オシレーターについての概要、用途、原理などをご説明します。また、オシレーターのメーカー4社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。オシレーター関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:株式会社エー・アンド・デイ、2位:株式会社アムテックスとなっています。
オシレーターとは発振器もしくは発振回路と呼ばれるものです。一般的にコイル(L)とコンデンサ(C)による発振回路、抵抗(R)とコンデンサによる発振回路の他、セラミック振動子、水晶発振器、マルチバイブレータと言われるものなどがあります。
抵抗とコンデンサを使った発振回路は比較的低周波の発振回路、コイルとコンデンサを使った発振回路の場合は比較的高周波の発振回路を設計する場合に使用されます。またマルチバイブレータは二組のトランジスタとコンデンサ及び抵抗を使った、比較的低周波の発振回路を設計する場合に使用されます。
環境条件を含め精度の高い発振周波数を有する発振回路の設計のハードルが高いことから特にデジタル回路やマイコンの原発振用としてセラミック振動子や水晶発振器を用いた発振回路を使うことが多いです。
オシレーターはデジタル回路やマイコンを駆動するためにその大元となる一定周期の規則的なパルスを生成する回路です。
マイコンとメモリやシリアルインターフェース等の周辺デバイスは、オシレーターで生成された原発振の信号に同期して動作しています。オシレーターが生成するのは、大元の同期信号なわけです。基準となるこの信号がないと、夫々の動作をどのようなタイミングで動作させるべきか決めることができません。システム上の個々のデバイス、個々の回路が勝手なタイミングで独立して動作するとシステムは誤動作してしまいます。
以上の意味からシステム制御におけるオシレーターの役割は非常に大きなものです。
デジタル回路やマイコン用に使用されるセラミック振動子と水晶発振器を中心に以下では説明します.
セラミック発振子は電圧の印加によってセラミックデバイスの形状によって発生する機械的振動により発振周波数が決まります。 使用される発振周波数は数百KHzから数十MHz程度の範囲です。発振周波数の精度は0.1%程度です。
以下に述べる水晶振動子と比較して安価であることから、水晶を使わなければならないほどの精度を必要としないデジタル回路やマイコンの原発振用として良く使われます。
セラミック発振子は2端子形状の単体部品として販売されています。加えて、コンデンサを内蔵することで、マイコンのピンに直結するだけで容易に発振回路が組めるような3端子タイプの製品も提供されています。これは、2端子をマイコンのピンに直結するとともにもう1つのピンをGNDに直結するだけで使えるものです。
次に水晶振動子ですが、このデバイスのセラミック発振子同様に、デバイスに電圧を印可することにより水晶の形状によって決まる固定振動により発振周波数を生成します。
使用される発振周波数は数百KHz~百MHz程度の範囲です。発振周波数の精度は、0.001%程度でセラミック発振子に比べ1000倍程度高精度です。その分、価格もセラミック発振子に比べると高くなります。
最もよく知られているのはクオーツ時計に使われている32.768KHzの水晶振動子です。この原発振周波数を分周して1秒を作りだし、時間を刻んでいます。
参考文献
https://engineer-education.com/crystal-resonator/
https://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=ideas-and-advice/crystal-oscillators-guide
https://ednjapan.com/edn/articles/1103/01/news119.html#l_edn1103_co_fig7.jpg&_ga=2.115834693.293897372.1610156064-724654750.1605401077
https://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/mame/47.html
https://www.murata.com/-/media/webrenewal/support/library/catalog/products/timingdevice/ceralock/p60.ashx?la=ja-jp&cvid=20191011035806000000
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト2
順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 株式会社エー・アンド・デイ | 66.7% |
2 | 株式会社アムテックス | 33.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のオシレーターページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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