次亜塩素酸カリウム

次亜塩素酸カリウムとは

次亜塩素酸カリウムは、化学式はClKOで表される、カリウムの無機化合物です。

次亜塩素酸カリウムの生成は、塩素水酸化カリウムが反応することで、次亜塩素酸カリウムと塩化カリウムが生成します。次亜塩素酸カリウムの危険有害性情報としては、重篤な皮膚の薬傷および眼の損傷、重篤な目の損傷、呼吸器への刺激のおそれがあげられます。

安全対策としては容器の密閉、粉塵・煙・ガス・ミスと・蒸気・スプレーを吸入しないこと、取扱後はよく手を洗うこと、屋外または換気の良い場所で使用することなどがあげられます。

次亜塩素酸カリウムの使用用途

次亜塩素酸カリウムは、推奨用途としては酸化剤として設定されています。漂白剤などで使用されることがあり、危険有害反応可能性があります。

次亜塩素酸カリウムは、強酸や過酸化水素、過マンガン酸塩、二酸化マンガンなどと接触すると塩素が放出され危険です。

設備対策として、換気設備を設ける、床排水口があってはならない、取扱の場所の近くに洗眼・洗浄の設備を設けるなどがあります。また保護具として、呼吸用保護具、手の保護具(保護手袋)、目の保護具(保護眼鏡や保護面)、皮膚及び身体の保護具(保護衣)の着用が勧められます。

参考文献
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7778-66-7.html

カルベン

カルベンとは

カルベンの基本構造

図1. カルベンの基本構造

カルベンとは、価電子を6個しか持たず、電子的に中性 (無電荷) 、かつ炭素中心が2価の結合をしている炭素化学種の総称です。

2価の結合に対して価電子が6であることから、中心上に2個の活性な電子を有します。同族元素の類縁体として、シリレン、ゲルミレンなどを挙げることができます。

6個の価電子とプラスの電荷を持つ三配位化学種であるカルボカチオン、及び、8個の価電子とマイナスの電荷を持つ三配位化学種であるカルバニオンとしばしば対比的に取り上げられます。最も単純な構造のカルベンは、メチレン (Methylene) CH2です。この物質はジアゾメタンの分解により発生させることができます。

カルベンの使用用途

一昔前、カルベンは不安定化学種と言われていましたが、近年は隣接置換基による電子供与や嵩高い置換基による立体配座の固定など、分子構造の工夫によって単離されているものの報告が増えています。ただし、製品として販売できるほどの安定性ではないため、前駆体が販売されており、基本的には用時調製されます。

反応性が高いため、有機合成化学における合成中間体として利用されます。代表的な反応は、炭素-炭素二重結合への付加によるシクロプロパン環の生成です。炭素-水素結合、窒素-水素結合、あるいは酸素-水素結合に対しては挿入反応を起こします。

また、隣接する2つの窒素原子に挟まれた環状カルベン種であるN-ヘテロ環状カルベン (N-Heterocyclic Carbene, NHC) の中には、分子構造の工夫によって安定に取り扱うことが可能なものが多く合成報告されています。このカルベン種は、強力な金属配位能を持つため、有機金属錯体の配位子として広く使われている化学種です。具体的なものとして、メシチル基や2,6-ジイソプロピルフェニル基が置換したものなどが挙げられます。

カルベンの性質

1. カルベンの構造的性質

カルベンの分子軌道

図2. カルベンの分子軌道

カルベンは価電子のスピンの状態により一重項カルベンと三重項カルベンに分けられます。

一重項カルベンは炭素上の混成の形式により、下記の2通りに分類されます。ほとんどの場合は前者のsp2混成型のほうが安定です。

  • sp2混成型:3個のsp2軌道に2電子ずつが配置し、空のp軌道が一つ残っている
  • sp3混成型:3個のsp3軌道に2電子ずつが配置し、残りのsp3軌道が1つ空となっている状態

三重項カルベンにもsp2混成型とsp3混成型があります。後者のsp3混成型では4個のsp3軌道のうち2個が2電子ずつで満たされ、残りの2個のsp3軌道には同じスピンの電子が1つずつ配置される構造です。

これらの構造のいずれが安定であるかは、炭素上の置換基の電気的、構造的な要因などにより異なります。一般的な反応性としては、一重項カルベンは求電子的な反応性を、三重項カルベンは不対電子によるラジカル的な反応性を示す場合が多いとされています。

2. カルベンの調製方法

カルベンの調製方法

図3. カルベンの調製方法

カルベンの生成方法の一つは、ジアゾ化合物からの窒素分子の脱離反応です。多くの場合、熱、光、触媒によって反応が引き起こされます。

また、ジクロロカルベンは、クロロホルムに強塩基を作用させることによって生成することが知られています。この反応の中間体はトリクロロメチルアニオンです。

イミダゾリウム塩と塩基との反応によって生成するイミダゾリデンもよく知られているカルベン種です。イミダゾール環からのプロトンの脱離によって生成するこの分子種は、両隣の窒素原子により強い安定化を受けます。そのため、系統種であるイミダゾリジニリデンは遷移金属触媒の配位子として数多く利用されています。

