リニアエンコーダのメーカー18社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
移動する装置の直線方向の位置をセンサで読み取る装置です。これに対して、回転角度検出するタイプをローターリーエンコーダと呼びます。
エンコーダには移動量に応じて移動距離を出力するインクリメンタル型のものと、絶対位置を出力するアブソリュート型のものがあります。アブソリュート型のものは装置がどのような状態で電源を切られても、電源再投入時に現在位置を知ることができますが、構造が複雑となり、比較すると高価になってしまいます。
産業機器などで、モーターや油圧、空圧を利用して位置決めを行う必要のある機器のなかでも、複数の高精度な位置決めが必要とされる装置に利用されます。モーターなどにロータリーエンコーダを用いて使用されることが多いですが、回転運動を直線運動にする過程でバックラッシュや各部品ねじれやたわみなどにより、必ずしもモーターの停止位置が装置の停止位置となるわけではありません。これらの誤差が許容されない装置には、装置の停止位置を直接知ることのできるリニアエンコーダ―が用いられます。
その他、比較的身近にある利用例としてデジタルノギスなどがあります。デジタル表記で確実に測定できることのほかに、パソコンなどと接続し測定結果を簡単・確実記録に残すことが可能となっています。
位置を検出するために目盛を組み込まれた直線状のスケールとその目盛を読み込むセンサの2つの部品から構成されます。
この検出方法には光学式と磁気式があります。
光学式の場合は、スケールの目盛位置にスリットもしくは反射板となっており、スリットに光が透過したかどうか、反射板の場合は光が反射してきたかどうかで位置を判断します。
高精度かつ高分解能の用途に利用されますが、水、油、ほこりなどが発生する環境で使用するためにはカバーが必要です。カバーをしつつ、センサーが動く必要があるので、構造が複雑で大きくなってしまいます。
磁気式の場合は、スケールの目盛位置に磁力を持たせ、磁力の変化を感知して位置を判断します。磁気を感知する構造のため、水、油、ほこりに強く、構造が簡単になるため、小型なものが多いのが特徴です。
アブソリュート型のものは特定パターンのスリット、反射板、磁力をスケール側に用意をしパターンの組み合わせで絶対位置を把握しますが、距離がなくなるとそのパターンが不足してしまうため、補助的な位置を把握する機構と併用して対応する場合もあります。
インクリメンタル型のものは、一定の移動距離を移動するたびにパルス信号を発生します。連続で動作したときに位置ずれが発生することもあるため、定期的に原点復帰動作を入れるなどの方法があります。
参考文献
http://www.encoder-world.com/encoders.html
https://contents.zaikostore.com/semiconductor/2486/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社