MEMS発振器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、MEMS発振器のメーカー7社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。MEMS発振器関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社大真空、2位:株式会社東京クオーツ、3位:SiTime Corporationとなっています。
MEMS発振器と関連するカテゴリ
MEMS発振器とは、電子機器に欠かすことができないクロック信号源を発生させる発振器のことです。
発振器は、従来は水晶デバイスが一般的であり、現在でも多くのケースで水晶デバイスが用いられていますが、MEMS発振器は、MEMS(メムス)と呼ばれる微小電気機械システムの技術で製造された発振器です。
MEMS発振器の特徴は、小型なタイミング・デバイスにも使用できること、衝撃や振動の耐性に優れること、信頼性が高いことなどが、従来のタイミング・デバイスと比べて高く評価されている点です。
ここで、MEMS発振器の使用用途について説明します。
MEMS発振器は、クロック源として使用され、タイミング信号やクロック信号などとも呼ばれる信号を必要とする様々な電子機器に用いられています。
その代表的な用途として、圧電効果を用いてクロック信号を作る受動部品であるタイミング・デバイスと呼ばれる、携帯電話、パソコン、ウェアラブル端末などの多岐にわたる電子機器に使用されているほか、近年の5Gの導入による回線速度の向上やIoTの高まりなどを受け、自動運転やVR機器など市場の拡大が期待されています。
続いて、MEMS発振器の原理について説明します。
MEMS発振器は、メムスと呼ばれる微小電気機械システムの技術を用いて製造されています。
振動子部分が、チタンと比べて14倍以上の引張り強度をもった単結晶シリコンで作られており、動作する際は、振動子の変位が周囲とのギャップ長と比べて微小な振動となっています。
MEMS発振器の動作原理は、圧電効果を用いて圧電駆動を行う水晶デバイスと違い、静電解励起力によって駆動します。
MEMS専用回路とMEMS振動子が相互に電気的接続して、発振維持を行う回路が作動することによって、MEMS振動子を機械的に振動させることができます。
水晶発振器と比べて、PLLを用いて周波数を任意に設定することができる反面、回路の構成が複雑化することによる消費電力の増加が起こることや、ジッタやノイズの特性が周波数ジャンプが影響して劣化するという点も特徴としてもっています。
参考文献
https://www.sitime.com/jp/technology/mems-oscillators/architecture
https://www.chip1stop.com/sp/interview/sitime-mems_iv
https://www5.epsondevice.com/ja/information/technical_info/pdf/white_paperj140911.pdf
https://www.rf-world.jp/bn/RFW52/samples/p101-102.pdf
https://www.kds.info/class/4-l-mems/?mlang=ja
https://www.mems-core.com/service/mems.html
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
MEMS発振器のカタログ一覧はこちら企業
SiTime Corporation*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト7
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社大真空 | 23.2% |
2 | 株式会社東京クオーツ | 21.7% |
3 | SiTime Corporation | 21.7% |
4 | 株式会社村田製作所 | 13% |
5 | Jauch Quartz GmbH | 8.7% |
6 | Microchip Technology Inc. | 8.7% |
7 | Abracon LLC | 2.9% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のMEMS発振器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているMEMS発振器が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。