オイルダンパーのメーカー5社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
オイルダンバーは、振動を吸収して軽減する装置の1つです。
金属製の筒と棒の中にオイルが入っています。使われるオイルは粘り気があるもので、このオイルが振動で発生するエネルギーを熱に変換することで、振動が抑制されています。
温度依存性が少なく、寒い場所でも熱い場所でも選ばずに利用することができます。
ダンパーには、ゴムダンパーや鋼材ダンパーがあります。オイルダンパーは2つのダンパーに比べて小さいため、間取りの制限が少ないです。
オイルダンパーは建築関係で多く用いられます。その中でも高層ビルなど、揺れやすい建物で使われています。
土地の有効活用や水の分配効率上昇を理由として、高層ビルの建設が行われてきました。高層ビルが建つにつれて問題になったのが地震です。特に長い周期の揺れでは高層階が揺れやすく、室内の設備が落下して破損しやすくなります。特に日本は地震が起きやすい地形のため、揺れへの対策が不可欠でした。
振動や免振対策のためオイルダンパーの導入が進み、安全性を向上させています。
オイルダンパーが振動を吸収できるのは、オイルがもつ粘性を利用しているためです。
粘性とは、物体に外力が与えられるとひずみ、外力を取り除いてもひずみが回復しない性質です。与えられる外力は物体内に残存せず、熱として放出されます。力が分散されるため、加わる衝撃を和らげることができます。オイルダンパーでは振動が外力に相当します。
実際には粘性だけではなく、弾性も重要になります。弾性とは、外力により物体がひずみ、外力を取り除くとひずみが回復する性質です。外力を蓄えることができるので、形状の回復が可能になります。
粘性だけでは変形したままになるため、元の形状に戻すには弾性が必要になります。オイルダンパーも弾性を付与するため、金属ばねが取り付けられた状態で使用することがあります。
オイルダンパーは間取りを選ばず使うことができるメリットがあります。一方でデメリットも存在します。他のダンパーに比べて小さいため、数が必要になります。そのため価格が高くなってしまうことがあります。
参考文献
https://www.tokiwa-system.com/column/column11/
https://www.tekki.co.jp/products/list/dampers/product_building01/
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_kensetsufudousan20181017j-02-w490
http://www.kawakinct.co.jp/buildings/a_d02.html
https://www.nabeya.co.jp/vibration/academy/elasticity-viscosity.html
https://www.lifehacker.jp/2016/12/161206_161206gizmodo_mediagene.html
http://www.ubm-rheology.co.jp/kouza/kiso01.shtml
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社