全てのカテゴリ
閲覧履歴
放熱グリスについての概要、用途、原理などをご説明します。また、放熱グリスのメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。放熱グリス関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:株式会社木村洋行、2位:デンカ株式会社、3位:株式会社理経となっています。
放熱グリスとは、高熱を発生する部品や電子機器の放熱を助けるために使用される熱伝導性の高いグリスのことです。
熱を発生する熱源とヒートシンクなど、熱を拡散するデバイスとの接続部に用いられます。
放熱グリスは、パワートランジスタ、CPUやGPUなどの半導体デバイスにおいて、電気抵抗によって生じた熱を速やかに放熱させるために用いられます。過剰な熱はデバイスの性能を低下させ、デバイスの故障の原因となるため、これらのデバイスを冷却することは欠かせません。
パソコンにおいては、CPUとヒートシンクの間の熱伝導を向上させるために使われています。ハイブリッド車や電気自動車などに搭載されるECUなどにも用いられており、電子デバイスの放熱速度を向上させます。また、LED照明なども高輝度のものやサイズが大きいものに使用する場合は、電子機器の放熱が目的です。
熱源とヒートシンクなどの放熱部品との接合部においては、接合面のわずかな歪みや、接合表面には微細な凹凸が存在しています。このため、両者の間には空気のギャップやスペースができてしまうことが一般的です。
空気は極めて断熱性が高いため、接合部の熱抵抗は極めて高くなり、放熱の際の熱移動の効率を悪化させます。放熱グリスはこれらのギャップやスペースを埋めることで、接合部の熱伝達を最大化する役割を担います。
放熱グリスは、揮発性が低く粘性のあるオイル状の成分 (グリス) に、熱伝導度の高い無機粒子などを分散させて、高い熱伝導性を持つように調整されています。性状も高粘度で扱いやすいことから、放熱や熱伝導に関する幅広い分野で利用されています。
放熱グリスの成分となる、グリスとその中に熱伝導性フィラーの特徴は以下のとおりです。
温度による粘度変化が小さいシリコーングリスがよく用いられます。シリコーングリスは、高い耐熱性や化学的安定性を持ち、耐水性にも優れていることが特徴です。そのため、高温環境や潤滑用途以外にも、シール材料や接着剤としても広く使用されています。
放熱グリスの場合、高温環境下にさらされることが多いため、粘度変化が少なく、耐熱性や化学的安定性の高いシリコーングリスは最も適した材料の1つです。
放熱グリスでは、ベースとなるグリスの中に熱伝導率の高い金属もしくは金属酸化物の粒子を混ぜ込んでいます。アルミや銅、銀などの金属粒子やアルミナ、酸化マグネシウムや窒化アルミニウムなどの金属酸化物粒子が使われます。これらを各々の粒子直径に見合った方法で分散させます。
金属粒子を使用した場合、熱伝導性だけでなく、電子伝導性も発現します。このため、電子伝導性がでてほしくない用途の場合は、金属酸化物粒子を用いた放熱グリス一択です。また、金属は酸化しやすいため物性も変わりやすく、化学的安定性の点からも金属酸化物粒子が使用されることが多いです。
これらの2つの材料を混ぜ合わせる比率によって、電気的特性や熱伝導率が決まります。比率に基づいて、それぞれの放熱グリスの特性が変わります。例えば、高濃度にフィラーを添加した放熱グリスは、低濃度のものと比較して熱伝導率が高いです。
また、放熱グリスは、塗布直後は適度な粘度を有していても、時間の経過と共に劣化して硬化する性質があります。接合する材質の膨張係数の差によってはクラックが入り、熱伝導特性が低下する場合もあります。
放熱グリスを使用する際の基本的な使い方は、以下の通りです。
1. 清掃
放熱グリスを塗布する前に、塗布する箇所を清掃する必要があります。汚れや油膜がある場合は、洗剤や溶剤を使用して汚れを落としてください。
2. 放熱グリスの塗布
放熱グリスを適量取り出して、塗布したい箇所に塗布します。放熱グリスの役割は空気層のギャップを埋めて熱を効率的に伝導することです。放熱グリスが過剰であると分厚くなった分、熱伝導距離が長くなり伝熱性が悪くなったり、部品の組み立て上、サイズ的な不具合が生じたりする可能性があるので、注意が必要です。
3. 塗布後の確認
放熱グリスを塗布したら、塗布した箇所が十分に放熱グリスで覆われているかを確認します。過剰な放熱グリスは拭き取っておくことも重要です。
4. 組み立て
放熱グリスを塗布した箇所に、必要な部品を組み立てます。組み立ての際には、指示書などを参考にして、正しい順序で行うことが大切です。
参考文献
https://www.silicone.jp/products/function/heat/index.shtml
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社木村洋行 |
16.7%
|
2 | デンカ株式会社 |
16.7%
|
3 | 株式会社理経 |
13.0%
|
4 | 株式会社ワイドワーク |
9.3%
|
5 | コスモ石油ルブリカンツ株式会社 |
7.4%
|
6 | 積水ポリマテック株式会社 |
7.4%
|
7 | 信越化学工業株式会社 |
7.4%
|
8 | サンハヤト株式会社 |
5.6%
|
9 | ヘンケルジャパン株式会社 |
5.6%
|
10 | カントーカセイ株式会社 |
3.7%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月の放熱グリスページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
製品の閲覧数をもとに算出したランキング
電話番号不要
何社からも電話がかかってくる心配はありません
まとめて見積もり
複数社に何度も同じ内容を記入する必要はありません
返答率96%以上
96%以上の方がメーカーから返答を受け取っています
返答時間が24時間以内の企業の中での注目ランキング
電話番号不要
何社からも電話がかかってくる心配はありません
まとめて見積もり
複数社に何度も同じ内容を記入する必要はありません
返答率96%以上
96%以上の方がメーカーから返答を受け取っています
25 点の製品がみつかりました
株式会社ワイドワーク
220人以上が見ています
最新の閲覧: 2時間前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・熱伝導率7.2W/mKのCoolJag製の高性能オイルコンパウンドです。 ・発熱体 (CPU等) と放熱体 (ヒートシンク) の間に塗り使用します。 ・CPU、MPUの放熱...
