります。
これは、炭素数が8個以上のＣ8テロマー（Rf基の構造を有する化合物）を原料としているフッ素系加工剤に、PFOA（パーフルオロオクタン酸）が不純物としてごくわずかに含まれるためです。このPFOAは、環境や人体に影響を及ぼす可能性があるといわれています。このため、炭素数が6個のC6タイプの撥水撥油コーティング剤や、フッ素を使わない非フッ素系撥水撥油コーティング剤が開発されています。
撥水撥油コーティング剤の導入例の一例としてインクに関わる分野があげられます。
撥水撥油コーティング剤は、例えばインクジェットプリンターのインクカートリッジに使用されています。インクジェットプリンターにおける印刷の基本的な動作は、インクカートリッジ内のインクの必要な量をインク噴出ノズルから噴射して被印刷物に吹き付けることです。このとき、色合いは複数の色のインクの吹き付け量を調整しておこないます。
このため、インクジェットプリンターにおいては、ノズルのつまりはインク噴出量が変化し、色や濃さが変わってしまうため大きな課題です。そこで、インク噴出ノズルの内壁に撥水撥油コーティング剤を塗布して、インク噴出ノズル内のインクの付着を防止しています。
また、インクカートリッジを効率よく使用する、インク噴出ノズルから噴出する量を確実に提供するためには、インクカートリッジ内のインクの付着をなるべく減らすことが必要です。そこで、インクカートリッジの内壁に撥水撥油コーティング剤を塗布して、インクカートリッジ内へのインクの付着を防止しています。
インクカートリッジはプラスチック製のものが多く、加熱などの処理が不要な撥水撥油コーティング剤は好適です。