カルベンの種類

カルベンは前述の通り安定な分子種ではないため、基本的には市販されていません。使用したい場合は、前駆体を購入して用時調製することが必要です。

合成化学的に利用されている代表的なものとしては、下記が挙げられます。

  • α-ジアゾケトンから N2 分子を脱離させて得られるカルベン種 (ウルフ転位に用いられる)
  • ジクロロカルベン (クロロホルムと強塩基からトリクロロメチルアニオンを経由して得られる)
  • N-ヘテロ環状カルベン (NHC) 及びその金属錯体 (イミダゾリウム塩と塩基の反応によって得られる) 

参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/48/8/48_8_710/_pdf

インクリメンタルエンコーダ

インクリメンタルエンコーダとは

エンコーダとは、電子部品の一種で機械的な移動量や方向、角度をセンサーで検出し電気信号として出力する電子部品です。

エンコーダは検出方法の違いで、インクリメンタルエンコーダとアブソリュートエンコーダに分かれます。

インクリメンタルエンコーダとは、電源ONしてからの位置/回転の変化量ができるエンコーダです。それに対してアブソリュートエンコーダとは、電源がいったん切れても、原点からの絶対位置/回転量を検出することができます。

インクリメンタルエンコーダは、電源を切ったら原点復帰という作業をしない限りは絶対位置が分かりません。この原点復帰が必要かどうかが、インクリメンタルエンコーダとアブソリュートエンコーダの違いです。

インクリメンタルエンコーダの使用用途

インクリメンタルエンコーダの使用用途は様々な機械の位置/速度検出器で、例えば次のような製品に使われています。

インクリメンタルエンコーダはモーターの一構成部品として使われることも多いです。エンコーダで回転軸の回転方向、回転角度を検出し、その情報をモーターの位置制御、速度制御に使用します。

インクリメンタルエンコーダの原理

1. インクリメンタルエンコーダの方式

インクリメンタルエンコーダは電気的な検出原理の違いにより、光学式エンコーダ磁気式エンコーダに分かれます。

  • 光学式エンコーダ
    LEDなどの光源をスリットに通し、スリットを通過した光源のパルスを受光素子で検出する方式。高精度で高磁場にも対応可能なことが特徴。
  • 磁気式エンコーダ
    回転軸の先端に永久磁石を取り付け、その磁場をホール素子で検出して回転角度に変換する方式。振動、衝撃のある環境や粉じんなどが入る環境に強いのが特徴。

2. 光学式インクリメンタルエンコーダの構成と位置の検出原理

インクリメンタルエンコーダの位置の検出原理を、光学式エンコーダを例に説明します。

図1に光学式エンコーダの基本構成を示します。光学式エンコーダは主に発光素子、受光素子、ディスク (スケール) で構成されています。

ディスク (スケール) にはスリットが刻まれており、ディスクが回転することで、発光素子から発した光がスリットで透過・遮断を繰り返し、それによって受光素子に光パルスが生成されます。スリットの移動量に応じた数だけパルスが出力され、そのカウント数によって移動量を検知することができます。

スリットにはA相・B相・Z相の3種類のスリットが刻まれており、受光素子はこれら3種類のパルスを検出します。

  • A相、B相
    このスリットが何個刻まれるかで、エンコーダの分解能が決まります。B相はA相に対して1/4周期 (90°) ずらして配置されています。
  • Z相
    1回転に1個刻まれています。Z相のパルスを検知することで、エンコーダが何回転したかを数えることができます。

インクリメンタルエンコーダの信号

図1. 光学式インクリメンタルエンコーダの構成

エンコーダには直線上の移動量を検出するリニアエンコーダと、回転角度を検出するロータリーエンコーダがあります。図1ではロータリーエンコーダを例に説明しましたが、リニアエンコーダでも原理自体は同じです。

ロータリーエンコーダは円盤状のディスクにスリットが刻まれますが、リニアエンコーダでは定規のような長方形の形状のスケールにスリットが刻まれます。

3. インクリメンタルエンコーダの回転方向の検出原理

正転/逆転の回転方向はA相、B相のパルスの立ち上がりの順番で検出することができます。

正転時は、図2のようにA相、B相のパルスの立ち上がりは

A相→B相→A相→B相→…

となります。

正転

図2. 正転時のA相、B相の検出順番

逆転時は、図3のようにA相、B相のパルスの立ち上がりは

B相→A相→B相→A相→…

となります。

逆転

図3. 逆転時のA相、B相の検出順番

A相とB相が1/4周期分ずれているため、それぞれのパルスの立ち上がりの順番で回転方向がわかります。

インクリメンタルエンコーダのその他情報

インクリメンタルエンコーダの主な仕様

インクリメンタルエンコーダを選定する際の指標となる主な仕様は下記の通りです。

  • 分解能
    1回転当たりのパルス数。
  • 電源
    エンコーダの動作用電源。
  • 出力信号相
    A相、B相、Z相を出力するタイプと、A相、B相を出力するタイプがあります。
  • 出力形態
    パルスの出力形態で、オープンコレクタ、ラインドライバ出力などがあります。エンコーダによっては、シリアル通信で位置を出力するタイプもあります。
  • 許容回転数
    エンコーダが検知できる上限回転速度です。

