リセッタブルヒューズのメーカー16社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
リセッタブルヒューズは、ヒューズとして過電流を防止する役割を果たすことができ、繰り返し使用できる利点を持った電子部品です。ポリスイッチ、ポリヒューズとも呼ばれます。
導電性ポリマーを使用したPTCサーミスタで、ヒューズとは基本的な原理が異なります。ヒューズは過電流が流れるとヒューズが切れるので回路も切断されますが、リセッタブルヒューズは過電流により素子内部の温度が高くなって抵抗値が増大し、電流を制限します。
リセッタブルヒューズは、繰り返し過電流が流れるような回路の保護に使われています。ヒューズだと完全に回路が止まってしまうので、高密度の実装で故意に短絡させる場合にも使用されます。ヒューズよりも大きさが小さいので省スペース化でき、構造が壊れにくいので衝撃や振動にも強い利点があります。
こうした利点を生かして、モーターやスイッチング電源、衛星放送受信機、火災報知器、電気カーペット、スマートフォンやタブレットなどの通信機器、コンピュータ等に利用されています。
リセッタブルヒューズは導電性ポリマーの両側に金属の電極箔がついていて、はさみこまれている構造です。電極箔に接続するようにはんだ付けもしくは溶接でリード線がついています。これはPTCサーミスタと同じ構造で、電流が大きくなると抵抗が大きくなる性質を持っています。
導電性ポリマーは、絶縁体のポリマーにカーボンやニッケルなどの導電性の粒子を分散させています。量や材質を変化させることで抵抗値を調整することができます。
過電流によりリセッタブルヒューズ内部の温度が高くなることによって、抵抗値が増大し、電流を制限しています。ヒューズと異なり、リセッタブルヒューズでは回路が切れることなく、内部の温度が下がればまた電流の流れが元に戻ります。そのため繰り返し使用することができます。
電流の大きさがある値を超えて温度が変化すると急激に抵抗値が増加する性質があります。これは、導電性ポリマーが融解するためです。微小な電流の増加では反応性が低い場合があります。
参考文献
https://www.rs-online.com/designspark/article-18-jp
https://detail-infomation.com/poly-switch/
社員数の規模
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