飯島電子工業株式会社
横河電機株式会社
セントラル科学株式会社

【2021年版】MLSS計5選 / メーカー5社一覧

MLSS計のメーカー5社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。


目次


MLSS計とは

MLSS計とは、液中の浮遊物質(SS)の濃度を測定する装置です。主に水処理分野で用いられています。

下水処理では、活性汚泥を用いた生物処理である、活性汚泥法を採用するのが一般的です。MLSSとはMixed Liquor Suspended Solidsの略で、処理装置に流入する下水と返送汚泥の混合液中の浮遊物質のことを指します。MLSS濃度は下水処理装置内の微生物量の目安になるため、溶存酸素量と並ぶ重要な計測項目です。 

MLSS計の使用用途

MLSS計は水処理分野において、活性汚泥法の機能を管理するために使われます。MLSS濃度は、活性汚泥法を用いた処理施設の維持管理基準として重要視されており、適正な値に保持することが法令で定められているのです。

活性汚泥法に用いられるのは、有機物を栄養源とする菌です。微生物量に対して有機物が多すぎると、有機物が分解しきれないことに加え、菌が過剰に分裂してフロックの沈降性が悪化します。反対に有機物が不足していても、自己消化によってフロックが崩れ、沈降性が悪化することが知られています。

微生物量の指標となるMLSS濃度を測定し、有機物量に合わせて管理することで、処理施設の機能を最大限発揮することが可能です。 

MLSS計の原理

MLSS計は、光の散乱現象を利用してMLSS濃度を測定する装置です。MLSSを含む液に光を入射すると、MLSSによって光の散乱が起こります。MLSS濃度が高くなるにつれて透過光の量は少なくなり、反対に散乱光の量は多くなります。このような理由から、透過光または散乱光、もしくは両方の光量が分かれば、MLSS濃度を求めることが可能です。

市販のMLSS計の多くは、透過光測定方式か散乱光測定方式を採用しています。透過光測定方式は、測定セルに導入したMLSS含有液に対して光源ランプからの光を入射し、透過光を測定する方式です。入射光量が変動すると測定誤差が生じるため、受光器を設けるなど、光源の光量を一定に保てるように設計されています。

散乱光測定方式は、測定液に直接光を入射し、MLSSによる散乱光を測定する方式です。透過光測定方式と同じく、入射光量の変動が誤差の原因となるため、2個の受光器を用いた二重散乱光比較方式が用いられます。 

MLSS計の校正

MLSS計の校正の実施をする場合は下記の通りです。。
・検出器を交換した際に実施します。
・プリズムアセンブリを交換した際に実施します。
・MLSS計の測定誤差が許容値を超えたときに実施します。
・定期的な保守実施後に校正します。

校正の種類は2つあります。
・実液校正法
測定液を手分析もしくは、基準計器で測定し得られた値に合わせる校正法です。正確なMLSS測定にはこの校正方法が必要です。

この校正には3つの校正手順があります。
①MLSSの値は測定する液体の性質・状態によって異なるので、測定範囲の100%付近の測定液を採取して100%となる点を合わせます。
②100%点の校正に用いた液体を希釈し、50%点を合わせます。
③水道水を用いて0%点を合わせます。

・簡易校正法
この方法は検出器とセットの校正板を使用します。上記の実液校正法を実施した直後に校正板を検出器に取り付けます。その時のMLSS値を校正板に記入します。次の校正は校正板に記録されている値に合わせるように実施します。この校正法は定期的な保全の際に活用します。値が記入済みの校正板は他のMLSS計に転用できません。

MLSS計の使い方

MLSS計の一般的な測定方法は下記の通りです。

①電源を入れます。
②プローブを検水に入れ、センサーがつかるまで沈めます。
③指示値の安定を持ち、安定したら指示値を読み取ります。表示される値はMLSS計によって異なるので、必要に応じた定数や値をかけて指示値を求めます。
指示値のふらつき緩和機能を持つMLSS計もあります。

界面の測定方法は下記の通りです。
①電源を入れます。
②プローブを検水に入れ、センサーがつかるまで沈めます。
③MLSS測定値が大きく変化した点の水深指示値を読み取ります。

界面ランプを用いた界面測定方法は下記の通りです。
①界面判断濃度を設定します。
②検水にプローブをゆっくりと沈めます。
③界面ランプが点灯した際の水深の指示値を読み取ります。