空気流量計

空気流量計とは

空気流量計

空気流量計 (英: air flowmeter) とは、配管等の内部を流れる空気の量を測定する流量計です。

流量計の測定原理はさまざまで、測定対象も色々な気体や液体に対応しています。流量計は多くの製品が存在し、流量を測るセンサ部のみで電気出力するものや、表示部も備えたものなど、出力方式は製品によって大きく異なります。

測定原理の違いにより、被測定の流体と接触しない非接触型のものも多いです。

空気流量計の使用用途

空気流量計は、化学製品や石油プラント、自動車、半導体、電子部品、医薬品、食品、樹脂加工、溶接加工などの流体を使用する製造において幅広く使用されています。

製品によって、使用可能な流体が異なります。空気の測定が可能な流量計は、空気のみの測定が可能ではなく、窒素やアルゴンなど、そのほかの気体も測定が可能な製品が多いです。

管内に設置する流量計は、流れを乱す可能性があります。その影響がどの程度なのかを検討して選定することが大切です。

空気流量計の原理

空気流量計は、気体を測定する流量計の1種で、その計測原理は様々なものがあります。気体の流量が測定できる例は、超音波式、差圧式、熱式、カルマン渦式などです。

1. 超音波式流量計

超音波が物質を透過して伝播する特性を利用した流量計です。管内の気体を斜めに横切って超音波を受信し、2つの超音波の伝搬時間の差を流量に換算します。

超音波式流量計の利点は、圧力損失がない点や配管の外側から検出できるタイプなどがあることです。

2. 差圧式流量計

差圧式流量計の原理は、ベルヌーイの定理を利用する方式です。流体が流れている流路にオリフィスと呼ばれる絞りを設置し、絞りの前後の圧力差を検出して流量を測定します。

圧力差はダイヤフラムなどを利用して検出します。利点は、安価な点などです。デメリットは、流量計の上下流に長い直管部が必要なことや、最大最小流量比が小さいことなどです。

3. 熱式流量計

熱式流量計は、流体が発熱体から奪う熱量を検出して流量を測定する方式です。動く部品がないため、メンテナンスが不要で、微小な流量まで測定可能です。また、数百度の高温から-100℃以下の超低温まで測定なタイプもあります。直接気体の質量流量の測定が可能です。

4. カルマン渦式流量計

流体が物体を通過すると、規則正しい渦が発生します。カルマン渦列と呼ばれ、カルマン渦式流速計は、この渦の個数を圧電素子などで検出し流量を測定する方式です。振動や音響ノイズの影響を受けやすく、取り付けには直管部が必要です。

5. 面積式流量計

面積式流量計は、垂直のテーパー管内のフロートにより下から上への流れがさえぎられることで、フロートの前後で圧力差が生じます。フロートの重量と圧力差による力が均衡した位置で静止し、その位置を読み取ることで流量の測定が可能です。

構造が簡単なので低価格であり、直管部や電源が不要なことがメリットです。一方、脈動がある場合は誤差が大きいことや、浮き子の汚れや摩耗の問題などのデメリットもあります。

6. コリオリ式流量計

コリオリ式流量計は、2本のU字管と振動機、力センサで構成されます。流体が流れている振動する2本のU字管に、お互いに反対の方向に力、即ちコリオリの力が発生する原理を利用した流量計です。

測定原理から全長が長くなる欠点はありますが、質量流量を直接測定することができます。高精度かつ応答性も高いです。

空気流量計の選び方

流量計には多くの種類があり、測定対象、測定の目的、価格などを明確にして選定します。

1. 測定対象

測定する空気の密度、粘度、導電率、混入物、腐食性、流量の最大・最小、脈動、温度、圧力、許容圧損などを考慮します。

2. 測定の目的

測定した結果の利用目的を明確にすれば、測定精度も明確になり、適切な流量計のタイプが選定できます。例えば、流量の監視や警報が目的なら、高い精度は必要ありません。

また、質量流量は体積流量から換算して求めることが多いですが、精度を求める場合は、直接質量流量が計測できる流量計が必要です。具体的には、熱式やコリオリ式流量計が適しています。

