油圧ダンパーのメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
油圧ダンパーとは機械や建築構造物などを振動や衝撃から守るための部品のことをいい、ショックアブソーバー(衝撃吸収)とも呼ばれることがあります。
油圧ダンパーはこの衝撃吸収にオイルで満たされたシリンダーとピストンを使用したものです。
詳しくは原理のところで説明しますが、オイルの速度に対する抵抗を利用し衝撃・振動による運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで物体にかかる振動や衝撃を緩衝・低減するための装置です。
油圧ダンパーは振動を軽減するという観点から様々な工業製品に使用されています。
代表的なものに自動車があります。自動車の足回りに使用されてる、サスペンションと呼ばれる振動抑制機構です。
この油圧ダンパーを使用することで車の走行中に振動・衝撃を吸収し走行を安定化することができるので、自動車にはなくてはならない重要な部品です。
その他にも鉄道車両や航空機などの大型の輸送機にも使用されています。
さらに地震の多い日本では建物の制震・免震構造というものは重要であり、建物の免震対策にも油圧ダンパーは使用されています。
油圧ダンパーの基本原理は流体(液体・気体)の乱流抵抗を利用しており、乱流抵抗とは速度のn乗に比例する抵抗のことです(nは1と2の間の数字)。
油圧ダンパーの基本構造はシリンダーとピストンで、ピストンロッドに物体から力が加わりピストンを押すときにシリンダー内に充填されたオイルを押します。
シリンダーとピストンの間にはわずかな空間があり(オリフィス)、その空隙に押されたオイルが押し込められる際にピストンの運動エネルギーが熱エネルギーに交換されます。
運動エネルギーの一部が熱エネルギーに変換されるということはもとの運動エネルギー(振動・衝撃)が減少しているということは振動や衝撃が熱エネルギーとして吸収されているということになります。
このオリフィスの幅や数を調節することで油圧ダンパーの緩衝特性を対象物に合わせたものに変えることが可能です。
建築物の免震・制震機構に取り入れる場合油圧ダンパーは小さな揺れから大きな揺れまで対応可能な点がメリットのひとつですが、他のダンパー(鋼材・ゴム)に比べると小型なので十分な機能を発揮させるためには数量が必要になってきます。
参考文献
https://motor-fan.jp/tech/10009556
https://kotobank.jp/word/%E6%B2%B9%E5%9C%A7%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%91-144523
http://www.acecontrols.co.jp/products/hydraulicdamper.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社