細かい操作はMLSS計によって異なるので、各メーカの使い方詳細を確認してください。

参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswe1978/9/12/9_12_771/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/denkiseiko1925/47/3/47_3_183/_pdf/-char/ja 
https://www.yokogawa.co.jp/library/resources/faqs/an-mlss-06-calibration/
http://www.iijima-elec.sakura.ne.jp/manual/im100p.pdf

MLSS計のメーカー情報

MLSS計のメーカー5社一覧


MLSS計のメーカーランキング

社員数の規模

  1. 1 横河電機株式会社
  2. 2 株式会社明電舎
  3. 3 飯島電子工業株式会社

設立年の新しい会社

  1. 1 セントラル科学株式会社
  2. 2 笠原理化工業株式会社
  3. 3 飯島電子工業株式会社

歴史のある会社

  1. 1 株式会社明電舎
  2. 2 横河電機株式会社
  3. 3 飯島電子工業株式会社

MLSS計5選

MLSS・界面計 IM-100P

飯島電子工業株式会社

特徴

IM-100Pは、主に下水道やし尿の処理場、事業所や工場の排水処理場などに用いられている、防水性と耐衝撃性に特化して設計されたMLSS計です。

本体のデザインに丸形を採用したことで、内部Oリングにかかる圧力が均等に分散され、水の侵入を徹底的に防ぎます。また、ラバー素材のプロテクターによって従来機の2倍の強度を実現しており、高さ5mから落としても破損しないほど頑丈です。

散乱光の影響を受けにくい「ナローギャップセル」が標準装備されているため、汚泥の色にかかわらず高精度な測定が可能です。

飯島電子工業株式会社の会社概要

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SS-10Z

笠原理化工業株式会社 SS-10Z 画像出典: 笠原理化工業株式会社公式サイト

特徴

SS-10Zは、新開発の半導体圧力センサーを搭載し、MLSS濃度と同時に界面(水深)を測定することができるMLSS計です。水処理場で汚泥の濃度測定に用いるだけでなく、沈殿槽において圧力センサーを活用した汚泥界面測定を行うこともできます。

参照光センサーでLEDの輝度を常時チェックしているため、LEDの状態・温度の変化による光量変動に合わせて測定誤差を自動補正することが可能です。食品汚泥や浄化槽など、それぞれの用途に応じた検量線が内蔵されており、測定モードを使い分けられるようになっています。

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MLSS計 SS400G

横河電機株式会社 MLSS計 SS400G 画像出典: 横河電機株式会社公式サイト

特徴

SS400Gは、発光部・受光部を含む検出器と変換器が分離しているタイプの、透過散乱比較方式を採用したMLSS計です。考え抜かれた光学系の配置により、反射光の影響を抑えることに成功しています。

検出器は標準仕様でもメンテナンス性が良好ですが、オプションのジェット洗浄装置を用いればさらに汚染耐性が高まり、下水・工場排水の処理場など汚れやすい環境でも安定して運用可能です。

光源などをはじめとする異常を自己診断する機能など、操作性を向上させる機能が充実しています。

横河電機株式会社の会社概要

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MLSS(汚泥濃度)計 SSD-211

株式会社明電舎 MLSS(汚泥濃度)計 SSD-211 画像出典: 株式会社明電舎公式サイト

特徴

SSD-211は、近赤外光・交流発光の技術を測定に利用しており、汚泥濃度の連続的な監視に適しているMLSS計です。下水処理場における処理水の水質維持を目的として、活性汚泥の濃度管理に用いられています。

近赤外光を採用したことで、溶液色が測定に及ぼす影響を低減できることに加え、検出面における藻類の付着を防止することが可能です。検出器の接液部はゴミなどが絡みつきにくいシンプルな形状になっており、メンテナンスの頻度が少なくて済みます。

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ML-55型

セントラル科学株式会社 ML-55型 画像出典: セントラル科学株式会社公式サイト

特徴

ML-55型は、し尿や浄化槽・下水などを処理するための曝気槽において用いられている、電池式のMLSS計です。単三電池を電源として、70時間もの長時間連続で稼働させることができます。

最大999検体のデータに対応したメモリー機能が備わっていることに加え、USBポートからデータを出力できるなど、測定データの取り回しをよくする機能が満載です。光源の光量に対する自動補正機能が実装されており、日常的に行う校正作業の手間を軽減できます。

セントラル科学株式会社の会社概要

  • 会社所在地: 東京都文京区白山5-1-3東京富山会館ビル
  • URL: https://aqua-ckc.jp/
  • 創業: 1976年

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