自動盤のメーカー6社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
自動旋盤とも呼ばれています。
当初は輸入時計用の小径ネジの加工をしていました。
回転させた円柱型の金属に刃物を当てて削り出し様々な部品を作成する工作機械です。
使用用途は多業種に渡り、医療、食品、インフラ、産業機械、自動車などがあります。
シャフトは回転に関する機械や装置に欠かせない部品です。
ピンは自動車部品として使用されます。
ボスはトラックに使用される加工部品です。
ノズルは食品や飲料業界のタンクに使用されます。
フランジは自動車部品のパイプやノズル接続に使用されます。
ニップル・コネクタは食品加工装置で使用されます。
スペーサーカラーは半導体に使用される部品です。
その他ボルト、ニードル、パイプなどもあります。
加工の際に素材をセットした主軸の動きによっても分類があり、主軸にセットした素材自体が動くものを「主軸台移動形」と呼び長尺物を加工に向いています。
切削する刃物自体が動くものを「主軸台固定型」と呼び、太く短いものの加工に向いています。
参考文献
https://cmj.citizen.co.jp/special/
https://www.turning-lathe-products.com/productclass2/
https://www.del-parts.com/auto_lathe_nc_gbp.htm
https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/machining/cutting/nc-lathe.jsp
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
NN-16SB6 Type3は旋削加工、横加工、正面加工、背面加工を行うことができ、最大加工径がΦ16mm、最大製品取り出し長が80mmの自動盤です。
搭載可能なツールは最大16本で簡易ベルトC軸の採用により多彩な形状に仕上がることができ、新型NCを搭載しているため、高速かつ高精度な加工を実現します。
切削油切れ検出装置、ドアインターロックスイッチ、自動電源遮断装置、製品切り落とし確認装置、主軸負荷異常検出機能など各種安全装置が装備されています。
ISM B6-27NCは全6本の全ての主軸に対してビルトインスピンドルモーターを採用し、ミーリング機能も装備していることによりあらゆる加工を高速で行うことを可能とした自動盤です。
それぞれの主軸ごとに位置決めや回転数、送り速度などの加工条件を最適にすることができるため、高速かつ高品質な加工を可能とします。
主軸はオイルエアーミスト潤滑によってエアパージをすることで不純物の流入を防ぐことができます。
残材を自動処理することができる機能、オートバーフィーダーを搭載しているため、長時間にわたる無人運転も可能です。
B0128Wは3つの刃物台から構成され、同時3系統制御を行うことでそれぞれ独立した刃物台によって多彩なオーバーラップ加工を可能にした自動盤です。
3系統制御により事前に最大25本といった多種多様なツールを装備することができるため加工中にツール交換を行う必要がなく、サイクルタイムを短縮することができます。
最大加工径がΦ12で最高主軸回転速度12000rpmのタイプと最大加工径がΦ20で最高主軸回転速度10000rpmのタイプがあり、両方とも背面側に設定されたY軸によって高付加価値なワークの加工が可能です。
SX-38 type A/Bは最大加工径がΦ38というように大型丸棒の加工にも対応し、高性能な制御システムを採用することで高精度な加工を可能とした自動盤です。
3つの刃物台で構成され、合計で最大47本のツールを装備することが可能なため、加工中にツールを交換する必要がなく、多彩な加工を高精度に実現することができます。
タレット型刃物台タイプには2種類あり、クイックチェンジ方式とワンポジション工具駆動方式を選択することが可能です。
大径ワークの高精度な加工を要する場合の導入に最適です。
Miyano MM16は高速サイクロ割出の実現によって、アイドルタイムを0.5秒に至るまで短縮できるため、結果としてサイクルタイムを大幅に短くすることを可能とした多軸自動盤です。
ハースカップリングを設定したスピンドルキャリアの位置決めは、高速であることに加え誤差の極めて少ない高精度な位置決めを実現します。
クイックチェンジホルダとプリセットゲージを採用したツール交換は機械の外でのセットアップを可能とし、ダウンタイムを減らすことができ、主軸駆動とカム軸駆動が独立しているため、最適な主軸回転速度を無段階で調整可能で、チェンジギアを交換する必要もありません。
Φ16mm以下の丸棒またはHex13mm以下の六角棒の高速かつ精度要求の高い加工に最適です。