微分干渉顕微鏡についての概要、用途、原理などをご説明します。また、微分干渉顕微鏡のメーカー4社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。微分干渉顕微鏡関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:株式会社溝尻光学工業所、2位:オリンパス株式会社、3位:株式会社渋谷光学となっています。
微分干渉顕微鏡とは光学顕微鏡の1種です。
1954年ごろノマルスキーが、ノマルスキープリズムと呼ばれるプリズムを開発して、それを応用した微分干渉観察法が今日まで装置に応用されており、主に無色透明な物質を観察する際に使用されます。
観察に使用する光は偏光顕微鏡などで用いられている偏光となります。
観察には直交する2つの偏光を物質に当てることで起こる光の干渉と、光路差のズレからコントラストの明暗を付けることで物質の形状を目で見ることができます。
微分干渉顕微鏡の使用用途は、無色透明な物質や細胞などの生体物質に適用されます。
透明物質のため通常の光学顕微鏡で観察することは難しく、そのため物質に色を付けてから観察していましたが、観察まで手間が掛かり、かつ染色により物質を壊す場合もありました。
しかし微分干渉顕微鏡は光路差のズレを利用して明暗のコントラストを付けることで、物質を立体的に見ることができます。
このため細胞などは生きた状態で内部構造を観察できます。
微分干渉顕微鏡の基本構造は光源が物質を透過し、人の目に届くまで以下の工程をたどります。
光源から始まり、ポラライザー(偏光子)、ウォラストンプリズム、観察物質が乗ったステージ、対物レンズ、ウォラストンプリズム、アナライザー(検光子)、接眼レンズ通過して人の目で観察されます。
これらの中で偏光子やプリズムを使用することで、偏光の取り出しや、光の干渉、光路差のズレを起こしています。
光源から出た自然光(全方位に振動方向を持つ光)はポラライザーに入り直線偏光となります。
直線偏光が最初のウォラストンプリズムに入ると、振動方向が直交する2つの偏光に分離して観察対象である物質を透過します。
物質を透過した2つの偏光は異なる位相の光となり、2つ目のウォラストンプリズムに入ると光が合成されます。
そしてアナライザーに入り、再度同じ振動方向を持つ偏光になります。これが光の干渉になります。
干渉し合った2つの偏光は位相が異なるため、光路差にズレが生じています。そのためコントラストの明暗がくっきりとし、透明物質であっても立体的に観察されます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト4
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社溝尻光学工業所 | 27.9% |
2 | オリンパス株式会社 | 27.9% |
3 | 株式会社渋谷光学 | 23.3% |
4 | 新東Sプレシジョン株式会社 | 20.9% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の微分干渉顕微鏡ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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