瞬間流量計

瞬間流量計とは

瞬間流量計とは、瞬間的に流体が配管内を流れる量を表示する計器です。

主に現場で値を指示する計器を指します。

瞬間流量計の使用用途

瞬間流量計は主に産業において、生産現場で用いられます。具体的な使用用途は、以下の通りです。

  • ポンプやエンジンなどの性能試験
  • 潤滑油や冷却水などの流量監視
  • 排ガス分析計における定量ポンプの流量監視
  • 冷凍機のブライン流量監視
  • 局所排気装置のドラフト監視
  • 高層ビルにおける集中空調機の各種流量監視

電気接点付きの流量計を選定した場合は、配管内に流れる流体流量の上下限警報を発報することも可能です。

瞬間流量計の原理

瞬間流量計には、ピトー管式流量計や浮子式流量計などが用いられる場合が多いです。

1. ピトー管式流量計

ピトー管式流量計は、差圧型流量計の一種です。流体の流れ面に対して平行に、ピトー管と言う円筒型の管を差し込んで測定します。ピトー管は流体の流れ面とその対面に測定孔が開いており、両孔の差圧を測定して流量へ変換します。

ピトー管式流量計の利点は、圧力損失が少なく精度も高いことです。また、大口径配管の流量測定にも適しています。ただし、測定孔のつまりなどが発生する場合があるため、定期的な清掃が必要です。また、固体が混じった流体に対しては不向きです。

2. 浮子式流量計

浮子式流量計は、目盛付きガラス管に浮子を内封した流量計です。流体がガラス管に流れると浮子が浮くことで流量を指示します。構造が簡単で安価な反面、圧力損失が高く大口径配管には不向きです。したがって、比較的小規模な系統に用いられます。

瞬間流量計の種類

瞬間流量計は、ピトー管式や浮子式の他にもさまざまな種類の製品が販売されています。以下は瞬間流量計に採用される流量計の一例です。

1. 容積式流量計

容積式流量計は流体流路に歯車が設置された流量計です。流体が流路を流れる際に歯車を動かすことで流量を指示します。精度が高い反面、圧力損失が大きいというデメリットがあります。また、歯車が固着した場合に流体が流れなくなります。

その特性上、ガスメーターや燃料油用メータなどの取引用メータとして使用される場合が多いです。積算流量測定と瞬間流量測定のどちらも可能ですが、積算流量の測定に多く使用されます。

2. 電磁流量計

流体が流れる際に流体が持つ電子による起電力を測定することで流量へ変換出力する流量計です。測定用の電子機器が掲載されているため、電源が必要です。ただし、製品によっては電池が内蔵されている場合があります。

圧力損失がほとんどなく、流体の流れを妨げません。ただし、測定原理から非導電性流体の流量を測定することができません。積算流量測定と瞬間流量測定のどちらも可能な流量計です。

3. 超音波流量計

超音波流量計は配管の外から超音波を発生させて流体を隔てて受信機で受信し、周波数変化や到達時間変化を測定して流量へ換算します。その測定原理から、超音波発生用の電源が必要です。

圧力損失なく測定が可能な反面、流体内部に気泡が混じると測定できなくなります。積算流量測定と瞬時流量測定のどちらも可能ですが、瞬時流量測定に多く使用されます。

瞬間流量計のその他情報

1. 流量と流量計の関係

流量とは、単位時間に流れる流体の体積または質量のことです。その流量を測定する測定器を流量計と呼びます。流量計には瞬間流量計と積算流量計があり、管理方法に応じて使い分けられます。

2. 瞬間流量と積算流量の違い

流量には、瞬間流量と積算流量があります。

瞬間流量管理
瞬間流量管理は、単位時間内に配管内を通過する流体の容積または質量を計測するために用いられます。瞬間流量は、その測定をある一定時間あたりの値で表示されます。一定時間あたりに流れる量をさすため、例えば1分間に10L流れるときの瞬時流量は10L / minとなります。

積算流量
積算流量は、配管内を通過する流体の容積または質量を計測するために用いられ、計測開始から終了までに流れた累積値を言います。計測開始から終了までの累積値で測定され、一定期間で流れた流量をさすため、10Lなど体積で表す場合がほとんどです。

石鹸膜流量計

石鹸膜流量計とは

図1. 様々な流量計

石鹸膜流量計とは、流量計の一種で、測定を行う流量を石鹸膜により計測する方式の流量計です。

流量を測定する測定器を流量計と言い、その流量計には様々な種類があります。流量の計測の仕方によって種類が分かれており、超音波によって測定する超音波式流量計や圧力差を測定することによる差圧式流量計、管路内に電熱線を置き、流体によって奪われる熱量が流量に比例することから流量を計測する熱線式流量計など様々です。

石鹼膜流量計は測定流量は少量ですが、精度が高く安い流量計です。最近では、すべての操作がボタン1つで自動化されたり、大気圧補正や温度補正を自動で演算してくれたりする電動式の石鹼膜流量計も販売されています。

