接触角計のメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
接触角計とは、基板上に滴下された液滴の接触角を測定する装置です。接触角とは基板と液滴が成す角度のことで、材料のぬれ性を評価するための指標になります。
接触角計は液滴を作製するディスペンサー、界面を観察するCCDカメラ、基板を設置するステージなどから構成されており、固液界面を拡大して測定することができます。接触角には大きく分けて静的接触角、動的接触角の2種類があり、それぞれに対応した装置が開発されています。
接触角計を用いると、固体液体間のぬれ性を評価することができます。これにより、材料同士の親水性や撥水性に関する情報を得ることができるので、特に表面科学の分野では非常に重要なパラメータの1つです。
接触角計による測定では、基板と塗料の密着性を確認したり、固体表面の撥水性を調べたりすることができます。具体的には、雨具の防水加工、自動車の窓ガラスやボディの撥水加工、シリコンウェハの洗浄評価などで活用されています。
接触角計とは、基板と基板上に滴下された液滴の接触角を測定する装置で、基板液体間のぬれ性を評価することができます。ぬれ性とは基板と液体の親和性を表したものです。ぬれ性が大きい場合、基板上の液滴はつぶれて広がった形状になるので、接触角は小さくなります。一方で、ぬれ性が小さい場合、基板上の液滴は球状を維持するので、接触角は大きくなります。ぬれ性には固体の表面張力、液体の表面張力、固体液体間の界面張力が関わっており、その関係性をヤングの式 γs = γlcosθ + γsl (γs: 固体の表面張力、γl: 液体の表面張力、γsl: 固体液体間の界面張力、θ: 接触角)で表すことができます。
接触角には主に静的接触角と動的接触角の2種類があり、測定方法によって装置構成が変わります。基本的な構成としては、液滴をつくるディスペンサー、界面を観察するCCDカメラ、基板を設置するステージなどから構成されています。
参考文献
https://www.iri-tokyo.jp/uploaded/attachment/1922.pdf
http://www.aichi-inst.jp/other/up_docs/no122_04.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sfj/60/1/60_1_21/_pdf
https://www.face-kyowa.co.jp/science/theory/what_contact_angle.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社