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位相差顕微鏡のメーカー9社一覧や企業ランキングを掲載中!位相差顕微鏡関連企業の2025年4月注目ランキングは1位:有限会社イポナコロジー、2位:株式会社ピーテック、3位:株式会社日本光器製作所となっています。 位相差顕微鏡の概要、用途、原理もチェック!
位相差顕微鏡とは、光学顕微鏡の1種で、光の位相差をコントラストに変換して観察する装置です。
通常の光学顕微鏡では、試料中の各部位がもつ光の反射スペクトルや吸収スペクトルの違いが明暗や色の違い (コントラスト) として観察されます。しかし、生体細胞や微生物、細菌などの無色透明に近い物質を観察する場合は、これらのコントラストがほとんど生じないため、形状などの情報を得ることができません。
無色透明の物質であっても、周囲と屈折率が異なれば、境界部で光の回折が生じます。位相差顕微鏡は、回折した光と物質中を直進した光の位相差を利用して明暗のコントラストをつけ、無色透明物質の観察を可能にしています。
2025年4月の注目ランキングベスト9
順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 有限会社イポナコロジー |
17.9%
|
2 | 株式会社ピーテック |
17.9%
|
3 | 株式会社日本光器製作所 |
17.9%
|
4 | 有限会社高度技術研究所 |
10.7%
|
5 | 株式会社レイマー |
8.9%
|
6 | メイジテクノ株式会社 |
8.9%
|
7 | 柴田科学株式会社 |
7.1%
|
8 | 有限会社アデント |
7.1%
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9 | コアフロント株式会社 |
3.6%
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12 点の製品
株式会社柳生商会
230人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の早い企業
5.0 会社レビュー
100.0% 返答率
7.4時間 返答時間
■特徴 地質学、鉱物学の教育用・産業用に適した顕微鏡です。 ■仕様 ・鏡筒型式:単眼/傾斜角45°・360°回転式 ・プレート:全波長プレ...
株式会社柳生商会
210人以上が見ています
最新の閲覧: 14時間前
返信の早い企業
5.0 会社レビュー
100.0% 返答率
7.4時間 返答時間
■特徴 地質学、岩石学、鉱物学、毒物学、調剤学、法医学に適しています。 ■仕様 ・接眼レンズ:WF10× (18mm) レチクル付き ・対物レン...
株式会社誠報堂
170人以上が見ています
■スライド式位相差板タイプ ・血液検査 (赤血球、白血球、ソマチッドなど) の観察 ・歯科、口腔内細菌 ( 虫歯菌、真菌など) の観察 ・生...
株式会社誠報堂
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最新の閲覧: 2時間前
■概要 ・位相差観察が可能な対物レンズ:10x, 40x, 100x (oil) ・暗視野観察が可能な対物レンズ:4x, 10x ・研究用生物顕微鏡としてお...
株式会社佐藤商事
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60.3時間 返答時間
位相差、明視野、暗視野観察を簡単切り替え ■観察モード:手元のレバーひとつで位相差、明視野、暗視野を切り替え ・位相差:微小な無...
株式会社誠報堂
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■概要 ・位相差観察が可能な対物レンズ:10x, 40x, 100x (oil) ・暗視野観察が可能な対物レンズ:4x, 10x ・研究用生物顕微鏡としてお...
株式会社レイマー
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■製品概要 プラン対物レンズと高輝度LED照明搭載の位相差顕微鏡。BX-3500シリーズの位相差顕微鏡 (3眼鏡筒、DIN規格品) です。 高品質...
株式会社誠報堂
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■概要 ・位相差観察が可能な対物レンズ:10x, 40x, 100x (oil) ・暗視野観察が可能な対物レンズ:4x, 10x ・研究用生物顕微鏡としてお...
株式会社誠報堂
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■概要 ・位相差観察が可能な対物レンズ:10x, 40x, 100x (oil) ・暗視野観察が可能な対物レンズ:4x, 10x ・研究用生物顕微鏡としてお...
株式会社誠報堂
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■概要 ・ターレット式位相差コンデンサ (暗視野フィルター付属) 。位相差、暗視野、明視野での観察が可能です。 ・位相差観察が可能な対...
株式会社誠報堂
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■概要 ・ターレット式位相差コンデンサ (暗視野フィルター付属) 。位相差、暗視野、明視野での観察が可能です。 ・位相差観察が可能な対...
株式会社誠報堂
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■概要 ・ターレット式位相差コンデンサ (暗視野フィルター付属) 。位相差、暗視野、明視野での観察が可能です。 ・位相差観察が可能な対...
