光学ガラスについての概要、用途、原理などをご説明します。また、光学ガラスのメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。光学ガラス関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:株式会社オハラ、2位:株式会社飯山特殊硝、3位:HOYA株式会社となっています。
光学ガラスは珪素(ケイ素)を主とする珪石や珪砂を主原料としており、透明性を損なう不純物が非常に少なく、形状も均質で空気の泡や傷なども少ないガラスです。このガラスはレンズやプリズムのように光を透過させる光学機器で用いられます。
使用する光の波長によって材料を使い分けることが多く、可視域中心ならばBK7(ビーケーセブン)、紫外域でも使用する場合は溶融石英や合成石英が用いられます。合成石英の中でも様々なグレードがあり、特に紫外域での透過率が材質やグレードによって異なるので注意が必要です。
光学ガラスはレンズやプリズム、光学フィルタ、検出器などの窓板のように光を透過させる光学素子やライトガイドや光ファイバーなどの光伝搬用に使用されることが多いです。
また、半導体製造で重要な装置である露光装置でも光学ガラスは使用されています。半導体デバイスの集積度向上にあわせて、光学ガラスの純度、精度も更に高めることが求められています。
その他、放射線だけを遮蔽する放射線遮蔽窓ガラスもあり、添加物によってガラスの特性を変えられるため様々な分野に応用されています。
光学ガラスの中でも合成石英は内部に泡や傷がなく、透明性も高く紫外域の光を透過させることができます。従来は紫外線を透過させる光学素子といえば合成石英でしたが、近年は技術の進歩も進み、AGC社のサイドップなど樹脂で紫外域の光を透過させるものも開発されています。
光学ガラスは各波長での透過率や異物だけではなく、主たる屈折率と異なるガラス質が線状もしくはは層状になることで生じる脈理と呼ばれる屈折率不均一性が重要になります。例えば光を曲げて集光させる光学部品であるレンズを考えてみます。レンズは空気との屈折率差が大きくなればなるほど光の曲がり方が大きくなります。すなわちレンズから近い位置で集光できる(焦点が短い)ため、光学系を小さくできるなどのメリットがあります。
光学ガラスの製造方法は切削、研磨が一般的ですが、融点が低い溶融石英ガラスなどは成形やプレス成形など、安価に量産できる製造方法を用いることがあります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社オハラ | 21.8% |
2 | 株式会社飯山特殊硝 | 17.2% |
3 | HOYA株式会社 | 14.9% |
4 | 光ガラス株式会社 | 11.5% |
5 | 有限会社ユニバーサル光学 | 6.9% |
6 | 光成産業株式会社 | 5.7% |
7 | 株式会社シマコルツ | 5.7% |
8 | 株式会社イーストンテック | 4.6% |
9 | 株式会社エイ・ケイ・コーポレーション | 4.6% |
10 | エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社 | 3.4% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月の光学ガラスページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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