粘度計についての概要、用途、原理などをご説明します。また、粘度計のメーカー31社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。粘度計関連企業の2023年09月注目ランキングは1位:京都電子工業株式会社、2位:株式会社エー・アンド・デイ、3位:富士工業株式会社となっています。
粘度計とは、主に液体の粘度を測定するための測定器です。
粘度計は例えば化学工業などで接着剤や塗料などの粘度を図るために使用します。また、食品工業や飲料工業や飲料工業でも粘度は非常に重要です。同じように作った食品でも粘度が違えば製品として成り立たない時もあるため、食品工業や飲料工業や飲料工業でも多く使用されている測定機器です。
粘度計は単に上部から液体を入れて通過時間を測定する物から、スピンドルを回転させるものの大きく分けると2種類に分かれます。
粘度計は食品、飲料、化学工業業界で製品の粘度測定に用いられ、食品工業や飲料工業分野で粘度が製品の規格に沿っているかを測定するために使用されます。
もし味が同じでも粘度が変わると容器に注いだときの感覚や、実際に飲んだときの喉越しなどが違うため、全く違う食品となってしまいます。その為、粘度は食品としての重要な指標となります。また、化学工業でも粘度は重要な指標です。粘度が高ければ例えば壁に塗る接着剤などは垂れ下がらず使いやすいですが、逆にハンドリングや取扱が難しい製品となります。
粘度計は液体の粘度を測定するための装置であり、様々な原理が用いられていますが、主な原理としては以下の原理が使用されます。
振動体による振動の減衰を測定することによって液体の粘度を測定します。液体中で振動体が振動すると、液体に生じる粘性抵抗によって振動が減衰します。この減衰の程度を測定することで、液体の粘度を算出します。
液体が管内を流れる際の流速と流体の圧力降下を測定することによって液体の粘度を測定します。一定の流量を流すように設定された管内に液体を流し、圧力降下を測定します。液体の粘度が高い場合には圧力降下が大きくなるため、粘度を測定することができます。
液体中に落下する小さな球の速度や流れ落ちる流体の時間を測定することによって、液体の粘度を測定します。球の落下速度や流体の流れる時間は液体の粘度に依存するため、この速度を測定することによって、液体の粘度を算出します。
粘度を測定する手法は装置によって様々で、特徴や測定可能な範囲が異なります。主な粘度計は毛細管粘度計、落球粘度計、回転粘度計に分類されます。
毛細管粘度計は粘度を測定する方法としてはもっとも単純でシンプルな方法の1つです。これは温度一定下で毛細管に流体を流し込み、その通過時間を測定する物です。非常に単純な構造ですが、あまりにも高粘度になると容器内を通過するのに非常に時間がかかるか、もしくは圧力損失により全く流れなくなります。形状によってキャノン・フェンスケ型、ウベローデ型、オストワルド型などがあります。
粘度カップは毛細管粘度計と同様に、カップから流れる流体の流出時間を測定するものです。カップごとに粘度範囲が決まっており概ねどのような粘度でも測定が可能ですが、測定ばらつきが大きいのが欠点です。
ヘプラー型落球式粘度計などの落球粘度計は小球の入った容器に流体を満たし、標線間を落下する小球の落下時間を測定するものです。粘度はストークスの式により求めます。粘度範囲は広範ですが、小球が見えない塗料やインクは測定ができません。
工業用途としては回転粘度計であるB型粘度計が最も多く用いられます。これはスピンドルと呼ばれる回転体を液体の中で回転させて、その際のトルクを粘度として換算します。とても簡単に使用できますがスピンドルの太さなどで若干の誤差が発生する可能性があります。
その他に音叉型振動式粘度計があります。音叉振動式は、液体中で振動子を共振させ、振動子を一定振幅で動かすのに必要となる加振力から粘度を求めます。音叉振動式は非常に感度が高いので精密な測定が必要な際に使用できます。
音叉振動式にはインラインで粘度が測定できる製品もあり同様に振動の変化を粘度として検知します。インライン粘度計は流れのある流体の中でも連続的に粘度を測定する事が出来るので、常時粘度測定が必要なラインやタンクなどに使用されます。
参考文献
https://www.aandd.co.jp/products/testmeasurement/analytical/ana-viscometer/
https://eko.co.jp/products/physical-property/liq_physical_property/st_viscometer
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粘度計のカタログ一覧はこちら企業
株式会社アントンパール・ジャパン*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年09月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 京都電子工業株式会社 |
8.5%
|
2 | 株式会社エー・アンド・デイ |
7.0%
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3 | 富士工業株式会社 |
6.2%
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4 | 株式会社マルコム |
5.4%
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5 | ジャパンマシナリー株式会社 |
5.4%
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6 | 柴田科学株式会社 |
5.4%
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7 | 株式会社アタゴ |
5.4%
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8 | 東機産業株式会社 |
4.7%
|
9 | IKAジャパン株式会社 |
4.7%
|
10 | 株式会社アントンパール・ジャパン |
4.7%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年9月の粘度計ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
粘度計18製品が登録されています。
株式会社マルコム
JIS Z 3285準拠 微細粉末を使用するソルダペーストの特性試験方法 ■特長 ・0.2ccで簡単・正確な粘度測定を実現した微量スパイラル粘度...
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富士理化工業株式会社
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富士理化工業株式会社
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株式会社マルコム
高粘度専用機。独自のスパイラルセンサーにより高粘度流体の粘度測定が行えます。 ■特長 ・共軸二重円筒回転式です。 ・スパイラルポン...
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