光沢計のメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
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光沢計は物体の表面の光沢を測定する装置です。別名グロスメーターといい、多くのメーカーでハンディタイプのものが販売されています。代表的なのは鏡面光沢度と呼ばれる正反射方向に反射される光の強さを測定する方法で、製品の見た目の印象は、同じ色のものでも光沢が違うと印象や色味が変わって見えることがあるので品質管理が難しいのですが、光沢計を使うことで物体の表面をのつや、輝きをのような人間の感じる知覚を物理的に定量化することができます。
塗膜、めっき皮膜、プラスチック、ほうろう、タイル、紙などの多くの素材の表面測定に使われますが、表面が平滑でないものやメタリック塗膜の表面には適していません。屈折率n=1.567のガラスの反射光を基準として試料の反射光との比で示し、Gs(θ)で示されます。θは光の入射角を示し、20°・45°・60°・75°・85°がJISで規定されており、試料の表面によって反射角が異なります。記録方法についてJISで規定されている単位は%もしくは数値のみ、入射角を記録し、装置名を記載するように規定されているので、「Gs(60°)=42% ○○製○○形光沢度計」という形になります。
光沢計は平滑な試料面を0°とし、入射光をθ(= 20°・45°・60°・75°・85°)で偏光性のない光源から入射し、正規反射した反射光をθ’を測定します。光源から出た光はレンズの位置で焦点を結ぶように調整されたスリットを通り、レンズで焦点を結び試料に照射され、試料面で反射した光は反射光受光部のレンズとスリットを通り受光器に入ります。光源ユニットと受光器ユニットは試料面に対し対象であり、入射角θから入射した光はθ’で受光されます。光沢計は屈折率n=1.567のガラスに対し各角度の反射光を100とする操作を校正で行います。その後試料に測定器をあて測定すると校正したガラスとの比が出ます。表面が平滑でつやがあるときは反射光は強くなりますが、表面が粗いときは入射光が物体表面で乱反射(拡散反射)を起こし反射光が弱くなります。入射光が60°のとき70超えで高光沢、10-70で中光沢、10未満を低光沢あるいはつや消しとなります。
参考文献
https://www.jisc.go.jp/pdfa2/PDFView/ShowPDF/UAIAAHqKjGQJCJrmuDPm
https://www.jisc.go.jp/pdfa6/PDFView/ShowPDF/yQEAAE6DUyvn9m9skC76
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oubutsu1932/66/10/66_10_1067/_pdf
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