鉄粉濃度計のメーカー5社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
鉄粉濃度計とは、グリースなどの潤滑材の中に含まれている金属の粉末を計測することができる計測器のことです。
異常摩耗などによる鉄粉は潤滑剤の性能を低下させるだけでなく、故障につながるため、定期的な診断を通して故障の予兆を早期に発見することが重要になります。
濃度の計測まで数秒程度しか要しないので、簡易的で迅速に行えることに加え、振動や外部要因による分析よりも早く故障の原因に気づくことができる点で、鉄粉濃度計による摩耗診断は優れています。
金属粉末は部品の摩耗によって生じるため、この粉末の濃度を測定することで、金属部品の摩耗状態を確認し、振動などが大きくなって故障の原因になる前に、事前に診断することに用いられています。
潤滑剤が入った配管に鉄分濃度計を通すだけで容易に測定を行うことが出来ます。
ここで、鉄粉濃度計の使用用途について説明します。
摩耗が起こりやすいグリースなどの潤滑剤を用いるベアリングや歯車などにおいて、保守点検などのメンテナンスや事前に予備診断などを行う目的で使用されています。
潤滑剤の中に含まれる鉄粉の濃度から簡易的に状態を観察して、摩耗の度合いを診断することで、管理方針を決定したりすることに役立てています。
回転動作を行う機器に対して使用され、汎用な機器から高速に回転する機械まで幅広く計測を行うことが出来ます。
続いて、鉄粉濃度計の原理について説明します。
鉄粉濃度計は、磁気バランスによる電磁誘導の原理を利用して鉄粉の濃度を検知しています。
鉄粉を検出するコイル部分は、対になるように励磁コイルを取り付けることで磁界を発生させ、検出コイルの近くで生じた磁界が相互に消えるように磁気回路を構成しています。
一方の励磁コイルをサンプルに挿入すると、サンプル中に含まれる鉄粉が磁界のバランスを乱して誘導電圧を生じることにより、この電圧の数値を測定して鉄粉濃度を計算することが出来ます。
参考文献
https://www.new-cosmos.co.jp/product/733/
https://www.monotaro.com/p/0200/0293/
https://www.jfe-advantech.co.jp/products/setsubi-noudo.html
https://www.intechno.co.jp/product/oil/wear/analexfwm.html
社員数の規模
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