半導体リレーのメーカー3社・9製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
半導体リレーとは、ある入力信号を出力回路へ伝達するリレーのうち、半導体を用いた無接点型であるものを指します。一般に、高応答性と高寿命性が確立されるため、高精度なフィードバック制御が必要な場面に適しています。
用途としては、その高応答性と高寿命を最大限享受できる温調管理システムの回路などのオンオフが高頻度で必要な場面に活用されます。
また、一般の磁力を用いた接点型のリレーとは異なり、摺動点が存在しないという特長から、ノイズに弱い製品にも組み込まれることが多いです。
一方で、信号の伝達には半導体やダイオードを介した発光現象を用いているため、少なからず温度上昇の影響があり、熱に弱くシビアな製品には向いていないです。
無接点型といわれるように、入力側の回路と出力側の回路は物理的に隔離されており、信号の伝達はフォトカプラを介して行われます。
入力側の回路にて入力信号が発生すると、発光ダイオードが発光します。その光を受光するトランジスタが出力側の回路にあり、光を検知すると出力回路が動作します。
信号伝達に光を使用していることから、光速レベルの高応答性があります。また、直接回路を接点するわけではないので、接点部分が摩耗することもなく、一般的に接点型のリレーに比べて寿命は長くなります。
また、入力側の回路と出力側の回路の間はフォトカプラによって完全に絶縁されているため、その構造上ノイズが非常に乗りにくいようになっています。
まずは、リレーが必要な回路においてその応答性がどのくらい必要かと、信号伝達の頻度を考えましょう。もし、そこまで高い応答性が必要なく、低頻度の信号伝達で済む場合は、一般的な接点型のリレーの方が小型で安価であることが多いです。
半導体リレーが必要な場合は、その入力信号の最大電流値を確認しましょう。半導体リレーは半導体を用いた接点機構のため、過剰な電流が流れると半導体そのものが損傷し、それ以降使うことができなくなります。
参考文献
https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/memory/memory_what2
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
アズワンでチェック