フローセンサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、フローセンサーのメーカー37社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。フローセンサー関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:オムロン株式会社、2位:株式会社プロテリアル、3位:東京計装株式会社となっています。
フローセンサーは流体の流れを測定するために使用されるセンサーです。流体の速度や量をリアルタイムで計測し、その情報をデジタル信号やアナログ信号として出力します。液体や気体の制御や監視、エネルギー管理、医療、環境保護など、多岐にわたる分野で使用されるデバイスです。
フローセンサーは流体の流れを測定する計測器具として、多くの分野で幅広く使用されます。以下はフローセンサーの使用用途一例です。
医療機器において液体やガスの流れを制御し、正確な投与量を確保するために用いられます。点滴や輸液ポンプ、人工呼吸器などが使用例です。患者に適切な量の薬液や酸素を供給するために重要な役割を果たしています。
製造業では生産プロセスや装置の効率や安全性を向上させるために活用されます。化学工場や製薬工場での原料や溶剤の供給、冷却システムの制御などで使用されます。燃料ガスや石油の供給量を制御することで、省エネルギー化やコスト削減にも寄与します。
自動車産業ではエンジンや冷却システムでの冷却液や燃料の流れを測定し、車両の性能や燃費を最適化するために使用されます。また、排ガスの流れを測定することで、排出ガス規制に適合した設計や運用が可能です。
上下水道施設や浄化装置での水の流れを測定し、適切な処理を行うために重要です。水の供給量や浄化過程での流速を正確に把握することで、水資源の効率的な利用や環境保護に貢献しています。
フローセンサーは複数の種類がありますが、古くから機械式フローセンサーを使用されます。
機械タイプのフローセンサーはプロペラなどの回転物を有しています。配管内の液体の流れが内部の回転物を回転させ、液体の流量は回転物の回転数に比例します。よって、回転物の回転数に比例した信号が出力されます。
原理はシンプルですが精度よく流量を計測するには、配管径や液体の温度を事前に想定しておき、最適なタイプのフローセンサーを選定する必要があります。
フローセンサーにはさまざまな種類があり、用途に合わせて選択する必要があります。以下は代表的なフローセンサーの種類です。
流れの速度に応じて流体中に発生する渦を検出し、流量を測定するフローセンサーです。渦の発生と検出には、小さな鉄板や磁石が使用されます。渦流式フローセンサーは、低圧の流体に適しているとされます。
流体の熱伝導率に基づいて流量を測定するフローセンサーです。熱源と温度計を使用し、温度差から流量を計算します。熱式フローセンサーは、高温、高圧、高粘度の流体にも適しています。
超音波の伝播速度を利用して流量を測定するフローセンサーです。超音波の発生源と受信器を使用し、流体中の音速を計算します。高精度かつ非接触で測定ができるため、血流計などの医療分野にも使用されます。
流体中を流れる電流によって生じる磁場の変化を検出して流量を測定するフローセンサーです。高い精度と高い測定範囲を有するため、一般的な流量計として幅広く使用されています。
フローセンサーは多くのラインナップが存在するため、用途に応じて最適なフローセンサーを選定する必要があります。
まずは測定対象流体の種類を確認します。対象が蒸気などの場合は渦流式や差圧式などを選定し、工業用水などの場合は電磁式などを選定します。フローセンサーの種類に応じてそれぞれ測定可能な流体が異なります。
また、測定対象の流体の温度や圧力に応じて、選ぶフローセンサーも異なります。高温高圧の流体には、熱式フローセンサーや電磁式フローセンサーが適しています。
フローセンサーのメンテナンス性も重要なポイントです。測定対象の流体によって、メンテナンスが必要な頻度や方法が異なります。メンテナンス性が高く、耐久性があるフローセンサーを選定します。
参考文献
https://www.fierceelectronics.com/sensors/what-a-flow-sensor
https://realpars.com/how-flow-meters-work/
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D6Fシリーズは、微小な気体の流れを高精度に検知することができる、MEMSフローセンサです。
気体の流れがある、風上・風下での温度差をサーモパイルの起電力としてセンシングすることで、流量・流速を計測します。
温度・圧力に影響されない計測が可能です。
また、独自の立体流路構造による耐ダスト構造により、設置場所を選びません。
目詰まり検知、燃焼制御、流量計測、風量検知といったシーンに使用されます。
独自のMEMS構造により、わずかな風速をセンシングし、製品の小型化を実現します。
D6F-A7D/-AB71Dは、デジタル補正により高精度化を実現しています。
0~70L/minのラインナップがあり、クイックファスナ化により配管工数が低減が期待できます。
PFMVは、微小ワークの吸着確認などに使用されるフローセンサのシリーズです。
圧力センサでは、吸着前後で圧力差を大きく検出できない場合があります。
流量センサでは、流量差によって安定した検出が可能です。
PFMVでは、その他、簡易的な漏れ試験や着座確認が可能になります。
さらに高い繰返し性と小型化を実現しています。
圧縮空気の場合、ドライヤから、エアフィルタを介してレギュレータと連結することで圧力を調整します。
そこから、マイクロミストセパレータを通してフローセンサに配管して使用します。
センシングした結果は、電圧モニタより出力させることができます。