【2021年版】フッ素コーティング剤5選 / メーカー10社一覧

フッ素コーティング剤のメーカー10社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


フッ素コーティング剤とは

フッ素コーティング剤とは、様々な特性を持つフッ素樹脂を金属やステンレスなどの母材にコーティングさせることで、非粘着性や防汚性などを付与する材料です。そもそもフッ素樹脂は、蛍石などに含有するフッ素と炭素鎖からなる熱可塑性樹脂で、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)などが存在します。フッ素樹脂は、非粘着性や耐熱性、滑り性、非濡れ性、耐摩耗性、絶縁性、耐薬品性に優れているため、フッ素コーティングを施した製品もこれらの機能を得ることができます。

フッ素コーティング剤の使用用途

フッ素コーティング剤は、家庭用の生活用品から工業用品まで幅広い用途で使用されます。家庭用品ではフライパンが代表例で、非粘着性、耐熱性、滑り性、耐摩耗性を向上させています。工業用途では、金型や建築材料、薬品を使用するパイプや容器などに使用されます。特に耐薬品性の高さはトップクラスで、猛毒であるフッ化水素をはじめ、あらゆる薬品にも溶けることはありません。また、高い耐薬品性が求められる場合は、ピンホールと呼ばれる小さな穴を抑制するため、複数回コーティングを行います。

フッ素コーティング剤の特徴

金属やステンレスなどの母材にフッ素樹脂をコーティングし、加熱によって溶融させることで、皮膜を形成させます。焼き付けの加熱温度は300℃以上に達するため、プラスチックなど耐熱性の低い素材にフッ素コーティングはできません。フッ素樹脂にはいくつか種類があるため用途に応じて、最適なコーティング剤を選定する必要があります。

  • PTFEコーティング剤
    一般的なフッ素コーティング剤で非粘着性と滑り性の向上に寄与します。耐熱温度は260℃程度であり、耐腐食性を向上させることはできません。
  • PFAコーティング剤
    非粘着性と耐腐食性、耐薬品性に優れ、ピンホールのない厚膜コーティングに良く用いられます。耐熱温度は260℃程度です。
  • FEPコーティング剤
    耐熱温度が200℃程度なので、高温状態で使用しないことを前提に滑り性を向上させたい場合に使用されます。
  • ETFEコーティング剤
    耐熱温度は150℃と低いため、耐腐食性用途に用いられることが多いです。また、引張強度と引張伸度に優れています。

最後にコーティング時の注意点を2つ紹介します。1つ目は変色の可能性があることです。フッ素コーティング剤の焼き付け温度は300~450℃に達するため、母材にステンレスを使用すると薄い黄土色に変色します。

2つ目は安全性についてです。火災や溶接作業で400℃以上の高温状態に曝されると、フッ素コーティング剤は人体に有毒がガスを発生させます。高温状態が想定される用途での使用は推奨されておらず、万が一使用する場合は換気やマスクの着用が必須です。

車にフッ素コーティング剤を使用するデメリット

車を保護するためにコーティング剤が使用されます。コーティング剤は大きく分類すると、ポリマー、フッ素、ガラスの三種類です。その中でも、比較的安価であり、手軽に作業できるフッ素コーティング剤が人気です。しかし、フッ素コーティング剤にはデメリットもあります。愛車を護るためにもデメリットを知ることは、コーティング剤選びの参考になります。

フッ素の成分による被膜は、非常に柔らかく、衝撃などに弱いことから、傷を防ぐ効果がほとんどありません。汚れの保護には強力な性能をもつフッ素コーティング剤ですが、「保護」の内容に耐衝撃性が含まれていないことを知りましょう。

フッ素コーティング剤は定期的に塗り直す必要があります。油脂分が多く含まれており、劣化しやすいコーティング剤です。そのため効果を得られる期間が短く、約三ヶ月で効果が期待できなくなります。被膜の柔らかさから、研磨剤入りにシャンプーで洗車するとすぐに被膜が落ちます。こちらも同じく塗り直しが必要です。

被膜の弱さが要因となるデメリットがあるフッ素コーティング剤ですが、手軽で簡単にメンテナンスができるメリットがあります。自分でメンテナンスするのであれば、塗り直しのデメリットはさほど気になりません。効果を存分に発揮したいのであれば、プロによるコーティングをおすすめします。

水筒にフッ素コーティング剤を使用する危険性

フッ素コーティング剤は、水筒の内部にも使用されます。取り扱いを間違えると、重大な事故になりかねません。注意することで、フッ素コーティング剤による危険性から守られます。

水筒の取り扱いにおいて、注意したい危険性は金属中毒です。金属中属とは、体内に金属成分を取り入れてしまうことで発生する中毒症状です。主な症状は、吐き気、おう吐、腹痛、重症化すると意識障害や呼吸困難が挙げられます。

劣化した容器を使用したり、塩分の強い飲料や酸性飲料を長時間保管したりすると、ピンホール現象などが要因で金属成分が飲料中に溶けだします。酸性の飲料から発生した事故例に、スポーツ飲料が挙げられます。スポーツで使用されるスポーツ飲料は、長時間保存する場面が多くあるため、事故の報告が多数存在します。

