超音波発振器のメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
超音波発振器とは、発振器と振動子から構成された超音波を発生させることができる装置のことで、水や洗浄剤などの超音波を伝える媒質と一体化することで、洗浄機として超音波による洗浄の用途で使用されています。
発振する周波数を設定することが出来る上、振動子の最適な条件を自動で検知してチューニングを行うことができるので、安定した超音波を発振することで洗浄力の強度を一定に維持し、弱い強度から強い強度まで調節して、幅広い用途に合わせた洗浄を行うことが出来ます。
ここで、超音波発振器の使用用途について説明します。
超音波発振器は、超音波の振動を利用した洗浄や処理を用途として使用されています。
しつこい油汚れなどが付着したねじなどの金属部品やプレス用品から、HDD部品や半導体などに付着した細かい粒子のダストなどの洗浄に利用されています。
真珠などのように艶が消失してしまう材質や、時計やカメラなどの精密機械で防水が必要なものには超音波発振器を使用する洗浄を避ける必要があります。
続いて、超音波発振器の原理について説明します。
超音波発振器は、電力を供給する装置で、振動子で電力変換を通して振動を発生させ、超音波を起こします。
振動子は、共振の原理を用いており、電界が作用して伸縮する電歪型と、磁界が作用して伸縮する磁歪型があり、変換効率が高いことが特徴です。
超音波の振動が液体に伝わることで、液中が低圧となって蒸発気体や溶解ガスで満たされた気泡を発生する、キャビテーションという現象が起こります。
超音波発振器による超音波洗浄では、キャビテーションの物理的作用でこびりついた汚れを浮かしてはがし、そこに洗剤の化学作用の働きによって洗浄します。
キャビテーションが大きいと、振動が洗浄対象物に与える影響も大きくなりますが、しつこく落としにくい汚れも洗浄することが出来ます。
キャビテーションが小さいと、洗浄したい対象物へのダメージが小さく、洗いムラなどを残さずに洗浄することが出来ます。
参考文献
http://www.tokiwa-shoji.com/cleaning01/
http://www.clean-s-tec.co.jp/ultrasonicwave/
https://www.kaijo.co.jp/sansen/technical/kousei.html
http://usmaj.o.oo7.jp/arau.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
生産現場の声を取り入れた、簡単操作で使用できるシンプルな超音波発振器です。
スイッチONして出力つまみを回すだけ、簡単にすぐに使うことができます。
シンプルながらスイープ回路も搭載しており、ムラの無い洗浄ができるのも特徴です。
周波数は26kHz、35kHzの2種類から、出力は300W~1500Wから選択可能です。
また、電波法型式指定取得済みの製品のため高周波利用設備の申請が不要です。
接続する振動子も、必要に応じオーダーメイドで作成してもらえます。
タッチパネルで簡単に操作できる、低周波数出力の超音波発振器です。
周波数は26kHz、38kHzの2種類から選択でき、1200Wまでの出力が可能です。
出力設定や動作状態、エラーの発生状況など、情報がリアルタイムに表示されるため使いやすさは抜群です。
自動調整機能が特徴で、液深や液温、液の種類などに合わせて最適な条件の超音波を出力し、効率のいい洗浄を可能にします。
また周波数変調、振幅変調にも対応しています。
超音波発振器とタンクが一体化した、卓上型の超音波洗浄機です。
発信周波数は40kHzのみ、最大出力は200Wで、タンク容量は13リットルとシンプルな性能の洗浄機です。
タンク内を最大-75kPaまで減圧できる機能を搭載し、減圧と常圧を自動で繰り返すことで、キャビテーションの効果を最大化できるのが特徴です。
従来の超音波洗浄機では洗浄しづらい微細孔部品や袋穴部品、密着部品など複雑な形状の部品を洗浄するのに効果的です。
ダメージを抑えつつ最大限効果的に洗浄を行うために最適化した、高機能の超音波発振器です。
発振器と振動子、1台ずつの組み合わせで40~270kHzまでの周波数選択が可能です。出力は500Wです。
波長は7種類の中から選択でき、1%毎の出力設定(10~100%内)や発振時間の調整も行うことができます。
複数の周波数と出力の組み合わせをレシピとして設定し、出力することも可能です。
洗浄ワークの共振による破損を防ぐためのデュアルスイープ機能なども標準搭載しています。
精密洗浄を行う際に効果を発揮する、中間波長に特化したシンプルな超音波発振器です。
周波数は100kHz、134kHz、192kHzの3種類から選ぶことができ、1200Wまでの高出力が可能です。
中間波長の振動を効率よく利用するため、高速変調回路を開発し、搭載しているのが特徴です。
「真空」と「大気圧」を繰り返す、真空特許の「真空パルス超音波洗浄」と高速変調を組み合わせ、槽内のすみずみまで効率よく洗浄できます。