石鹸膜流量計の使用用途

石鹸膜流量計は、微小なガスの通気量や漏れ量などの測定、また各種流量計の校正を行うために用いられます。測定するためのガラス管を細くすることで、さらに極微小な測定を行うことが可能です。

石鹸膜流量計の特徴として、正確にガスの流量が測定ができる点や、微小なガスの流量を測定することができる点などが挙げられます。このような特徴を活かした用途が多くあります。

石鹸幕流量計は小型で構造が簡単でありながら、流れているか気づかないような微小な流量を目で見える形で測定できることも利点です。流れは目に見えないものですが、それが確かに流れていることを目で確認できます。

石鹸膜流量計の原理

図2. 石鹼膜流量計の原理

石鹸膜流量計は、機器内部にあるガラス管内の内面に石鹸膜を形成します。ガラス管内に張った石鹸膜に、被測定気体を吹き付けることで、その流速により膜が移動します。ガラス管は既知の体積であるものを使用するため、ディテクタで石鹸膜の移動時間を測定することで、その時の大気圧・気温等を含めて被測定気体の流量を算出することが可能です。

石鹸膜流量計のガラス管の直径を細くすると極微小の計測が行えるようになりますが、ガラス管の長さ分の移動でしか計測ができないため、連続計測などができなかったり、石鹸膜を測定に使用することから石鹸膜が割れてしまうような大きな流量を測定することが難しかったりするのがデメリットです。

図3. 大気圧や温度の補正

石鹸膜流量計を用いる際に必要な注意点は、石鹸膜を用いる点からガスが湿潤することで体積変化が生じたり、ガスによっては石鹸膜を透過したりするなどの問題が発生する場合もあることです。特に、水素ガスなど軽いガスには注意が必要です。その他、精密測定のためには図3の式のように大気圧補正や水蒸気圧補正などを行和なければなりません。

石鹸膜流量計のその他情報

1. 石鹸膜流量計のメンテナンス

石鹸膜流量計は他の流量計に比べると、メンテナンスはほとんど必要ありませんが、簡単なメンテナンス作業が発生します。

石鹸液の補充
石鹸膜をつくる液が少しずつなくなっていくため、液量を確認して補充する必要があります。補充液は各メーカーから販売されてます。

ガラス管の洗浄
ガラス管は空気中のごみなどによって次第に汚れてくるため、定期的な清掃が必要です。

  • 石鹸液を全部排出する
  • ガラス管より長いビニルチューブをガス入り口に接続
  • ビニルチューブより水を注入し、ガラス管内を満たす
  • しばらく放置した後、水を排出
  • 石鹸液を補充する。

そのほか、手動タイプならエアポンプの取り換え、電動式ならパルスモーターなどの交換が数年ごとに必要な場合もあります。

2. 石鹸膜流量計の使い方

各メーカーによって少し異なる場合もありますが、おおむね以下のような手順で使用します。

  1. 最初に配管や配線、セットアップを行います。
  2. 石鹸液を使って湿らせます。
  3. 温度や大気圧などを設定し、校正を行います。
  4. 測定を始めます。

ガラス管の中を湿らせなければ、石鹸膜をつくっても消滅してしまいます。湿らせる方法として、手動のものでは石鹸液で直接濡らしたり、自動化されたものでは石鹼膜生成を繰り返し生成したりする方法が挙げられます

使いたいときに手軽に使うことができるため、利便性の高い流量計です。細かい手順は各メーカーの説明書を読むようにしてください。

電子マイクロメーター

電子マイクロメーターとは

電子マイクロメーター

電子マイクロメータ― (英: electric micrometer) とは、接触式の測定子をもつ検出器を用いて、微小変位を電気量に変換して測定する計測器です。

電気的インピーダンスである電気抵抗や静電容量、電磁誘導などによる電気量を測定子の変位変化により変化するよう構成し、それを増幅して測定を行います。電気マイクロメーターとも呼ばれるコンパレータの一種で、対象物の長さや厚みなどの寸法を測ることができます。

電子マイクロメーターの使用用途

電子マイクロメーターは、電気的な検出器を用いて微小変位を測定できることが特徴です。そのため、測定対象の高さ・段差・厚みなどの寸法測定に使用されるほか、回転体の偏心測定、振動体や回転振れなどの振動測定などにも有用です。

主に製造現場に使用されます。ノギス等と比べて、さらに精密な測定が可能なため、高い寸法精度が求められる部品測定に重宝されます。1µm単位まで測定できる製品がほとんどです。

