仕口ダンパーのメーカー6社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
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仕口ダンパーとは高分子材料の粘弾性体を鋼板間に挟んだ耐震補強装置です。形状は円を4分割した扇形であり、梁仕口部や柱に取付けることで強風や地震による木造の建物への荷重を吸収し、変形を抑制します。
従来工法である耐力壁・緊結金物と比べて耐震効果に優れており、軽量・コンパクトであるため天井裏などの省スペースに取り付けることも可能なほど施工性に優れ、メンテナンスも不要です。従来工法と併用して補強することも可能です。
新築・リフォームに関係なく木造在来軸組構法を採用しているものであれば個人住宅から寺社仏閣まで幅広い用途で使用されています。強風や地震時、建物の変形を抑え、揺れを早く抑制します。取り付けることによって耐震性能が格段に向上します。
取り付け個数は一般的に3.3平方メートルあたり1個が目安となっています。
住宅の種類によって異なるタイプを使い分けます。一般的な木造住宅には15センチメートルタイプ、新築住宅には20センチメートルタイプ、社寺建築には30センチメートルタイプが使用されます。
1個当たりの重さは2キログラム未満と軽量であり、コンパクトです。天井裏・屋根裏・床下など省スペースに取り付けることも可能なほど施工性に優れており、専用の木ねじを使用して容易に取り付けられます。工期も短く、一般的な住宅であれば一日で取り付けられます。
通常の住宅の場合、取り付け個数は3.3平方メートルあたり1個が目安となり、取付け工事費も低く抑えることができます。
一度取付けると日常の手入れは必要ありません。50年以上性能が持続していることが実験により確認されています。
15センチメートルタイプ1個当たりの壁量を25cmとして簡便な方法で補強計画を検討できます。また、耐震補強効果を定量的に評価できる解析手法・設計法を整備しており、要望に合わせた補強量を検討できます。
デザインの自由度も高く、和風建築に合うように色は日本の伝統色の黒、つや消し仕上げを採用し、デザイン性に優れたものもあります。経年による木材の色彩変化や柱梁などの古色塗りに溶け込み、視界に入る場所に取り付けても気にならないように合わせることもできます。
参考文献
http://www.kaneso.co.jp/seihin/KSD100QM.htm
http://www.anden-tokyo.co.jp/shiguchi-2.html
https://www.ooki-kanamono.com/item/kk003/
社員数の規模
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