マグネットポンプのメーカー16社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
マグネットポンプは渦巻きポンプの一種ですが他の渦巻きポンプとは違う大きな特徴があります。
普通のポンプであれば羽根車とモーターを直結するので、液体が漏れないようなシールが必要です。
普通のポンプではグランドパッキンやメカニカルシールがありますが、グランドパッキンは常に一定量もらす必要があり、メカニカルシールも壊れれば内部の流体が漏れる可能性があります。
しかし、マグネットポンプはモーターと羽根車をマグネットを介して回転するので、液体の漏れる箇所がありません。その為、腐食性流体などの環境で安全に使用できます。
マグネットポンプの使用用途は液体が絶対に漏れてはいけない個所となります。
例えば塩酸や苛性ソーダ―などの薬品ラインです。これらはもし漏れた場合大きな被害が予想されます。その為、グランドパッキンは禁止ですしメカニカルシールも故障の際に漏れる可能性があるので使用は推奨されません。
このような所に外部漏洩が0のマグネットポンプは最適なポンプとなります。またメンテナンスコストの削減を目標として、通常の水などのラインにでもマグネットポンプを使用する事があります。
マグネットポンプは普通のポンプと違いモーターと羽根車が直結していません。その代りポンプの軸に取り付けた磁石と、羽根車に取り付けた磁石を介して羽根車を回転させます。
これにより羽根車の格納されている密閉容器に、軸の貫通部が無いので外部漏洩が0となります。結果として、外部漏洩が0にも関わらず普通のポンプとして使用する事が出来ます。
また、ポリプロピレンやPTFEなどの材質で羽根車や密閉容器を作成すれば、薬品にも安全に使用できる耐食性の高いポンプを作る事も可能です。
しかし、この構造は外部から軸受などに注水や給油が出来ないので、プロセス流体で軸受の潤滑や冷却を行います。その為、空運転は厳禁でもし空運転を行えば軸受が焼付き、ポンプが壊れてしまいます。
このような注意点があるのでマグネットポンプを使用する際はアンペア計等を取り付けて、空運転を監視する必要があります。
軸が直結されているポンプと比べてモーターサイズが1サイズ程度大きくなることもあるので注意が必要です。現在ではあまり差が無いですが、24時間動かす場合などでは1サイズの違いで電力も大きく変わるので注意が必要です。
参考文献
http://www.sanwapump.co.jp/special/why/index.html
https://www.iwakipumps.jp/products/magnetic/135/md/
社員数の規模
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