電子マイクロメーターの原理

電子マイクロメーターは、接触式の測定子をもつ検出器を用いて微小変位を電気的に出力する測長器です。測定子の変位変化を電気的変化を行う変換器を用います。

その変換器として電子マイクロメーターには、差動トランスを使用した測定が多く用いられます。

1. プランジャ式

プランジャの先端を測定端面とし、プランジャに変換器を直結した方式です。プランジャの直線方向の変位を作動トランスにより、電気量に変換します。差動トランスは、3つのコイルと可動鉄心で構成されます。

1次コイルを一定の周波数電圧で励磁すると、測定物に連動して動く可動鉄心によって、2次コイル側に誘起電圧が発生します。この差動結合を増幅し位相検波することで、変位出力量を得ることが可能です。

例えば、可動鉄心が中央に位置する場合は、左右コイルに励起する電圧は等しく、電位差は0となります。可動鉄心の位置がずれると左右コイルの誘起電圧に差が発生し、その差に比例した出力電圧が出力されます。

可動鉄心が右にある場合と左にある場合では、位相が異なり逆になります。そのため、左右の変位の大きさは電圧の正負の大きさで出力することが可能です。

2. てこ式

てこ式は測定子がアームとなっており、アームの回転をてこの原理により作動変圧器の鉄心に伝えます。鉄心の変位が測定子の移動量に比例し、ベアリングの振れの測定などに使われます。

電子マイクロメータ―の特徴

1. 高倍率

電子マイクロメーターは、測定端面の直線変位を電気的に変換するので高倍率であり、0.2~1µmまで読み取れます。また、2~4段の倍率切換えが自由に行え、測定範囲の選択が可能です。

2. 小型軽量

小型軽量なので現場での使用に向いており、遠隔操作も可能です。

3. 高性能

高性能で安定性に優れ、操作が簡単です。

電子マイクロメーターのその他情報

電子マイクロメーターの課題

1. 測定の安定性
例えば、測定子と対象物との間にごみなどの付着があると、誤差を生じます。また、ゴムや樹脂など柔らかい素材の場合、接触式のマイクロメータは対象物の変形により測定精度が悪化します。

さらに、狭小、微少な箇所は測定子が、正確に当たらない場合も多いです。電子マイクロメータ―と測定物の温度変化があると、誤差が大きくなります。そのため、十分室温との差をなくすことが必要です。

高性能を維持するには、メンテナンスが欠かせません。ブロックゲージを使用して、定期的な検査が必要です。

2. 工数・コストの低減
測定前にゼロ点確認は重要です。また、測定場所ごとに接触させて測定するため、時間がかかります。人の経験やスキルよって作業時間に大きな差が出ます。

測定時にラチェット機構を使いますが、一般のラチェットの他、フリクションタイプやシンプルラチェットなどの機構があり、効率的なものを選択します。

また、多くの電子マイクロメーターは出力ができないので、測定箇所ごとに数値を記録する必要があります。そのため、記録に時間がかかる点がデメリットです。デジタル出力があるマイクロメーターは大きな効果が得られます。

インレット

インレットとは

インレットとは、AC電源で駆動する電子機器にAC電源ケーブルを接続するためのコネクタのことです。

電子機器のAC電源入口となるため、インレットと呼ばれています。使用するメリットは、電子機器からAC電源ケーブルを取り外すことができるので、AC電源ケーブルの交換や電子機器の可搬性がよくなることです。

インレットを使用しない場合は、AC電源ケーブルを直接電子機器から引き出すことになります。なお、インレットの取付方法は、ネジ止めタイプ、スナップインタイプの2種類が存在します。

インレットの使用用途

インレットは、 AC電源を接続するコネクタとして電子機器のパネル部に取り付けて使用します。 AC電源ケーブルのインレットプラグを電子機器のインレットに接続し、 AC電源ケーブルのプラグを電源コンセントに接続することで、 電子機器にAC電源の供給が可能です。

インレットの原理

インレットは、2端子または3端子のメス形状のコネクタとなっており、オス形状のAC電源ケーブルのインレットプラグを挿せる構造にです。2端子のインレットは、N端子とL端子で構成されており、3端子のインレットは、N端子、L端子とアース端子で構成されています。

インレットの種類

1. 多機能インレット

ヒューズホルダやスイッチ、ノイズ対策用フィルタを組み込んだ多機能インレットも存在します。多機能インレットのメリットは、電子機器の小型化、部品点数の削減、組立工数の削減を実現できることです。

ただし、多機能インレットのコストは、単機能のインレットに比べて高くなります。

2. ヒューズホルダ付きインレット

ヒューズホルダ付きインレットは、管ヒューズタイプのヒューズが取付可能なホルダが組み込まれたインレットです。電子機器を分解しなくても、ヒューズ交換が可能となります。