株式会社ワイドワーク
210人以上が見ています
最新の閲覧: 16時間前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・発熱体 (CPU等) と放熱体 (CPUクーラー、ヒートシンク等) の間に塗付し、細かな凹凸のすき間を埋め、効率よく熱を放熱体に伝えることができます。 ・...
2種類の品番
株式会社ワイドワーク
210人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・発熱体 (CPU等) と放熱体 (CPUクーラー、ヒートシンク等) の間に塗付し、細かな凹凸のすき間を埋め、効率よく熱を放熱体に伝えることができます。 ・...
株式会社ワイドワーク
170人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■製品PR ・シリコン系材料を使用しておりませんので、低分子シロキサンが発生せず電気接点障害を引き起こしません。 ・発熱体と放熱体の間に塗り、熱伝導の効...
株式会社ワイドワーク
200人以上が見ています
最新の閲覧: 11時間前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・静電ドレイン、グラウンド、電気接続、熱放散条件と組み込む保護を含む低電力エレクトロニクス・アプリケーション。 ・最新のハイパワーCPUと高性能...
株式会社ワイドワーク
290人以上が見ています
最新の閲覧: 7分前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・使用温度範囲が最大360℃まであり、耐熱性があるのが特徴です。 ・その為、装置のワット数が100Wを超えるものにも使用できます。 ・高い熱伝導率によ...
株式会社ワイドワーク
180人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・熱伝導率8.5W/m・Kのシルバーコンパウンドです。 ・発熱体 (CPU等) と放熱体 (ヒートシンク等) の間に塗り使用します。 ・CPU、MPUの放熱に最適です。...
株式会社ワイドワーク
190人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・熱伝導率7.5W/m・Kのシルバーコンパウンドです。 ・発熱体 (CPU等) と放熱体 (ヒートシンク等) の間に塗り使用します。 ・CPU、MPUの放熱に最適です。...
株式会社ワイドワーク
180人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・銀が含有された高性能な熱伝導グリスです。 ・発熱体 (CPU等) と放熱体 (ヒートシンク等) の間に塗り使用します。 ・CPU、MPUの放熱に最適です。 ・...
株式会社ワイドワーク
210人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・ダウコーニング製サーマルグリスの中で最も熱伝導率の高いグリスです。 ・電子部品、産業機器等で世界的に信頼性のあるダウコーニング製の熱伝導率4....
株式会社ワイドワーク
200人以上が見ています
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・熱伝導率6.0W/m・Kの信越化学工業製 (X-23-7762) のオイルコンパウンドです。 ・CPU (発熱体) とヒートシンク (放熱体) の間に塗り、熱伝導の効果を高...
株式会社ワイドワーク
220人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
21.1時間 返答時間
■特徴 ・熱伝導率5.5W/m・Kの信越化学工業製 (X-23-7783D) の高性能オイルコンパウンドです。 ・CPU (発熱体) とヒートシンク (放熱体) の間に塗り使用します...
2種類の品番
株式会社オーデック
330人以上が見ています
最新の閲覧: 9時間前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
27.7時間 返答時間
窒化アルミニウムの微粉末配合の熱伝導に優れたシリコーングリース、銀の微粉末混入の熱伝導に優れたシリコーングリース、銀の微粉末混入の熱伝導性および電...
3種類の品番
株式会社タイカ
290人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
返信の比較的早い企業
100.0% 返答率
29.4時間 返答時間
発熱体に充填・塗布し、ヒートシンクなどの冷却部品との小さな隙間を埋めることが出来る液状タイプ (グリース、パテ、2液硬化) の放熱材です。分子構造を制御...
4種類の品番
デンカ株式会社
60人以上が見ています
最新の閲覧: 4時間前
100.0% 返答率
144.3時間 返答時間
■製品概要 耐熱性耐寒性に優れるシリコーンを使用した高熱伝導の放熱部材です。MPUやIC等の発熱密度の高い電子部品の放熱対策にご使用頂けます。 ■製品特長 ...
デンカ株式会社
最新の閲覧: 6時間前
100.0% 返答率
144.3時間 返答時間
■概要 耐熱性耐寒性に優れるシリコーンを使用した高熱伝導の放熱部材です。MPUやIC等の発熱密度の高い電子部品の放熱対策にご使用頂けます。 ■特長 耐ポンプ...
水谷電機工業株式会社
最新の閲覧: 50分前
■放熱用シリコーングリース 放熱用シリコーングリース「ヒートシンカー」には熱伝導を良好にするため、微細な金属酸化物をシリコーングリースに混入してあり...
株式会社アルファ
10人以上が見ています
最新の閲覧: 14時間前
■サーマルシート・グリス ヒートシンクと発熱体の接触面にある小さな隙間や凹凸を埋め、効率よく熱をヒートシンクに伝えるために使われます。 アルファでは、...
Metoreeに登録されている放熱グリスが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
カタログを企業ごとに探す
カタログを種類ごとに探す
ポリテックPTはドイツを拠点とし、EV/HEVリチウムイオン電池やパワーエレクトロニクス製品用途に同社のシリコーンフリー放熱材料が欧州・アジア車両メーカー...
2022年9月22日