位相差顕微鏡とは、光学顕微鏡の1種で、光の位相差をコントラストに変換して観察する装置です。
通常の光学顕微鏡では、試料中の各部位がもつ光の反射スペクトルや吸収スペクトルの違いが明暗や色の違い (コントラスト) として観察されます。しかし、生体細胞や微生物、細菌などの無色透明に近い物質を観察する場合は、これらのコントラストがほとんど生じないため、形状などの情報を得ることができません。
無色透明の物質であっても、周囲と屈折率が異なれば、境界部で光の回折が生じます。位相差顕微鏡は、回折した光と物質中を直進した光の位相差を利用して明暗のコントラストをつけ、無色透明物質の観察を可能にしています。
位相差顕微鏡は、生物学や医学分野において培養細胞の観察や臨床検査などに広く用いられています。歯科医院における歯周病細菌検査は、一般市民にとって身近な用途です。患者に自身の口腔細菌の様子を知ってもらうことで、口腔ケアに対するモチベーション向上に役立っています。
位相差顕微鏡を用いれば、試料を染色する手間がかからず、生きたままの細胞の観察が可能です。通常の光学顕微鏡で無色透明の細胞などを観察する場合、試料を染色して観察する手法が取られますが、この方法には染色の手間がかかることと、生体細胞が死滅してしまうという欠点があります。
そのほか、位相差顕微鏡は有害物質である石綿 (アスベスト) の分析にも有効です。「JIS A 1481」に石綿の分析に用いる複数の方法が公定法として定められています。その中の1つが、位相差顕微鏡下で特定の屈折率を持つ浸液中の結晶に偏光を照射し、発生する色により石綿かどうかを判定するという手法 (分散染色法) です。
図1. 位相差顕微鏡の光学系
位相差顕微鏡では、対物レンズと像面との間の直接光が通る位置にのみ位相板 (Phase plate) を入れて、直接光の位相を 1/4λ 進めたり 1/4λ 遅らせたりします。同時に、リング状のNDフィルターと呼ばれるフィルターを入れて直接光の強さを弱めますが、回折光はその位相も明るさも変化させません。
これらの操作によって、直接光と回折光の位相差が 1/2λ もしくは0となり、干渉し合うことで明暗のコントラストが生まれます。
図2. 振幅をそろえた直接光と回折光の干渉
すなわち、回折光の発生する屈折率の急変部位は、位相差が 1/2λ のときは直接光と回折光が弱め合うよう干渉するため、暗く見えます。これがダークコントラストです。一方で、位相差が0のときは直接光と回折光が強め合うよう干渉するため、屈折率急変部位が明るく見えます。これがブライトコントラストです。
図3. ブライトコントラストとダークコントラスト
通常の光学顕微鏡では、観察対象である物質を透過する光の強さ (振幅) と色 (波長) のどちらか、あるいは両方の違いによって、物質を識別することができます。そのため、例えば無色透明の物質Aと接する無色透明の物質Bを通常の光学顕微鏡で観察しても、両者の違いや境界を認識することは容易ではありません。
透過する光の強さと色に違いがなく、AとBの間にコントラストがつかないためです。しかし、物質AとBの屈折率が異なれば、両者の境界で光は試料内部を直進する直接光と、経路が変えられた回折光とに分かれます。回折光は屈折率が急に変化する部分で発生するので、試料中の各物質の境界形状や内部構造に関する情報を含んでいます。
ここで重要なことは、試料内を直進する直接光に対して、回折光は波長 (λ) の4分の1 (1/4λ) の遅れが生じることです。このような、波長の数分の1のずれを位相差といいます。回折光が発生したとしても、直接光と比較して微弱なので、位相差は微小です。
そのため、直接光と回折光を足し合わせた結像光は直接光とほぼ同じような波の形になり、通常の光学顕微鏡では明暗のコントラストは生じません。
光の干渉を利用してコントラストを得る顕微鏡としては、位相差顕微鏡のほかに微分干渉顕微鏡があります。微分干渉顕微鏡では試料に入射する光を僅かに経路のずれた2つの偏光に分離し、観察対象を通過後の2つの光を干渉させてコントラストを得ます。
不可能な無色透明な物質の観察ができるという点は、位相差顕微鏡と同じです。しかし、位相差顕微鏡では試料の屈折率が急変する部分にコントラストが付くのに対して、微分干渉顕微鏡では試料の厚さや屈折率に勾配がある部分にコントラストが付きます。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu1932/60/10/60_10_1030/_pdf/-char/ja
https://www.microscope.healthcare.nikon.com/ja_JP/resources/basic-knowledge/observation/phase-contrast
https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio1968/27/3/27_3_602/_pdf/-char/ja
https://www.olympus-lifescience.com/ja/support/learn/01/024/
http://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2007/200704kaisetsu.PDF
https://asahigrp.co.jp/atr/?page_id=807