回折格子のメーカー13社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
回折格子とは、ガラス基板上に等間隔に細かな溝をつけて作製される光学素子です。光を回折格子に照射すると、溝の効果で光の回折現象が生じるので、入射光を波長に応じて分けることができます。種類としては透過型、反射型、ブレーズド型などの種類があります。それぞれわずかに異なる構造を有しているので、分光性能も異なります。
回折格子では、ある特定の波長の光を取り出すことができるので、単一波長の光を出射するモノクロメータ、一定幅の波長の光を出射するポリクロメータなどの分光器に使用されています。
回折格子には表面に細かな溝がつけられており、入射した光を波長ごとに分光する性質があります。この性質を利用して、光の波長を制御するような装置に搭載されています。
例えば、単一波長を出射するモノクロメータ、一定幅の波長を出射するポリクロメータなどの分光器に使用されています。また、天文学観測における分光光度計、自然科学分野における各種分光分析装置、医薬品、化学品の製造装置や品質管理装置などに使用されています。
回折格子は、ガラス基板上にアルミニウムなどの金属を蒸着し、紫外~可視光用に15000~30000本、赤外用に1500~2500本の多数の平行線を刻んだものです。これらの溝が入射した光を散乱させることで、干渉縞が生じます。その結果、波長に応じて入射光を分光することができます。
プリズムと比較して光の分解能が優れており、すべての波長で等しい分散を示すので、多くの分光分析装置に回折格子が使用されています。プリズムは光学ガラスからつくられ、光の波長ごとに屈折率が異なることを利用して分散しています。一方、回折格子では入射光の回折方向が波長に応じて異なることを利用して分散しています。
回折格子にはオリジナルとレプリカがあります。オリジナル回折格子は特に精密につくる必要があるので、作製するのが難しく、高価です。レプリカ回折格子はオリジナル回折格子から多数製造することができるので、その分安価で広く使用されています。
参考文献
https://www.thorlabs.co.jp/newgrouppage9.cfm?objectgroup_id=9026
https://www.shimadzu.co.jp/products/opt/guide/02.html
http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2018_111_05/111-5_297.pdf
社員数の規模
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