潤滑剤についての概要、用途、原理などをご説明します。また、潤滑剤のメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。潤滑剤関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:株式会社ダイゾー、2位:フックスジャパン株式会社、3位:大東潤滑株式会社となっています。
潤滑剤は複数の部品を摺動させる場合に部品間の摩擦を減らして動きを滑らかにしたり、摩耗を防いだり、摩擦により発生する熱を逃がすことを目的とした物質のことです。別名として減摩材とも呼ばれます。表面に油膜を張ることで錆の予防にもなります。
潤滑剤には潤滑油と呼ばれる油などの液体、グリースなど半固体、グラファイト(黒鉛)や二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの固体があり、用途にあわせて使い分けます。
潤滑剤は部品が摺動するほとんどの場所で使用されています。例えば液体の潤滑剤は、ミシンや自転車、電動工具、一般的な機械の摺動部に使用され、浸透性が高く、狭い隙間から部品間に入り込むのが特徴です。その他、機械加工の切削油としても使用されています。
半固体の潤滑剤はグリース以外にコンパウンド状のものがあり、シャッターや歯車などに使用されます。浸透性がないため、組立時にあらかじめ塗布します。
液体も半固体も基本的には定期的に潤滑剤を補充する必要があります。それに対して固体の潤滑剤は、塗布した場所で固形の油膜を形成し、高い耐久性を有するため、高温になる場所や定期的なメンテナンスが難しい場所などでよく使われます。
機械の接触面に対する潤滑は「流体潤滑」と「境界潤滑」に分類することができます。流体潤滑は理想的で良い状態ですが、一方で境界潤滑は摩擦は減っているものの耐久性などの面で問題が発生する可能性があるため、両者の見極めが大事です。
流体潤滑とは接触面に十分に分厚い油膜が存在して、部品同士が直接接触していないため、摩耗が少なく理想的な潤滑状態を作り出すことができます。この状態では機械の軸が回転すると回転によって潤滑油が隙間に入り込み、摩擦を大幅に減らすことができます。この効果を「くさび効果」と呼んでいます。
境界潤滑とは分厚い油膜が存在せず、部品同士が部分的に直接接触している潤滑状態です。たとえば接触面の表面粗さが粗い(凹凸が大きい)部品同士の接触で起こります。境界潤滑の場合は部品同士が直接接触することで、接触面を傷つけてしまう「かじり」、同種金属の場合は摩擦熱により溶着する「焼き付き」といった不都合な現象が起こる可能性があるので注意が必要です。
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
潤滑剤のカタログ一覧はこちら企業
カルコジェニック株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社ダイゾー |
20.3%
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2 | フックスジャパン株式会社 |
12.2%
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3 | 大東潤滑株式会社 |
10.8%
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4 | カントーカセイ株式会社 |
10.8%
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5 | ヤナセ製油株式会社 |
9.5%
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6 | ダウ・東レ株式会社 |
9.5%
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7 | 株式会社ハーベス |
6.8%
|
8 | 住鉱潤滑剤株式会社 |
6.8%
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9 | 豊通エネルギー株式会社 |
6.8%
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10 | 日本ユニバイト株式会社 |
2.7%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月の潤滑剤ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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