ヒューズの装着とヒューズ用端子と電源用端子間の結線はされていない部品が多いので、ヒューズ装着と端子間結線は電子機器の組み立て時に実施します。

3. スイッチ付きインレット

ロックタイプのスイッチが組み込まれたインレットです。スイッチはインレットの端子と結線されているため、電子機器の組み立て時の作業は不要となります。

スイッチは1極と2極の物が存在し、1極スイッチはL端子と機器側をON/OFFし、 N端子と機器側の結線は常時接続です。2極スイッチはL端子と機器側、N端子と機器側の両方をON/OFFします。ランプが付いたタイプのスイッチもあり、スイッチのON/OFFとランプのON/OFFが連動します。

4. ノイズ対策用フィルタ付きインレット

AC電源ライン用のノイズ対策用フィルタが組み込まれたインレットです。AC電源ラインから電子機器に入るノイズを低減したり、機器からAC電源ラインに放出されるノイズを低減したりする効果があります。

ノイズ対策用フィルタが内蔵されている分、インレットの奥行きが単機能のインレットより大きくなっているため、電子機器の他部品との干渉に注意が必要です。

インレットの選び方

1. 定格電圧・定格電流・定格温度

他のコネクタ同様に、電子機器が動作する電圧・電流・温度環境に合わせてインレットの定格を選択します。必要以上に定格の大きなインレットを選択すると、インレットのサイズが大きくなったり、使用するAC電源ケーブルが太くなったりします。

2. アース端子の有無

インレットの端子数は2極と3極の2種類が存在し、アース端子が不要な場合は2極を選択します。反対に、インレットにアース端子が必要な場合は3極を選択します。

イントレットのその他情報

インレットの形状

インレットの形状は、国際規格IEC (International Electrotechnical Commission) で定められており、全部で11種類の形状があります。インレットの形状は、メガネ形状と六角形の大きく2種類が存在し、メガネ形状のインレットは外形サイズが小さいですが、 定格電流も小さくなります。

一方で、六角形のインレットは外形サイズが大きくなりますが、定格電流は大きくなります。そのため、インレットの形状に合わせて、使用するAC電源ケーブルのインレットプラグ形状を選択することが大切です。

過渡電圧サプレッサ

過渡電圧サプレッサとは

過渡電圧サプレッサとは、ツェナーダイオードPN接合の逆降伏電圧特性を利用して過渡電圧を一定の電圧にし、過電圧サージや静電気による放電ノイズからデバイスなどを保護するために設計されたサージ保護用のツェナーダイオードのことです。

TVS (Transient Voltage Suppressor)とも呼ばます。過渡電圧サプレッサは、周波数応答性が良いため、通常のツェナーダイオードでは保護しきれない、パルス幅の短い過渡電圧サージや静電気による放電ノイズからデバイスなどを保護するために使用されます。

過渡電圧サプレッサは、雷サージ等のパルス幅の長い過渡電圧サージの保護には適してません。電気的なオーバーストレスからの保護を行うため、オーバーストレスの影響を受けやすいデバイスと並列に接続を行います。

過渡電圧サプレッサの使用用途

過渡電圧サプレッサは、センシティブな電子機器やデータ回線などの信頼性が必要な機器に対して、電気的な過渡現象からの保護を行うために幅広い分野で使用されています。電気的な過渡電圧がかかることに対して出力電圧を一定の電圧にすることが可能で、保護したいデバイスの定格電圧内で使用することができます。

具体的な用途は、車載製品や民生用製品などの様々な電子機器です。電子機器内でのサージ電圧などに対して保護したい素子と一緒に使用されます。過渡電圧サプレッサは周波数特性が良いことから電子機器の通信信号回路に使用される場合が多いです。

過渡電圧サプレッサの設置位置は、保護対象のデバイスの信号ラインとGND間に設置します。過渡電圧サプレッサは、外来ノイズの入り口近傍に配置した方が効果的です。通常、過渡電圧サージや静電気による放電ノイズはハーネスを経由して基板上のコネクタから侵入してくるため、基板上のコネクタ近傍に過渡電圧サプレッサを配置することが一般的です。

過渡電圧サプレッサの原理

過渡電圧サプレッサはその種類により、構造や特性は様々ですがその特徴は、デバイスを保護するために過電圧を一定の電圧するところにあります。 非常に高いエネルギー吸収能力が、過渡電圧サージなどから電気回路内のデバイスを保護します。

電圧を一定の電圧にする原理は、過渡電圧サプレッサに過電圧がかかりサプレッサの逆降伏電圧を超えた場合に、ツェナーダイオードの特性を利用して電流を過渡電圧サプレッサに流すことです。電圧を保護したいデバイスの定格電圧内に設計することで、安全なレベルでデバイス子を使用可能で、回路や素子の損傷を防ぐことができます。

過渡電圧サプレッサはその種類によって、応答時間が異なります。TVS ダイオードは約1ps、アバランシェ・ダイオードは1us未満の応答時間が一般的です。バリスタなどの過電圧保護部品より速く過電圧に反応することができます。また、経時変化や印可回数などによって性能が劣化することもなく、 過剰電流を回避し電圧をクランプできるため、電子回路の保護部品として多く用いられています。

