サーキットプロテクタのメーカー14社・47製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
サーキットプロテクタとは、個々の電気回路に過電流が生じた際に、回路を遮断する機構であり、遮断時間や許容上限電流など様々な組み合わせがあり、一次電源遮断機構のサーキットブレーカが発動する前に動作するように設置されることが多いです。
モーターなどを使用し、大きな負荷がかかることが想定される装置に安全回路として使用されます。
モーターに定格以上のトルクが必要な状態になると過負荷状態になります。しかし、モーター自身は過負荷かどうかを判定することができないため、目的の回転数になるまで動作を続けようとし、過電流が流れた状態になります。
その場合、通電を続けるとモーターの定格電流を上回った電流が流れ続け、その熱負荷に負けてモーターが焼き付くなど故障の原因になります。そういったことを未然防ぐためにサーキットプロテクタが使用されます。
サーキットプロテクタには様々な機構がありますが、一般に普及しているものとしてサーマルタイプのサーキットプロテクタがあります。
サーマルタイプでは、サーキットプロテクタ内の回路の接点にバイメタルなどの金属が採用されます。バイメタルは温度が上昇すると熱膨張係数の違いによって一方に反る性質があるため、それを利用してある一定の以上の温度に達した場合、回路が遮断されるように回路が接地します。
サーマルタイプは過電流による発熱によりバイメタルが温められることで発動するため、その発動には過電流発生からバイメタルが温まるまでの間の遅延があります。この性質を利用することで装置の動作初期の起動電流が定格電流を一時的に超えた分は許容するといった制御が可能になります。
一次側のサーキットブレーカが遮断されると装置への全電力の供給が停止するため、パソコンなどの付随機器の電源も落ちる可能性があります。そういった事態を防ぐためにも、一次側のサーキットブレーカの定格電流よりも小さいものを選定することで、先にサーキットブレーカが落ちてしまうことを回避できます。
また、装置の過負荷による故障を防ぐために、装置のモーターなどの定格電流よりも小さくしておくことも必要です。かといって、あまりに小さい定格電流にしてしまうと、ちょっとした負荷でもすぐに動作が停止してしまうため、ワンサイズ小さい程度にしておくべきでしょう。
参考文献
https://www.nidec-copal-electronics.com/j/featuring/circuit-protector/prologue/
http://nippon-thermo.co.jp/circuitprotector/index.html
https://www.nidec-copal-electronics.com/j/featuring/circuit-protector/trip-method/thermal/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
REX12シリーズは電子式サーキットプロテクタです。
E-T-Aの電子式サーキットプロテクタは電流値を監視し、定格最大負荷付近で警報を表示し、過負荷及び短絡が発生した箇所だけを確実に安全に遮断します。熱動式や電磁式などのメカ式と比べて素早く高速に遮断し、DCシステムにおいて安全な保護を提供する製品です。
また、オプションの通信機能により、遠隔リモートによるON/OFF制御、各負荷の電流値・DC24V電源の入力電圧の把握、稼働状況のログの取得、遮断電流とは別の過負荷閾値の設定も可能です。
この製品を使用することで、製造ライン、産業用機器の安全な遮断と予知保全が実現できます。
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