GNSS受信機のメーカー13社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
GNSSとは、Global Navigation Satelite Systemの略したもので、全球測位衛星システムのことです。
米国のGPS、日本のQZSS(みちびき)、ヨーロッパのGalileo、ロシアのGLONASS、中国のBeiDouなどそれぞれの国が構築している衛星システムがあります。
GNSS受信機は、これらの衛星システムからの信号を受信して、緯度や経度に変換し高精度な位置を取得するための装置です。
GNSS受信機は、主な用途は以下となります。
高齢化により労働者が不足してくる農業分野においては、農機の自動化のための位置検知に活用されています。
また、自動車分野では自動運転のためにどのレーンを走っているか、自車位置を特定するために使われています。さらに、交通違反を自動判定するサービスや、バス・タクシー・配送車両の経路を最適化するサービスも開発されています。
災害への活用としては、自然斜面での地盤位置を測定することにより、突発的な土砂崩れの前兆を検出します。
今後みちびきは、測位の他に災害危機管理通報と安否確認をメッセージで送ること検討されています。
GNSS受信機の原理には単独測位と相対測位があります。
単独測位は、4つ以上の衛星からの信号をGNSS受信機が受信し位置情報を取得することです。
衛星から送信された信号には送信した時刻の情報が入っており、送信した時刻と信号から、GNSS受信機に到着するまでの時刻の差を出して、それを信号速度で乗じて衛星までの距離を算出します。
同様に他3つ以上の衛星からの距離も算出し、GNSS受信機の位置を検出します。
理論的には3個の衛星があれば、三角測量によりGNSS受信機の位置を求めることができますが、誤差を補正するために4つ以上の衛星が必要となります。
次に、相対測位はDGPS(Differential-GPS)と干渉計方式があります。
DGPS方式は、複数のGNSS受信機で4つ以上の衛星からの信号を受信し、高精度な位置情報を取得します。
複数のGNSS受信機が単独測位を行い、それぞれの受信機の位置情報から共通誤差を考慮して位置を取得します。
干渉計方式は、DGPS方式と同様に複数のGNSS受信機を利用し、それぞれの受信機が受信する信号の位相差も利用して位置の取得をします。
参考文献
http://gnss.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/ddd790b4eae745d43594c4f302b14761.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsprs/52/4/52_165/_pdf/-char/ja
https://qzss.go.jp/usage/userreport/use-cases_181025.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal1994/116/10/116_10_672/_pdf
http://www.shamen-net.com/word/word02.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
国土地理院に認定された、1級GNSS測量機です。
GNSS受信機に伸縮できるポールが付いた構造をしていて、石突部分の測量を誤差数cm単位で行えるのが特徴です。
ポールを傾斜させても正確な測定ができるので、手の届かない場所(堤防の壁面など)を測量することが可能です。
車の下やビルの壁面など、電波の届きにくい所でも安定した検知が可能です。
IP67やMIL規格にも対応していて、様々な環境での手動測量に適しています。
GPS、GLONASS、BeiDouに対応している、1周波受信型のGNSS受信機です。
小型の筐体でIP65に対応しており、土木工事やインフラ工事など各種測量に使用できます。
OSにWindows10 IoT Coreを採用しているのが特徴で、設定したエリアへ進入、退出した際に自動で位置情報をクラウドに送信するなど、基本機能以外の動作をアプリで追加することが可能です。
端末管理や機器メンテナンスなどをクラウドで一括管理でき、スマートフォンと接続してRTK測量が簡単にできる使い勝手の良さも特徴です。
GPS、GLONASS、QZSSと、Galileoに対応できる、パッケージ化されたGNSS受信機です。
LTE通信に対応し、スマートフォンやタブレットに接続して操作できるのが特徴です。
国土地理院に認定された1級GNSS測量機で、スタティック測量やRTK測量ができます。
解析センターと通信することで1台で公共測量(3級、4級)が可能で、建設機械などの移動体に載せて位置検知をするのにも役立ちます。
IP67に準拠しているので、風雨や粉じんがかかる環境でも使用できます。