過渡電圧サプレッサの選び方

1. 許容電圧

過渡電圧サプレッサは、定電圧ダイオードと異なり、常時電流を流すことを想定していない素子のため、許容電圧は設置した使用回路の最大電圧より高い物を選定します。

2. 容量

過渡電圧サプレッサは素子の性能上、容量成分を持っています。サージ電圧が発生していない通常状態では、コンデンサと同じ振る舞いをします。容量成分があることで、 過渡電圧サプレッサが無い時に比べて、信号波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間が長いです。信号品質を守るために、信号仕様に見合った物を選定します。

3. クランプ電圧

過渡電圧サプレッサのクランプ電圧は、保護対象のデバイスの最大定格電圧より低い物を選定します。実際のクランプ電圧は、基板上のパターン等の影響でデータシート上の数値より高くなる事が多いので余裕を持った選定が必要です。

消毒液スタンド

消毒液スタンドとは

消毒液スタンド

消毒液スタンドは手指の消毒のためにアルコール製剤などの消毒用製品を備え付けられるスタンドのことを指します。

新型コロナウイルスの流行により消毒に対する関心が非常に高まっており、今では建物の入口など、人の出入りを伴う場所では消毒液スタンドがほぼ常設されるようになりました。

消毒液スタンドは老若男女幅広い人々が利用するため、様々なタイプのものが販売されています。例えば電動で消毒液を噴出する消毒液スタンドや子ども向けのスタンド、高さ調節ができたり持ち運びが可能なスタンドもあります。

消毒液スタンドの仕組み

消毒液スタンドは手指の消毒という目的から、スタンドに触れること無く消毒液を噴出する非接触型であることが望まれています。

非接触型の消毒液スタンドは足踏み式消毒液スタンドと電動消毒液スタンドの2種類に大別することができます。

足踏み式消毒液スタンド

足踏み式消毒液スタンドは文字通り足でパネルを踏み込むことで消毒液が噴出される消毒液スタンドです。

内部の機構は比較的単純で、パネルを踏み込むことで消毒液のポンプが押されて消毒液が噴出されます。

価格は比較的安く、消毒液の交換も容易で取り扱いやすいため、足踏み式消毒液スタンドは様々な場所で使われています。

電動消毒液スタンド

電動消毒液スタンドは人を検知して電動で薬液を噴出する消毒液スタンドです。最近では感染症対策として手を差し出した際に体温も合わせて測定できる、消毒と検温を兼ねた装置も販売されています。

人を検知する方法として主に2つの手法が挙げられ、1つは噴出口近くに赤外線センサーが備えられており、人の手をかざすとセンサーが検知してポンプが動作、消毒液が噴出されるものです。このとき、手の温度から体温を合わせてディスプレイで表示する電動消毒液スタンドもあります。

2つ目は消毒液スタンドの上部にカメラが内蔵されており、人の顔を読み取ることで薬液を噴出するとともに顔の温度を測定するものです。

消毒液スタンドの種類

消毒液スタンドの需要が高まるとともに様々な種類の商品が販売されるようになりました。特に消毒液スタンドの利用が当たり前になってきた2020年以降は目や顔に消毒液がかかるなどの事故の報告が急増しており、安全性の高い消毒液スタンドが求められています。

日本中毒情報センターの調べによると2018年における消毒液に関する事故の相談件数は年間44件程度でしたが、2020年は年間の相談件数が265件と急激に増加しました。特に、背の小さな子どもが誤って電動消毒液スタンドを覗き込むことにより、スタンドが誤作動して消毒液がかかる、親が足踏み式消毒液スタンドのパネルを踏んだところ、親のすぐ横にいた子どもにも消毒液がかかるなどの事故が増えています。

このような事故を受けて高さ調節機能など利便性、安全性の高い消毒液スタンドが新たに販売されるようになりました。 

子ども向け消毒液スタンド

消毒液による事故を防ぐため子ども向け消毒液スタンドも販売されています。子ども用の消毒液スタンドはスタンドの高さが低くなっているほか、中を覗くことによる誤作動を防ぐために足踏み式のスタンドが採用されています。

その他、消毒液スタンドに動物のイラストが描かれていたり、面積が大きく踏みやすいペダルを使っていたり、スタンドの部品にカバーを付けて可動部に触れられないようにしているなど子どもにも使いやすく、ケガしないような設計がなされています。

高さ調整ができる消毒液スタンド

子どもや車いすを利用される方々など、様々な方々が利用される場所などで使うため、高さ調節を行うことができる消毒液スタンドも販売されています。

また、高さ調節機能のみならず、スタンドに移動式のローラーが組み込まれていたり、持ち運びできる消毒液スタンドも販売されており、イベント会場など一時的に用いる場面で有効です。