事故を防ぐために、メーカーごとで新たな開発が進められています。しかし、水筒の持ち主が正しく取り扱いに注意することで、危険性から守られます。"

参考文献
https://www.fluorotech.co.jp/column/fluorine_coating.html
http://f-minoru.co.jp/resin/fluorine.html
https://onukikougaku.co.jp/topics/842.html
https://www.unite-carlife.com/6852
https://www.nitto-kinzoku.jp/archives/technic/fluorocarbon_polymers_02/
https://www.foodfaq.metro.tokyo.lg.jp/modules/faq/?action=Detail&faqid=119

フッ素コーティング剤のメーカー情報

フッ素コーティング剤のメーカー10社一覧


フッ素コーティング剤のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 AGC株式会社
  2. 2 巴工業株式会社
  3. 3 株式会社極東商会

設立年の新しい会社

  1. 1 株式会社フロロテクノロジー
  2. 2 株式会社クリスタルプロセス
  3. 3 株式会社ハーベス

歴史のある会社

  1. 1 AGC株式会社
  2. 2 巴工業株式会社
  3. 3 AGCセイミケミカル株式会社

フッ素コーティング剤5選

反応硬化型フッ素系クリアコート剤 Shieldsシリーズ

株式会社野田スクリーン

特徴

Shieldsシリーズは、反応硬化型塗料に硬化型フッ素樹脂を配合させた、反応硬化型フッ素系クリアコート剤です。

塗料の硬化とともにフッ素樹脂も硬化されるため、高い撥水・撥油性・防汚性が長時間持続します。

アセトン・トルエン・酢酸エチル・IPA(イソプロピルアルコール)・MEK(メチルエチルケトン)などの溶剤に対しても、高い耐溶剤性を示します。

その他、耐薬品性、耐アルカリ性、耐サンスクリーン性に優れます。

SUS(ステンレス)、ガラス、ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)に対して、優れた密着性を示します。

株式会社野田スクリーンの会社概要

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DURASURF

株式会社ハーベス

特徴

DURASURFは、粘度が低く、常温速乾性の高性能な工業用フッ素コーティング剤です。

電子部品、金属、回路基板上のマイグレーション防止、コンフォーマルコーティング、モバイル機器の表面処理などデリケートな箇所の保護コーティングに適しています。

物理吸着によりコーティングするフッ素系ポリマータイプは、膜厚1~20µmと薄膜で、防湿性・絶縁性・防錆性に優れます。

化学吸着によりコーティングするフッ素系短分膜タイプは、膜厚20nm以下で防汚性、耐指紋性、耐摩耗すべり性に優れます。

株式会社ハーベスの会社概要

  • 会社所在地: 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-21-14 パークサイドガクヤビル6F
  • URL: https://www.harves.co.jp/
  • 創業: 1988年

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フルオマートP-5511

巴工業株式会社

特徴

巴工業株式会社の環境対応型フッ素系高機能製品は、国際的な規制で製造・使用禁止が検討されているPFOS・PFOP・PFOAを使用しない、オゾン破壊・地球温暖化に配慮した環境対応型フッ素系コーティング剤です。

絶縁性に優れ、熱的化学的に安定性が高いため、比較的高い金型温度の樹脂金型離型剤として使用することができます。

コーティング皮膜は防水性、防湿性、撥水性、撥油性、耐酸性、耐腐食性、絶縁性を有します。電子部品の防水処理だけでなく、塩酸・硫酸・亜硫酸ガス・電池の電解液などから金属部分を保護します。

巴工業株式会社の会社概要

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3MTM NovecTM 高機能性コーティング剤

スリーエムジャパン株式会社

特徴

3MTM NovecTM 高機能性コーティング剤は、極薄サブミクロンオーダで柔軟性の高い被膜を形成し、優れた防水・防湿・防汚性・撥油性を持ちます。

電子部品の防水・防汚はもちろん、光学部品の反射防止、プリンターヘッドの低摩擦化、プラスチック成形における金型の離型性向上等に用いられます。

ディップ、スプレーなど塗布方法を選択し、膜厚を調整することで、導通性を制御することもできます。

化学薬品、酸などに強く、撥水・撥油効果が長く持続します。

スリーエムジャパン株式会社の会社概要

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フッ素系コーティング剤(エスエフコート)

AGCセイミケミカル株式会社

特徴

エスエフコート(SFCOAT)は、特に電子部品に対するコーティング剤として多く用いられます。

高湿度環境で使用される電子部品には、防水性・防湿性・撥水性に優れるSFE-DP02HまたはSNF-DP20H、小型モーターなどの回転軸や摺動部の摩擦を軽減するためのグリスの拡散防止には、SFE-B002HまたはSNF-B200Aが適しています。

電子部品のはんだ付けの際の部品内部への侵入を防ぐには、SCV-X008またはSFE-X008、電子部品の目的箇所以外への封止樹脂の付着を防ぐには、SR-4000Aが適しています。

その他、防汚処理や離型剤として使用することができます。

AGCセイミケミカル株式会社の会社概要

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