USBマイクロスコープのメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
USBマイクロスコープ(USB microscope)とは、人の目では認識できない小さい物を拡大する光学顕微鏡にカメラを設置して、USB端子を用いてパソコン等に接続して、モニターに映し出すことで、拡大した対象物を観察する機器です。
USBマイクロスコープの画像は、パソコンを用いている場合は、保存したり、動画として録画したりすることができます。
拡大された対象物の映像や画像はデジタルデータとして保存されることから、加工、転記、複製が簡単に行えます。
倍率や機能に従って、安価なのもから高価なものまで揃っているので、家庭用から産業用まで用途に合わせて選ぶことができます。
USBマイクロスコープの使用用途ですが、安価なものでも数10倍から数100倍まで観察できますので、ホームセンターなどにも家庭用としてUSBマイクロスコープキットが売られており、自由研究などに使用されています。
機能性の高い、高価なものは、スキンケアなどの美容分野において、頭皮や皮膚の毛穴や表面の状態を観察する場合に用いられており、観察部位が人肌全体であるため、ハンディタイプの機器が適しています。
医療分野では、サンプリングされた細胞組織の観察や記録に使用され、特殊な光源やフィルターを備えた機器があります。
産業分野では、サンプルの表面を観察したり、記録したりするだけではなく、量産品の品質検査にも用いられ、画像解析シフトウェアと組み合わせた検品機能を有する機器があります。
USBマイクロスコープの原理と特徴について記述します。
高い解像度が要求される業界や現場においては、観察する対象物の拡大に従う解像度と共に、画質に対する要求度も大きくなります。
そのような、高解像度が求められるUSBマイクロスコープには、CCDカメラ(Charge-Coupled Device Camera)が用いられています。
このカメラは、構造が複雑で製造が困難であり、量産できる会社が限られているために、高価なカメラですが、その解像度は1000倍を超えています。
医療系の業界にて、組織をより詳細に観察することで、病変をより正確に把握するカメラなどに組み込まれています。
安価なものや持ち運びが必要なUSBマイクロスコープには、CMOSカメラ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Camera)が組み込まれています。
このカメラは、消費電力が少ない構造をしており、撮影した画像や映像に光による白い筋であるスミアが入る現象が起きない特徴を有しています。
CCDカメラと比べてノイズが多いですが、製造しやすいことから、安価なものが多いので、一般家庭や教育現場にて良く利用されます。
参考文献
https://my-best.com/6132
https://ranking.goo.ne.jp/select/9575
https://www.shodensha-inc.co.jp/ja/sh140ccd-2r/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
株式会社ハイロックスのKH-7700は誰でも簡単に最適な観測が行えるように設計されたデジタルマイクロスコープです。
フォーカス制御をフルオートに連動させるシステムを備えており、オートフォーカス、計測機能、マルチフォーカス3D合成、ポイント高さ計測、面積・体積計測機能などの機能を連動して行うことができます。
倍率を変更した際に自動で校正を行ってくれるACS機能を搭載しており、計測や記録時におこる校正値の誤選択を防ぐことができます。
株式会社オプトサイエンスのDino-Liteシリーズは、パソコンやモニタに接続することでミクロン単位の小さいものまで観察することのできるデジタル顕微鏡です。
USBでパソコンと接続し、付属の無料ソフトウェアをインストールするだけで簡単に使うことができます。
照明の方向が光軸と平行になることで対象物に影が出来づらくする同軸照明(AXH)機能や、異なる焦点の画像を合成することで焦点の合う範囲を拡大できる強化被写界深度(EDOF)機能などの最新機能を備えた機器や、拡大率も最大900倍まで対応のモデルなど様々な製品がラインアップされています。
新潟精機株式会社のMMS-500は、機械部品、金属、繊維、紙、生物組織、表面劣化、腐食の検査など幅広い用途に使えるUSB接続マイクロスコープです。
専用スタンドが付属しており、ピント合わせが容易に行えます。
リアルタイムに観察対象を画像や動画としてパソコンに表示することが可能なため、会議やプレゼンなど複数人での確認をすることが可能です。
27インチモニタで約200倍の倍率で表示することができます。
斉藤光学株式会社のSKM-Z200C-PCDは、パソコン画面上で観察する顕微鏡装置です。
USB2.0ポートを備え、インストールも簡単に行なえます。
光学6倍ズームを採用しており、画面倍率x55~x330まで観察可能、さらにオプションのコンバージョンレンズを装着することで、x27.5~x660の範囲まで観察可能になります。
グローバルシャッター方式を採用しているので、ローコストなローリングシャッター方式に比べ移動体が歪まず動画撮影能力に優れています。