ねじ用限界ゲージのメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ねじ用限界ゲージはねじの寸法確認に用いられる限界ゲージでおねじ用とめねじ用があります。使用現場では単に「ねじゲージ」と呼ばれることもあります。検査結果は数値では無く、工作物ねじがゲージを通り(GO)か止り(NO GO)で合否判定します。
JISにおいて、ねじの寸法確認にはこのねじ用限界ゲージを優先して用いるよう記載されています。
おねじ用、めねじ用どちらも規格の上限と下限の両方を確認するため2個1組で使います。検査箇所は、おねじは有効径(ねじ山部の太さ)と外径(ねじ山頂点の直径)、めねじは有効径と内径(ねじ山頂点の直径)です。有効径を確認するゲージは見た目がねじの形状になっており、ゲージに工作物ねじを組み合わせて使います。
また、これらの摩耗限界を確認するためには点検用ゲージを使います。
ボルト、ナット、その他ねじ加工された製品を製造者や使用者が確認するためにねじ用限界ゲージが用いられます。
製造されたおねじとめねじが許容限界寸法内に収まっていれば、部品ごとに製造者が異なっていても使用現場での互換性が確保されます。逆に収まっていない場合は、おねじとめねじの組み付けができなかったり、ひっかかり率が低下し締結強度不足で部品の破損につながります。
JIS、ISO等規格によって寸法や合否判定基準が異なるので、検査対象の製品の規格に合わせたゲージを用いる必要があります。
また点検用ゲージはねじ用限界ゲージの摩耗が摩耗限界を超えていないか確認するために使われます。ねじ用限界ゲージの摩耗量が多いと、製造者と使用者の結果が異なる場合があります。トラブルを避けるためにもねじ用限界ゲージの摩耗量管理は重要となります。
ねじ用限界ゲージのねじ部寸法は、呼び寸法、等級毎に定められた公差で作られています。
ねじの有効径とはねじの山と谷の幅が等しくなる仮想の円筒部の直径を指します。有効径を確認するためのゲージは工作物ねじの山先端部と谷底部を避けフランク(山谷を形成するねじ山の斜面部分)のみに接触するように製作されているため、有効径が規格内に収まっているか判断することができます。
おねじの外径とはおねじの山の頂点位置の直径です。プレーンリングゲージは内径がねじ山が無い円筒形をしており、おねじの外径を確認できる寸法になっています。
めねじの内径とはめねじの山の頂点位置の直径です。プレーンプラグゲージは外径がねじ山が無い円筒形をしており、めねじの内径を確認できる寸法になっています。
ねじ用限界ゲージは検査対象のねじにねじ込んで使用するため摩耗しやすい使われ方をします。そのため耐摩耗性に優れた、高硬度の材質が用いられます。ゲージメーカによって様々で、軸受鋼、合金工具鋼、超硬合金等で製作されます。また耐摩耗性を向上させるためTiNやDLCコーティングされたゲージもあります。検査する頻度やコストに応じて適したものを選びます。
参考文献
https://faq.osg.co.jp/faq/show/218?back=front%2Fcategory%3Ashow&category_id=41&page=2&site_domain=default&sort=sort_access&sort_order=desc
https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html
http://www.sokuhansha.co.jp/product11.html
社員数の規模
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