マイクロスコープのメーカー22社・100製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
マイクロスコープ(英語: Microscope)とは広義に顕微鏡のことで、対象物を拡大して観察するための機器です。
一般的にデジタルカメラを搭載した顕微鏡のことを指し、光学顕微鏡と区別されています。光学顕微鏡に比べて焦点深度が深く、角度や長さを計測する機能があるのが大きな特徴です。
光学顕微鏡は対物レンズと接眼レンズの2つのレンズがありますが、マイクロスコープは対物レンズのみで、接眼レンズに相当する部分がデジタルカメラとなっていることが特徴です。観察対象をモニターに映します。
各メーカーから様々な機種が発売されており、拡大倍率は数倍から数千倍と幅広いラインナップされいます。
マイクロスコープは、対象物を拡大して観察するだけではなく、得られた画像データから各種評価や解析を行うことができます。
自動車・航空関連、電子デバイス業界、医療・化粧品業界、化学・材料業界などの様々な分野で導入されており、研究開発から品質保証まで幅広い用途で使用されています。
例えば、電子部品の故障解析では、ICチップの外観検査や不良品の故障解析、異物混入検査や発見された異物のサイズや形状の解析などがマイクロスコープで行うことができます。
マイクロスコープは、光学レンズ(対物レンズ)で対象物を拡大し、光学顕微鏡ではヒトの眼に当たる部分がデジタルカメラとなっており、光学レンズで拡大された像を撮像素子で検出し、モニターにその画像を映し出します。
光学顕微鏡の拡大倍率は、対物レンズと接眼レンズの倍率の積で表されますが、マイクロスコープの場合は、モニターサイズやカメラの撮像素子サイズが観察倍率に影響し、その点が光学顕微鏡の倍率の考え方と異なります。
マイククロスコープの倍率も対物レンズの倍率とモニターの倍率の積で表されます。モニターの倍率は、モニターサイズを撮像素子サイズで除した数値です。
対象物をより詳細に観察するには、倍率以外に分解能という細部を識別する性能が必要です。分解能が十分でない場合、観察画像がぼやけてしまい、細部を鮮明に観察することができません。マイクロスコープの場合は、対物レンズやデジタルカメラの光学レンズの分解能、撮像素子の解像度、モニターの解像度が分解能に影響しています。観察する対象物や目的に合わせて最適な倍率と分解能が得られる機種を選定する必要があります。
参考文献
https://www.shodensha-inc.co.jp/ja/
https://www.shodensha.net/microscope/knowledge/q28.html
https://www.keyence.co.jp/products/microscope/digital-microscope/
https://xlab.leica-microsystems.com/blog/industrial/digital-microscope_magnification/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
杉藤のマイクロスコープは製造現場や研究開発などの幅広い分野で活躍してます。
自社で開発・製造しているマクロズームレンズを採用したマイクロスコープは、USBカメラ等を使用し、モニターに像を映します。高倍率ながら長い作動距離を持つため、製造現場でも好まれます。
製品を観察しながら作業スペースを確保できる長作動距離のマイクロスコープ用マクロズームレンズは全9種類あり、一番倍率が高いもので、光学倍率0.8~6.3xがあります。
お客様のご要望に合わせ、製品のOEM製造やモーターなどを取り付けるなど、一部機能追加も行います。
AX Seriesは、光学顕微鏡に接続することで顕微鏡をデジタル化できるシステムです。
解像度に応じてCMOSカメラ、モニタダイレクトカメラ、NTSC出力カメラの3タイプがラインナップされており、用途や予算に合わせてカメラを選択することができます。
2台のカメラ画像を1台のPCに同時に取り込むことができるツインカメラシステムを採用しているので、倍率を変えて観察を行いたい場合には、レンズ交換ではなく、PC上のマウス操作で画像を切り替えることで倍率を切り替えられます。
RH-2000は、自動校正選択(ACS)機能によりシステムを連動して動作させることで倍率や視野などの観察条件を自動判断して試料計測を瞬時に行うことができます。
撮影条件を保存することができるので、別の日の観察でも同条件にて色調などを揃えた観察ができることが特長です。
また、円弧の長さや任意形状の面積測定、自動カウントなど計測ツールが21種類と豊富なことに加えて、観察範囲を移動させながら画像連結する機能もあり、観察個所の詳細画像をマクロ的に2Dあるいは3D画像として捉えることができます。
観察、計測、記録に特化したルーチン作業にも適したハイスペック機種です。
ハイスピードマイクロスコープ瞬ハイエンドは、拡大機能とハイスピードカメラを融合させた新しいタイプのマイクロスコープです。
最高90万コマ/秒の撮影が可能で、マイクロバブルなどの流体や切削挙動など高速な動きのある観察対象の瞬間を観察することができます。
また、観察対象が実験装置内にある場合でも観察を実現するために長焦点レンズを搭載しており、最大500mm離れた距離からでも撮影することを可能にしています。
高感度カメラと高性能光源の採用により超高速撮影でも高精度での観察が可能となっています。
EV-4D USBは、観察対象を皮膚としたデジタルマイクロスコープです。ハンディタイプで直接対象に接触させて観察することができます。
また観察対象に対して自動的に焦点を合わせるため、ピント調節が一切不要です。観察倍率は50倍から130倍の範囲で使用することができ、被写体に当てていれば、常にピントが合っている状態に保持されるため、レンズ交換の必要がなく非常に使い勝手が良いです。
USBによる有線接続でPCに画像を送信できるのでリアルタイムでの画像表示が可能です。
高輝度LEDを照明として採用しているため寿命が長く、また皮膚に熱を与えずに観察することができます。
日本製で安心・安全。購入後のサポートも充実しており、多くの医療機関に納入実績があります。
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