エアチャックのメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
空気圧システムで使用されるアクチュエータには、動作方法で大別して3種類あります。
直線動作、回転動作、把持動作です。
直線動作は、エアシリンダが一般的です。
回転動作は、エアモーターと揺動動作をするロータリアクチュエータがあり、いずれも円運動をさせる場合に使用します。
把持動作は、フィンガを空気圧で開閉することで工作物を把持する目的に使用します。
シリンダによる直線運動を、フィンガの開閉動作に変換することで、工作物を把持する動作を可能にしています。
これが、エアチャックです。
エアチャックは、主に産業ロボットの先端に取り付け、フィンガを開閉することによって工作物を把持し、搬送やハンドリングをおこなうことを目的として使用します。
エアチャックのサイズは、シリンダのチューブ内径によって表されるのが一般的です。
φ6~φ63mm程度まで用意されています。
通常、フィンガ部に工作物形状にあった爪を装着することで把持します。
チャック時の動作は、リンク等の変換機構を伴います。
把持動作や把持力だけではなく、把持点の位置や搬送時のモーメントなど、総合的に判断してサイズや種類を選定する必要があります。
エアチャックの種類には、平行開閉チャックと支点開閉チャック、幅広開閉チャックがあります。
把持する工作物の形状によって適切に選定します。
平行開閉チャックは、フィンガが平行移動するタイプです。
フィンガの数は、2ツ爪・3ツ爪・4ツ爪があります。
開閉動作は、リニアガイドやすべりガイド等のガイド機構によって規制されます。
支点開閉チャックは、シリンダの直線運動を、リンクやカム動作でそのままフィンガを駆動します。
ガイド機構が不要でコンパクトな形状になりますが、角度によって把持力が大きく変化するため、フィンガの先につける爪の設計が難しくなります。
平行及び支点開閉チャックの両タイプとも、フィンガの開閉動作に複動シリンダを用いたものと単動シリンダを用いたものがあります。
単動シリンダを用いたものには、常時開形と常時閉形があります。
幅広開閉チャックは、フィンガのストロークを大きく取りたい場合に使用します。
シリンダ動作でダイレクトにフィンガを駆動し、ラック&ピニオン機構によって左右のフィンガの同期をとっています。
シリンダロッドとガイドロッドをすべり軸受によってガイドしています。
参考文献
https://www.smcworld.com/products/subject/ja-jp/machine/door/chack.html
https://official.koganei.co.jp/image/02040000
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社